会社借入が通らない時に経営者が打つ7手|公庫・地銀・ローン全て経験した代表が解説
会社借入の主な選択肢は7つ、断られる原因は7つに集約されます。銀行融資が間に合わない場面で経営者が打てる手は、追加交渉・公的制度・ノンバンク・売掛債権の現金化など限られた選択肢の組み合わせです。
私自身、創業前から現在まで何度も資金繰りに苦しみました。日本政策金融公庫・地銀・民間ビジネスローン・保証協会付き融資、すべて経験しています。手元残高が100万円を切った時期もあり、役員報酬を0にして会社への貸付金で凌いだ時期もありました。だから今、この記事を読んでいるあなたの状況が他人事に思えません。
この記事では、会社借入の全選択肢と借入が通らない場合に経営者が実際に打てる手段を、税理士の解説ではなく現役経営者の実体験として書きます。
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会社借入の主な7つの方法
会社借入の方法は主に7つあります。それぞれ金利・審査スピード・難易度が異なるため、状況に応じて使い分けるのが現実的です。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は、政府が100%出資する公的金融機関です。創業期や中小企業に対する融資を主な目的としており、金利は年1.5〜3%程度(固定)が目安になります。
私自身、創業初期にここから借入をしました。金利は低く、無担保で借りられる枠もあるため、まず最初に相談する候補になります。ただし、書類作成と面談に時間がかかり、申込みから入金まで1〜2か月を見ておく必要があります。
公庫の主な貸付メニューは、一般貸付、新規開業資金、新事業活動促進資金、セーフティネット貸付、企業活力強化資金などです。創業期は新規開業資金、業績悪化局面はセーフティネット貸付が候補になります。
金利は固定型と変動型に分かれ、担保・保証人の有無、貸付期間によっても変わります。同じ「公庫」でも申し込む制度によって審査基準と利率が変わる点は、最初に押さえておくべきポイントです。
公庫の借入を成功させるコツは、事業計画書の作り込みです。売上の根拠(顧客数×単価×購入頻度の積み上げ)、競合との差別化、3年分の収支計画、資金繰り表まで揃えると、面談での質問にも安定して答えられます。
信用保証協会付き融資
信用保証協会付き融資は、銀行融資の際に信用保証協会が保証人となることで、銀行が貸しやすくなる仕組みです。プロパー融資で断られた場合でも、保証協会の保証を付けることで通るケースがあります。
私もこれを使いました。プロパー融資の前に保証協会付きで実績を作っておくと、後の融資が通りやすくなります。
保証協会の保証料率は年0.45〜2.2%程度で、銀行金利とは別に発生します。表面金利が低く見えても、保証料込みの実質負担で考えると、思ったほど安くないケースがある点には注意が必要です。
申込みは銀行経由が一般的で、銀行の窓口で書類を提出すると、銀行が保証協会に保証申込みを取り次ぎます。保証承諾が下りれば銀行が融資を実行します。所要期間は申込みから入金まで3〜6週間が目安です。
借入実績ゼロの状態でいきなりプロパー融資を狙うのは現実的ではありません。保証協会付き融資で2〜3年の返済実績を作り、その後でプロパー融資に移行するのが、王道のステップです。
銀行プロパー融資
銀行プロパー融資は、銀行が自分自身のリスクで貸し出す融資です。保証協会を経由しない分、金利は低めですが、審査は最も厳しく、決算書・事業計画書・直近の試算表まで詳しく見られます。
赤字決算の場合、プロパー融資はまず通りません。黒字化した翌期から狙う、というのが現実的なスケジュールです。
プロパー融資の金利は年1〜3%程度で、保証協会付き融資より安く済みます。さらに保証料が不要なため、実質負担はもう一段下がります。
ただしプロパー融資を引けるのは、黒字決算が複数期続いている、自己資本比率が業界平均以上、月次試算表を毎月銀行に提出している、といった「優等生企業」がほとんどです。創業3年以内の経営者が最初からプロパーを狙うのは、現実的ではありません。
銀行担当者と顔の見える関係を作り、月次で業況を共有することが、プロパー融資への近道です。「決算書だけ持ってきて1回相談」では、まず通りません。
信用金庫・地方銀行
信用金庫・地方銀行は地域密着型の金融機関で、経営者の人柄や地元での信用を重視する傾向があります。私の場合は鹿児島銀行から借入をしました。担当者と顔を合わせて話せる距離感が、メガバンクとの大きな違いです。
創業期や売上が小さい時期は、まず信金・地銀で実績を作るのが定石です。
信金・地銀の強みは3つあります。1つ目は、担当者が会社まで足を運んで業況を見てくれること。2つ目は、地元の取引先や顧客の信用も加味してくれること。3つ目は、創業期や売上が小さい時期でも相談に乗ってくれる文化があること。
メガバンクは決算書の数字だけで判断する傾向が強く、創業期の経営者には冷たいのが現実です。一方、地元の信金・地銀は「担当者の主観評価」が審査結果に影響するため、関係構築の努力が報われます。
私が地銀から借入を引けた決め手は、月1回の業況報告でした。決算期だけ顔を出すのではなく、毎月の試算表を持って担当者を訪ね、業況・受注見込み・課題を共有していました。この積み上げが、追加融資の打診時に効きます。
制度融資(マル経融資など)
制度融資は商工会議所や自治体が金融機関と連携して提供する融資制度です。マル経融資は、商工会議所で経営指導を6か月以上受けた事業者を対象に、日本政策金融公庫が無担保・無保証で融資します。
金利は年1%台と低く、創業期の経営者には選択肢として強いです。
ノンバンクのビジネスローン
ノンバンクのビジネスローンは、銀行以外の貸金業者が提供する事業者向けローンです。金利は年5〜18%と高めですが、審査は早く、最短即日で借りられるケースもあります。
私の意見としては、ノンバンクは「銀行融資が間に合わない時のつなぎ」として使うものです。常用すると金利負担で経営が苦しくなります。
ノンバンクのビジネスローンは、オンライン完結型と店舗型に分かれます。オンライン完結型は申込みから契約まで最短即日、店舗型は対面審査が必要なため数日かかります。
借入限度額は数百万円〜1000万円程度が中心です。数千万円規模の借入は、銀行融資か公庫に頼るのが現実的です。
注意点は2つ。1つ目は、借入実績が信用情報に残ること。ノンバンクから借りた事実が信用情報に記録されると、銀行融資の審査でマイナス材料になります。2つ目は、月々の返済負担。年率15%で500万円を24回返済すると、月々の元利合計は約24万円。年商規模に対して返済比率が高すぎると、本業を圧迫します。
役員からの貸付(会社への貸付金)
役員からの貸付は、経営者個人の貯金を会社に貸し付ける方法です。私もこれをやりました。金融機関の審査がいらず、即日で会社にお金を入れられます。
ただし、これは「借入」というより「自己資金の投入」です。個人の貯金が尽きれば打ち止めになるため、根本的な解決にはなりません。
会社への貸付金は、貸借対照表の「役員借入金」として計上します。金利は0%でも問題ありませんが、税務上は適正利率を設定するのが無難です。
注意点として、役員借入金が積み上がると銀行から「資本性のある借入」とみなされず、自己資本が小さく見える場合があります。資本金組み入れ(DES:デット・エクイティ・スワップ)で資本に振り替える選択肢もありますが、税務リスクがあるため税理士と相談して進めてください。
私は会社への貸付金で凌いだ時期があります。役員報酬を下げ、貯金から会社に貸し付ける形で、当座を乗り切りました。ただし、これは「個人の貯金が尽きるまで」という時限措置です。並行して、売上を立て直す施策と、他の資金調達手段の準備を進める必要があります。
資金繰りが苦しい時の対処法で詳しい資金繰り改善策を解説しています。
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私が実際に使った借入の体験談
ここからは、テンプレ的な解説ではなく、私自身が経験した借入の話を書きます。
日本政策金融公庫で経験したこと
創業初期に申し込みました。事業計画書、収支計画、自己資金の根拠資料、すべて自分で作りました。面談は支店で行い、担当者が事業の収益モデルや競合との差別化について深く質問してきました。
申込みから入金まで約1か月半。金利は当時の固定金利で借りられ、無担保枠も使えました。「公庫で借りた実績」が、その後の銀行融資の信用にもつながりました。
公庫で印象的だったのは、担当者の質問の深さです。「この事業の競合は誰か」「なぜ顧客はあなたの会社を選ぶのか」「3年後の売上目標の根拠は」——表面的な事業計画書では太刀打ちできない質問が連続しました。
私はこの面談に向けて、競合5社の料金体系、顧客アンケートのサマリ、3年分の月次収支予測、すべて準備して臨みました。準備の薄い経営者は、面談で詰まって落ちることになります。
地銀(鹿児島銀行)で経験したこと
地元の鹿児島銀行から借入をしました。地銀の強みは、担当者が会社まで足を運んで話を聞いてくれることです。決算書だけでは見えない事業の中身を理解してもらえる感覚がありました。
ただし、地銀の審査も決して甘くはありません。直近の決算が赤字だと、追加融資の打診で雲行きが怪しくなります。
民間ビジネスローンで経験したこと
銀行融資が間に合わない時期に使いました。金利は銀行より明らかに高く、月々の返済負担が重くのしかかります。
「これはつなぎ資金にしか使えない」と痛感したのは、ビジネスローンの返済が重なった月でした。借入のタイミングと返済計画は、申込み前に必ずシミュレーションしてください。
ビジネスローンを借りた時、私が見落としていたのは「月々の返済が固定費に追加される」という事実です。借りた瞬間は手元資金が増えますが、翌月から毎月の返済が固定費として残り続けます。
借入額500万円、年率15%、24回払いだと、月々の返済は約24万円。これが固定費に上乗せされると、損益分岐点売上が一気に上がります。借入で凌いだ気になっても、構造的には資金繰りが悪化しているケースが多い。これは私自身が痛い目を見た学びです。
保証協会付き融資で経験したこと
プロパー融資の前段階として使いました。保証協会の保証を付けると、銀行は貸しやすくなります。ただし、保証料が別途かかるため、実質金利は表面金利より少し高くなります。
私の経験では、創業3〜5年目までは保証協会付きが現実的で、5年目以降に黒字決算を積み重ねるとプロパー融資の打診が来るようになりました。
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会社借入が通らない7つの原因
借入を申し込んでも審査に通らない原因は、大きく7つに集約されます。1つでも該当すると審査通過率は大きく下がります。
原因1:決算書が赤字
直近の決算が赤字だと、銀行はまず貸しません。「赤字=利息の支払い原資が確保できない」と銀行が判断するためです。
私自身、赤字決算の年に追加融資を打診して断られた経験があります。赤字期は新規借入を諦め、別の手段に切り替えるのが現実的です。
ただし、赤字でも貸してくれるケースがあります。それは「赤字の理由が一時的で、来期は黒字化が見込める根拠がある」場合です。たとえば、大型受注の前倒し投資で一時的に費用先行になった、コロナのような外部要因で売上が落ちただけ、といった説明ができれば、追加融資の余地が残ります。
逆に、複数年連続赤字、業界全体の縮小、ビジネスモデル自体の限界、といった構造的な赤字は、銀行から見て「貸せない案件」になります。この場合は、借入以外の手段(ファクタリング・出資・補助金)を本気で検討するタイミングです。
原因2:信用情報に異動記録
経営者個人の信用情報に「異動」記録(過去のクレジットカード延滞・債務整理など)があると、ほぼ通りません。異動情報は問題解決後も5〜10年ほど残ります。
法人の借入でも、経営者個人の信用情報を金融機関が参照するケースがあります。特に保証協会付き融資、公庫の融資、ノンバンクのビジネスローンは、経営者個人の信用情報を確認するのが一般的です。
自分の信用情報は、CIC・JICC・KSCの3つの信用情報機関で確認できます。借入を申し込む前に、自分の信用情報に異動記録がないかを確認しておくと、無駄な申込みを避けられます。
信用情報に異動記録がある経営者でも、ファクタリングは利用できます。融資ではないため、信用情報の参照が必須ではない仕組みだからです。
原因3:税金・社会保険料の未納
法人税・消費税・社会保険料を滞納していると、特に日本政策金融公庫はまず通りません。公庫は政府100%出資の公的金融機関のため、税金滞納先には貸せない建て付けになっています。
民間銀行でも、税金未納は致命的なマイナス材料です。
特に消費税の滞納は、銀行から見て「資金繰りが回っていない決定的な証拠」と映ります。消費税は預かり金なので、これを納められないということは、預かったお金を本業の支払いに回している状態を意味するからです。
借入を申し込む前に、未納の税金・社会保険料がある場合は、税務署・年金事務所と分割納付の相談をして、納付計画を作るのが先です。納付実績が3〜6か月積み上がれば、借入の選択肢が広がります。
原因4:自己資金が不足
創業融資では、自己資金の額が借入可能額の目安になります。「自己資金の2〜3倍まで」というのが公庫の創業融資のおおまかな基準です。
自己資金が少ない状態で大きな借入を申し込むと、計画の妥当性そのものを疑われます。
原因5:既存借入が多すぎる
すでに複数の金融機関から借入があり、月々の返済が売上に対して大きい場合、追加融資はまず通りません。
「借入総額が年商の半分を超えている」状態は、銀行から見て黄信号です。
具体的な目安として、債務償還年数(借入総額÷年間のキャッシュフロー)が10年を超えていると、銀行は新規融資をためらいます。20年を超えると、ほぼ通りません。
このケースで打てる手は、借換えによる返済負担の軽減です。複数行の借入を1本にまとめ、返済期間を伸ばすことで、月々の返済負担を下げます。借換え対応は、メインバンクか公庫に相談するのが現実的です。
原因6:経営計画に矛盾・不備
事業計画書の数字が現実離れしている、収支計画と資金計画が連動していない、競合分析が浅い、といった不備があると、金融機関は「この経営者は返済能力を見極められない」と判断します。
原因7:創業から年数が浅い
創業1年未満は、公庫の創業融資以外はほぼ選択肢がありません。銀行プロパー融資は決算書を最低1期分(通常2〜3期分)見るため、創業期は借入難易度が高いのが現実です。
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借入できない時に経営者が打つ3手
借入の審査に落ちた時、経営者が次に打てる手は3つあります。
手1:原因を1つずつ潰して再申込み
断られた原因が「赤字決算」「税金未納」「経営計画の不備」など改善可能なものなら、半年〜1年かけて改善し、再申込みします。
ただし、「半年後に申し込み直す」では今月の資金繰りに間に合いません。並行して別の手段を確保する必要があります。
再申込みの際は、同じ金融機関に出すか、別の金融機関に切り替えるかも検討点です。同じ金融機関に再申込みする場合、前回の否決理由を明確に潰して臨むのが鉄則です。「何も変わっていないのに再申込み」は、評価をむしろ下げます。
別の金融機関に切り替える場合、メガバンク→地銀→信金→公庫の順で、審査の柔軟性が上がる傾向があります。前回否決された規模感より、ワンランク下の金融機関に切り替えるのが現実的です。
手2:ファクタリングで売掛金を現金化
ファクタリングは、売掛金を専門会社に売却して現金化する手段です。融資ではないため、審査対象は利用企業の信用力ではなく「売掛先の支払い能力」になります。
ファクマッチ編集部が国内のファクタリング会社226社を調べたところ、148社(66%)が即日対応を掲げていました。赤字決算でも、税金未納でも、信用情報に問題があっても、売掛先が大手で支払い能力に問題がなければ使えるのが、融資との大きな違いです。
即日資金調達の方法を比較した記事で、各手段のスピードを比較しています。
手3:出資・補助金で借入以外の資金を引く
返済義務がない資金を引く手段が2つあります。
1つ目は出資です。株式を発行して投資家・VCに購入してもらいます。返済義務はありませんが、議決権の一部を渡すことになるため、経営判断のスピードは落ちます。
2つ目は補助金・助成金です。経済産業省のものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、自治体の創業補助金など、目的に合えば数十万〜数百万円の資金が引けます。
補助金の注意点は、原則「後払い」だということです。先に経費を支出し、実績報告書を提出してから補助金が振り込まれます。つまり、当面の資金繰りには使えません。半年〜1年先の設備投資資金として位置付けるのが現実的です。
出資は、エンジェル投資家・VC・クラウドファンディングの3経路があります。スタートアップでなければVCは難しいですが、地域の中小企業向けクラウドファンディングは、現実的な選択肢として広がっています。
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即日で資金が必要な時の現実的な選択肢
「明日までに100万円必要」という状況で、経営者が打てる手は限られています。
即日融資はほぼ不可能な理由
銀行融資・公庫融資は、申込みから入金まで最低でも2〜4週間かかります。即日融資という商品は基本的に存在しません。
「即日対応」を謳う銀行のビジネスローンも、実際は審査・契約手続きで2〜3営業日はかかります。
理由は3つあります。1つ目は、銀行・公庫の審査プロセスが多段階で、決算書・試算表・事業計画書などの書類確認に時間がかかること。2つ目は、社内稟議が必要で、担当者レベルでは即決できないこと。3つ目は、契約手続き(金銭消費貸借契約書の取り交わし、口座開設など)が対面で行われることが多く、書類のやり取りに数日かかること。
つまり、銀行・公庫を前提とした「即日借入」は、現実的には不可能です。「明日までに資金が必要」という状況に銀行融資・公庫融資は間に合いません。
ノンバンクのビジネスローンの実態
ノンバンクのビジネスローンは、最短即日対応を謳う商品があります。金利は年5〜18%と高く、借入限度額は数百万円程度です。
ただし、初回申込みの場合は審査書類の準備に半日、審査に半日、入金手続きに半日かかるのが実態です。「申込みから入金まで本当に当日中」というのは、すでにそのノンバンクで取引実績がある経営者に限られます。
ファクタリング即日対応148社のデータ
ファクマッチで調べた226社のうち、即日対応を掲げているのは148社(全体の66%)でした。ファクタリング業界では、最短40分〜2時間で資金が振り込まれるサービスも珍しくありません。
審査対象が売掛先のため、利用企業の決算が赤字でも、税金未納でも、信用情報に傷があっても、売掛先が大手で支払い能力に問題がなければ通ります。
ファクタリングが即日対応できる理由は2つあります。1つ目は、審査対象が「売掛先の支払い能力」に絞られるため、利用企業の決算書を細かく見る必要がないこと。2つ目は、契約の多くがオンライン完結で進められるため、対面手続きが不要なこと。
ただし、ファクタリングを即日で使うには、申込みのタイミングが鍵です。午前中に申込みを完了させ、必要書類(売掛先からの発注書・請求書・通帳の入出金履歴・本人確認書類)を即提出できれば、当日中の入金が現実的になります。午後の申込みでは、翌営業日に持ち越されるケースが多くなります。
即日ファクタリングランキングで、入金スピード別に各社を比較しています。
個人事業主が即日資金調達する手段
法人と比べて、個人事業主の借入手段は限られます。ノンバンクのビジネスローンの多くは法人専用で、個人事業主は対象外です。
ファクマッチで調べた226社のうち、個人事業主の利用を受け付けているのは121社(54%)でした。法人より選択肢は少なくなりますが、半数以上の会社が個人事業主に対応しています。
個人事業主向けファクタリングランキングで、個人事業主が使える会社を絞り込めます。
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私が絶対やらなかった4つの選択肢
資金繰りが苦しい時、経営者には「絶対に手を出してはいけない」選択肢があります。私はこの4つだけは絶対にやりませんでした。
消費者金融からの借入
経営者個人として消費者金融から借りる選択肢です。信用情報に「消費者金融からの借入」が記録されると、その後の銀行融資・法人借入が極めて厳しくなります。
金利も年15〜18%と事業者向けローンより高く、経営判断としてはほぼマイナスにしかなりません。
私が消費者金融に手を出さなかった一番の理由は、「信用情報が一度傷つくと、回復に5〜10年かかる」と知っていたからです。短期の資金繰り改善のために、長期の借入手段を失うのは、経営判断として割に合いません。
身内からの借金
家族・親族・友人からの借金です。返済が滞った瞬間に関係性が壊れます。お金の問題が人間関係を巻き込むと、立て直しのエネルギーが分散されます。
私の場合、「身内には絶対に頼まない」と決めていました。それが結果的に、自分で解決する原動力になりました。
身内借金のもう一つの問題は、贈与税のリスクです。返済が滞り、結果的に贈与とみなされると、年110万円を超える部分に贈与税がかかります。「身内なら緩く扱える」と思って借りると、税務リスクまで背負うことになります。
脱税
「今期だけ売上を抜こう」「経費を水増ししよう」という選択肢です。違法行為であり、将来の税務調査でほぼ確実に発覚します。追徴課税・延滞税・重加算税が発生し、信用も失います。
社員給与の遅延
社員への給与支払いを後ろ倒しにする選択肢です。これだけは何があっても回避するのが鉄則だと考えています。
社員への給与遅延は、信頼・雇用維持の最後の砦を崩します。一度遅延すると、優秀な社員から辞めていきます。
法律上も、給与の支払い遅延は労働基準法違反です。遅延が常態化すると、労働基準監督署からの指導、未払い給与の請求訴訟、悪意があれば刑事罰の対象にもなり得ます。経営判断としても、法律的にも、人間関係的にも、この選択肢だけは絶対に避けるべきです。
給与支払いがどうしても厳しい局面なら、まずファクタリングで売掛金を現金化することを検討してください。手数料は痛いですが、社員との信頼関係を壊すコストに比べれば、まだ取り戻せます。
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借入の前にやるべき3つのこと
借入を申し込む前に、経営者がやるべきことが3つあります。これをやらずに借入だけ進めると、借りた資金が一瞬で溶けます。
私自身、何度も苦しんできた中で、「先に借りて後で考える」のは最も危険な判断だと痛感しました。借入は資金繰りの根本解決にはなりません。構造的な問題を解決しないまま借入だけ重ねると、3か月後に同じ問題でさらに大きな借入を打診することになります。
売上ゼロで何ヶ月持つかのシミュレーション
「明日から売上がゼロになったら、今の手元資金で何ヶ月持つか」を計算します。私はこれを月次でやっていました。
手元資金÷月の固定費=持続可能月数、というシンプルな計算で出ます。3か月を切ったら危険信号、1か月を切ったら緊急事態です。
このシミュレーションを月次でやるかどうかで、経営判断のスピードが全く変わります。「持続可能月数3か月」と分かれば、その時点で借入・ファクタリング・経費削減の3手を並行で動かせます。気づいた時には1か月を切っていた、という状態だと、打てる手が限られます。
私の場合、毎月の月末に試算表と現預金残高を確認し、持続可能月数をスプレッドシートに記録していました。グラフで時系列を追えると、危機が来る前に手を打てます。
削れる予算の徹底見直し
固定費・変動費を1行ずつ見直し、本当に必要かを問い直します。サブスクの解約、外注の内製化、オフィス家賃の交渉、すべてやり切ります。
私の経験では、徹底的に見直すと固定費の10〜20%は削れます。
私が役員報酬を0にしたのは、この見直しの過程でした。経営者の生活コストは個人の貯金から出す。会社から経営者に出ていく月数十万円を止めれば、その分だけ持続可能月数が延びます。きつい選択ですが、事業を残すための時限措置と割り切りました。
役員報酬の減額は、株主総会の決議や税務署への届出が必要です。期中変更には制約があるため、税理士と相談しながら進めてください。
売上に直結する行動への集中
経営者の時間は有限です。「やった方がいい施策」を全部やろうとすると、どれも中途半端になります。
「どの行動が今月の売上に直結するか」を1つだけ選び、そこに時間を集中させます。私はこの優先順位付けで、何度も危機を脱しました。
私の場合、YouTubeのアカウント削除で売上が消えた時、SEOの順位が落ちて売上が一気に減った時、それぞれで「今月の売上に直結する1つの行動」を選びました。クライアントワークの再開、既存顧客への追加提案、休眠案件の掘り起こし——どれも地味ですが、確実に売上が立つ施策です。
派手な新規施策は、効果が出るまでに時間がかかります。資金繰りが厳しい時期に新規施策に時間を使うのは、自殺行為に近い。地味で確実な売上を積み上げることに、リソースを集中させてください。
資金繰り改善の具体策で、私が実際に使った改善手順を詳しく解説しています。
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法人と個人事業主で借入はどう違うか
法人と個人事業主では、借入できる選択肢が大きく違います。
法人借入の特徴
法人は借入の選択肢が広いです。日本政策金融公庫、銀行プロパー、保証協会付き、信金・地銀、ノンバンクのビジネスローン、すべて対象になります。
借入限度額も個人事業主より大きく、数千万円〜数億円規模の融資も可能です。
法人借入のもう一つの強みは、代表者の個人信用と切り分けやすいことです。法人で借入実績を積み上げれば、代表者個人の信用情報を毎回参照しなくても、法人の信用で借入できるようになります。
ただし、創業3〜5年目までは「経営者個人の信用が法人の信用と一体」とみなされるケースがほとんどです。法人化すれば即座に個人信用と分離できるわけではない点は、理解しておいてください。
個人事業主の借入の特徴
個人事業主は、法人より選択肢が狭くなります。日本政策金融公庫の融資、一部の信用金庫、個人事業主対応のビジネスローンに限られます。
銀行プロパー融資は、個人事業主はほぼ対象外です。
個人事業主が借入を引きやすくする方法は2つあります。1つ目は、青色申告で2〜3期分の確定申告実績を作ること。白色申告だと、所得の証明力が弱く、審査で不利になります。2つ目は、事業用の口座と個人用の口座を分けること。事業の収支が明確に見える状態にしておくと、審査担当者の心証が良くなります。
ファクタリングは個人事業主121社対応
ファクマッチで調べた226社のうち、個人事業主の利用を受け付けているのは121社(54%)でした。借入の選択肢が狭い個人事業主にとって、ファクタリングは現実的な資金調達手段になります。
ファクタリング診断ツールで、自社の状況に合うファクタリング会社を絞り込めます。
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ファクタリングを借入の選択肢に入れるべき理由
借入できない経営者にとって、ファクタリングは選択肢の一つになります。
審査対象が売掛先(赤字決算でも使える)
ファクタリングは融資ではないため、審査対象は利用企業ではなく売掛先の支払い能力です。利用企業が赤字決算でも、税金未納でも、創業1年未満でも、売掛先が大手で支払い能力に問題がなければ使えます。
これは、銀行融資・公庫融資との決定的な違いです。
特に売掛先が上場企業や官公庁の場合、ファクタリングの審査は通りやすく、手数料も低く抑えられます。逆に、売掛先が個人や小規模企業の場合、審査が厳しくなり手数料も高くなる傾向があります。
つまり、「どの売掛金を売却するか」の選び方で、ファクタリングの条件は大きく変わります。複数の売掛金を持っている場合、最も信用力の高い売掛先のものを優先的に売却するのが、コスト最適化の基本です。
信用情報に傷がついていても使える
経営者個人の信用情報に異動記録があっても、ファクタリングは利用できます。融資ではないため、信用情報の参照が必須ではない仕組みです。
手数料は実質金利換算で年率換算が高い点に注意
ファクタリングの手数料は、2社間ファクタリングで売掛金の8〜18%、3社間ファクタリングで2〜9%が相場です。
短期で考えると安く見えますが、年率換算すると借入金利より高くなります。常用すると資金繰りはむしろ悪化するため、「銀行融資が間に合わない時の緊急手段」として位置付けるのが現実的です。
ファクマッチで見える各社の実態
ファクタリング会社を選ぶ際、公式サイトの謳い文句だけでは見えない実態があります。手数料の実例、入金までの実際のスピード、担当者の対応品質——これらは利用者の声を集めないと見えてきません。
ファクマッチでは国内のファクタリング会社226社を調査し、当サイトに寄せられた口コミ423件を編集部で集めて整理しました。ここを起点に選ぶメリットは3つあります。
1つ目は、同じ売掛金額でも会社によって2〜3倍の手数料差が出る現実が、横並びで比較できること。2つ目は、即日対応148社(66%)・個人事業主対応121社(54%)といった切り口で、自社の状況に合う会社を一気に絞り込めること。3つ目は、利用者の口コミから「公式サイトに書かれていない実態」が拾えること。
複数社に同時に見積もり依頼を出し、条件を比較してから決めるのが鉄則です。1社だけに話を持ち込むと、相場感がわからずに不利な条件で契約してしまうリスクがあります。
ファクマッチで全226社を比較できます。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 会社借入が断られたら、もう資金調達の手段はないですか?
借入以外の選択肢は複数あります。具体的には、ファクタリング(売掛金の現金化)、出資、補助金・助成金、役員からの貸付の4つです。特にファクタリングは融資ではないため、赤字決算・税金未納・信用情報の問題があっても利用できます。ファクマッチで調査した226社のうち148社(66%)が即日対応を掲げています。
Q2. 創業1年未満でも借入はできますか?
選択肢は限定されますが、日本政策金融公庫の創業融資が最も現実的です。自己資金の2〜3倍までが借入額の目安となり、事業計画書の作り込みが審査通過の鍵になります。創業期は銀行プロパー融資・保証協会付き融資ともに難易度が高いため、まず公庫から始めるのが王道です。
Q3. 赤字決算でも借入できる方法はありますか?
赤字の理由が一時的で来期黒字化の根拠を示せれば、銀行融資の余地は残ります。構造的な赤字の場合、銀行借入は厳しいため、ファクタリング・補助金・出資への切り替えが現実的です。ファクタリングは利用企業の決算ではなく売掛先の支払い能力を審査するため、赤字でも利用できます。
Q4. 個人事業主でも会社借入と同じ手段が使えますか?
法人と比べて選択肢は狭くなります。利用可能なのは日本政策金融公庫の融資、一部の信用金庫、個人事業主対応のビジネスローンが中心です。銀行プロパー融資はほぼ対象外になります。ファクタリングは226社のうち121社(54%)が個人事業主に対応しており、現実的な選択肢になります。
Q5. 即日で資金が必要な時、銀行融資は間に合いますか?
銀行融資・公庫融資は申込みから入金まで最低2〜4週間かかるため、即日対応は不可能です。即日対応が可能なのはノンバンクのビジネスローン(実績ありの取引のみ)とファクタリング(226社中148社が即日対応)です。午前中の申込みと必要書類の即提出が、即日入金の条件になります。
Q6. 役員借入金は会社の決算にどう影響しますか?
役員借入金は貸借対照表の負債として計上されます。積み上がると銀行から「資本性のある借入」とみなされず、自己資本が小さく見える場合があります。資本金組み入れ(DES:デット・エクイティ・スワップ)で資本に振り替える選択肢もありますが、税務リスクがあるため税理士との相談が必須です。
Q7. 借入の前にやっておくべきことは何ですか?
3つあります。1つ目は売上ゼロでの持続可能月数のシミュレーション(手元資金÷月の固定費)、2つ目は固定費・変動費の徹底見直し(10〜20%は削減可能)、3つ目は売上に直結する1つの行動への集中です。借入は資金繰りの根本解決にはならないため、構造的な問題を解決しないまま借入だけ重ねると、3か月後に同じ問題でさらに大きな借入を打診することになります。
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まとめ|借入できない経営者へ
会社借入の選択肢は7つ、断られる原因は7つ、即日対応の現実はファクタリング148社(66%)が即日対応——これが本記事の結論です。
選択肢を多く持つこと
経営者にとって一番大切なのは、選択肢を多く持って事業を継続させることです。借入だけに固執せず、ファクタリング・出資・補助金まで含めて、自分に合う手段を選んでください。
借入だけを選択肢としていると、銀行から「貸せない」と言われた瞬間に手詰まりになります。借入の前段階で複数の手段を準備しておけば、想定外の事態にも対応できます。
相談相手がいないからこそ情報を集める
だからこそ、情報を持っているだけで経営判断の質が変わります。借入の選択肢、ファクタリングの相場、補助金の最新情報——これらを常に更新しておくことが、いざという時の備えになります。
私自身、資金繰りで苦しんでいた当時、ファクタリングという選択肢を知りませんでした。もし当時の私が知っていたら、選択肢が一つ増えていたはずです。だからこそ、口コミ情報を集めたメディアが必要だと感じてファクマッチを立ち上げました。
ファクマッチで自分に合う1社を見つける
時にはプロジェクトや事業を閉じる選択も、立て直しの一手になります。私自身、何度も「これは閉じる選択肢もある」と検討してきました。続けることだけが正解ではありません。
ただ、もし「もう少し粘りたい」「来月の入金まで凌ぎたい」と考えているなら、ファクタリングは選択肢として知っておいてください。ファクタリング診断ツールで、あなたの状況に合うファクタリング会社が見つかります。同じ立場で苦しんだ経営者として、応援しています。
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外部参考ソース
- 日本政策金融公庫「事業資金 中小企業の方」 https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/index_c.html
- 中小企業庁「中小企業実態基本調査」 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/jittai_kihon/
- 金融庁「金融仲介機能のベンチマーク」 https://www.fsa.go.jp/policy/chuukai/
- 経済産業省「ものづくり補助金総合サイト」 https://portal.monodukuri-hojo.jp/
- 全国信用保証協会連合会「信用保証協会の保証制度」 https://www.zenshinhoren.or.jp/
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