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後払いアプリのおすすめ12選|経営者が選ぶ事業者の使い分け

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後払いアプリのおすすめ12選|経営者が選ぶ事業者の使い分け

事業者が使うべき後払いの選択肢は、用途で3つに分かれます。個人の買い物ならPaidy・メルペイスマート払い(限度額5万〜50万円)、取引先への支払いを延ばすならPaid・NP掛け払いなどの請求書後払い、売掛金そのものを現金化したいならファクタリングを選びます。事業の支払いに個人向け後払いアプリを使うと規約違反になるケースが多く、用途を間違えると痛い目を見ます。

私自身、手元残高100万を切った時期に役員報酬を0にして、個人カードや会社への貸付金で凌いだ経験があります。当時、Paidyやバンドルカードを事業の支払いに使えないか本気で調べました。本記事では、個人向け後払いアプリと事業者向け請求書後払い、ファクタリングの3つを経営者目線で比較し、どの場面でどれを選ぶかを整理します。

目次

後払いアプリとは?仕組みを30秒で解説

後払いアプリとは、商品の購入やサービス利用の代金を、その場では支払わずに翌月以降にまとめて支払えるスマートフォン決済アプリです。クレジットカードを持っていない人や、給料日まで現金を温存したい人が広く使っています。

後払いアプリの基本仕組み

利用者がアプリで決済すると、後払いアプリの運営会社が一時的に立替払いをします。後日(翌月や翌々月)に運営会社が利用者へ請求します。請求方法はコンビニ払い・口座振替・銀行振込のいずれかが一般的です。

加盟店側は通常の決済より数日早く売上を受け取れるメリットがあります。利用者はクレジットカードの審査が通らない場合でも一定額まで使える点がメリットです。

仕組みを図にすると以下の流れになります。

  1. 利用者がオンラインショップや実店舗で商品を購入する
  2. 決済時に「後払いアプリで支払う」を選ぶ
  3. 後払いアプリの運営会社が加盟店に立替払いを行う
  4. 利用者は翌月以降に運営会社へ後払い分をまとめて支払う

立替を担う運営会社の信用力で成立しているサービスのため、利用者から見ると「クレジットカードを使わずに後払いができる」状態を作れます。決済時点で口座にお金がなくても、月末の入金に合わせて支払えるのが最大の魅力です。

クレジットカードとの違い

後払いアプリは、クレジットカードと似ていますが運用が異なります。違いを表にまとめました。

項目後払いアプリクレジットカード
発行スピード最短数分(バーチャル)最短即日〜1週間
審査軽め/なしも多い比較的厳しい
限度額5万〜50万円10万〜数百万円
利用先加盟店限定VISA/Master/JCB加盟店全般
ポイントサービスにより異なる基本的に貯まる
信用情報影響しない場合あり確実に影響

後払いアプリは「カードを持ちたくない/持てない層」の救済策として広がってきた経緯があり、限度額や利用先はクレジットカードより制限があります。

事業者向け「請求書後払い」「ファクタリング」との違い

経営者や個人事業主にとって最も重要な区別は、「個人の買い物に使う後払いアプリ」と「事業の支払いを後ろ倒しにするサービス」は別物だという点です。

観点後払いアプリ(個人向け)請求書後払いファクタリング
対象者消費者個人法人・個人事業主法人・個人事業主
対象商品購入代金取引先への請求書支払い売掛金の現金化
主な目的後払い決済支払いサイト延長売掛金の早期入金
限度額目安5万〜50万円数十万〜数百万円売掛金次第
入金スピード即時利用可取引登録後すぐ最短即日

事業の支払いに「個人の後払いアプリ」を使うと、規約違反になるケースが多いため注意してください。事業用の支払いには事業者向けのサービスを使うのが原則です。

後払いアプリの3タイプと選び方

「後払いアプリ」とひとことで言っても、用途によって3タイプに分かれます。自分がどのタイプを選ぶべきかをまず整理しましょう。

タイプ1:消費者向けBNPL(Paidy・メルペイ等)

Buy Now, Pay Later(BNPL)と呼ばれるのが、いわゆる「後払いアプリ」の中心です。ネットショップや実店舗で買い物をして、翌月にまとめて支払うタイプ。Paidy・メルペイスマート払い・バンドルカード・atone・ファミペイ翌月払い・PayPay・楽天ペイ・Oliveフレキシブルペイなどがここに含まれます。

限度額は5万〜50万円が中心で、審査は軽め、または審査なしのものもあります。

タイプ2:事業者向け請求書後払い(Paid・NP掛け払い等)

BtoB取引で、取引先から受け取った請求書の支払いを延長するためのサービスです。Paid・NP掛け払い・マネーフォワード掛け払い・後払い.comなどが該当します。

法人や個人事業主が利用対象で、サービス側が与信審査をしたのち、支払サイトを最長60日程度延長できます。手数料は請求金額の0.5〜3.5%程度です。

タイプ3:売掛金資金化(ファクタリング)

自社が取引先に発行した請求書(売掛金)を、入金期日前に資金化する手段です。後払いアプリとは逆の動きで、「受け取る側」の資金繰りを助ける手段です。

当サイト掲載のファクタリング会社226社のうち、148社が即日入金に対応しており、121社が個人事業主の利用を受け付けています。事業に必要な後払いの「逆側」として、月末の支払いを乗り切る選択肢になります。

あなたが選ぶべきタイプ判定フローチャート

状況選ぶべきタイプ
個人の買い物代金を翌月にしたいタイプ1(個人向けBNPL)
取引先への支払いを延長したいタイプ2(請求書後払い)
売掛金を入金日前に現金化したいタイプ3(ファクタリング)
急に事業の運転資金が必要タイプ3(ファクタリング)または融資
給料日前を一時的に凌ぎたいタイプ1(個人向けBNPL)
個人事業主の経費を後ろ倒ししたいタイプ2または3を検討

なお、目的の取り違えは典型的な失敗パターンです。事業用支払いを「個人向け後払いアプリ」で凌ぐと、月末に支払い能力を超えて連鎖的に詰まりやすくなります。

私が見てきた経営者の失敗例で多いのは、「個人カードで会社の経費を切って、その個人カードの支払いをPaidyで後ろ倒しにする」パターンです。最初は小さく回せても、3〜4か月続けると、個人カードの請求と後払いアプリの請求が同月に重なって一気に詰まります。事業の支払いは事業のお金で、個人の支払いは個人のお金で、というシンプルな原則を守るのが結局いちばん持続可能です。

小谷良太

私自身、何度も苦しんだ立場で言うと、「個人と事業を混ぜない」だけで資金繰りの見通しは段違いに楽になります。混ぜると、月末に「どっちの請求でいくら必要だっけ?」が把握できなくなって、結局カードや後払いを増やす悪循環に入るんですよね。

個人向け後払いアプリおすすめ8選

ここからは、個人向けBNPLの代表的な8サービスを順に見ていきます。基準は「限度額」「審査の有無」「手数料」「対応シーン」の4軸です。

Paidy(ペイディ)|オンライン決済の定番

Paidyは、メールアドレスと携帯電話番号だけで登録でき、最短数分でバーチャルカードを発行できる後払いサービスです。AmazonやQoo10など主要ECサイトで広く使えます。本人確認手続き(eKYC)を済ませると「Paidyプラス」が使えるようになり、3回・6回・12回の分割払いを手数料無料で組めるのが大きな利点です。

項目内容
限度額最大30万円
審査簡易あり
手数料口座振替・銀行振込は無料/コンビニ払いは1回356円
支払い方法口座振替・銀行振込・コンビニ
分割払い3回/6回/12回(条件あり)

口座振替を選べば手数料無料で使える点が魅力です。Amazonと連携している点も大きく、ネット通販中心の人に向きます。

Paidyが向いている人
  • Amazonをよく使う
  • 月の支払い額が10〜30万円の範囲
  • 一括で払えるが手元の現金を残したい
  • コンビニに行く手間を省きたい(口座振替で完結)
Paidyの注意点
  • コンビニ払いを選ぶと毎月356円の手数料がかかる
  • 大型決済(家電・旅行)に使うと翌月一括で重い負担になる場合がある
  • 分割払いを使うには本人確認の追加手続きが必要

メルペイスマート払い|最大50万円・実店舗に強い

メルカリのメルペイが提供する後払いサービスで、メルカリ売上金やポイントを支払いにあてられる点が独自です。

項目内容
限度額最大50万円
審査あり(18歳以上)
手数料定額払いは年率15%、その他基本無料
支払い方法口座振替・コンビニ・売上金
分割払い定額払いあり

実店舗のメルペイ加盟店(コード決済可)で使える範囲が広く、コンビニ・スーパー・ドラッグストアなどで活躍します。

メルペイスマート払いが向いている人
  • メルカリで売上金がある(支払いに充当できる)
  • 実店舗の決済比率が高い
  • 月30〜50万円の決済を後ろ倒ししたい
メルペイスマート払いの注意点
  • 定額払いを使うと年率15%の手数料がかかる
  • 利用限度額の引き上げには利用実績の積み上げが必要

バンドルカード ポチっとチャージ|審査なし最速発行

バンドルカードは、最短1分でVisaプリペイドカードを発行でき、本人確認書類は不要です。バーチャル・リアル・リアル+の3種類から選べます。

項目内容
限度額ポチっとチャージで最大5万円
審査なし
手数料チャージ金額に応じた手数料込み
支払い方法コンビニ・銀行振込・ATM
分割払いなし(翌月一括)

審査がないため、クレジットカードが作れない人でも使いやすい反面、手数料はやや高めの設計です。緊急対応として割り切る使い方が向いています。

バンドルカードが向いている人
  • クレジットカードを持っていない・作れない
  • 給料日まで数日を凌ぎたい
  • ネット通販で少額を後払いしたい
バンドルカードの注意点
  • 手数料が他サービスより高め(5,000円で510円・1万円で1,150円など)
  • 限度額が5万円までで、大型決済には使えない

atone(アトネ)|ECサイトで使える後払い

atoneは、ネットプロテクションズが提供するスマホ後払いサービスです。ECサイトで「atoneで支払う」を選ぶだけで、翌月コンビニ払いができます。

項目内容
限度額最大5万円
審査なし/簡易
手数料コンビニ払い210円
支払い方法コンビニ・口座振替
分割払いなし

NPポイントが0.5%貯まり、加盟店も増加中です。少額の通販決済を翌月にまとめて支払いたい人向けです。コード決済にも対応しているため、対応する実店舗でもatoneで支払えるようになっており、限度額は小さくても日常使いの選択肢としては十分です。

ファミペイ翌月払い|コンビニ系の安心感

ファミマが提供するファミペイの後払い機能で、ファミリーマートを中心に全国30万店以上の加盟店で使えます。

項目内容
限度額最大10万円
審査あり
手数料引き落とし無料
支払い方法口座振替
分割払いなし

コンビニ系のため、日常の支払いに溶け込みやすい点が利点です。ファミペイポイントも貯まります。日々の食料品や日用品の購入をファミマでまとめている人にとっては、生活費の支払いを月末に集約できるという意味でも合理的な選択肢になります。

PayPayあと払い|PayPay経済圏ユーザー向け

PayPayカードを発行すると、PayPay内で「あと払い」が可能になります。PayPay加盟店(450万店超)で使えるため、汎用性は最高水準です。

項目内容
限度額クレジット審査基準
審査あり(PayPayカード審査)
手数料一括は無料/分割・リボは所定の手数料
支払い方法口座振替
分割払いあり

ただし実態はクレジットカードを噛ませる仕組みであり、純粋な「審査なし後払い」とは別物です。PayPay経済圏で生活している人向け。コンビニ・スーパー・飲食店・タクシーなど日常の決済シーンが幅広くカバーされており、PayPay残高チャージ手数料を意識せずに後払いに切り替えられる点が地味に便利です。

楽天ペイ(翌月払い)|楽天経済圏ユーザー向け

楽天カードと連携すると、楽天ペイで翌月払いができます。楽天市場や楽天ペイ加盟店で使えるため、楽天経済圏ユーザーには手堅い選択肢です。

項目内容
限度額楽天カード基準
審査あり
手数料一括無料
支払い方法口座振替
分割払いあり

実質楽天カードの後払い機能なので、すでに楽天カードを持っている人なら設定するだけで使えます。楽天市場で買い物すれば楽天ポイントが効率よく貯まり、ポイントは支払いにも使えるため、楽天経済圏で生活しているなら導入のメリットが大きいです。

Oliveフレキシブルペイ|銀行系ハイブリッド型

三井住友銀行のOliveが提供するフレキシブルペイは、デビット・クレジット・ポイント払いを切り替えられるハイブリッド型です。クレジットモードを使えば後払い決済になります。

項目内容
限度額5万〜100万円(審査次第)
審査あり(カード基準)
手数料一括無料/リボ・分割は所定の手数料
支払い方法三井住友銀行口座
分割払いあり(リボ・分割)

審査は本格的なクレジット基準のため、すでに信用情報がある人向けです。銀行口座と一体型なので資金管理しやすいのが特徴です。Vポイントが貯まる点や、対象店舗でポイント還元率が上がる仕組みも揃っており、三井住友銀行をメイン口座として使っている人には設定するだけでメリットが出ます。

Oliveフレキシブルペイが向いている人
  • 三井住友銀行をメインバンクとして使っている
  • カード、デビット、ポイント払いを切り替えたい
  • まとまった限度額が欲しい
Oliveフレキシブルペイの注意点
  • クレジット審査が必要なため、信用情報に問題があると通らない
  • 三井住友銀行口座開設が前提

事業者向け請求書後払いサービス4選

ここからは法人・個人事業主が「取引先への支払い」を後ろ倒しにできる、事業者向けの請求書後払いサービスを4つ紹介します。個人向けと違い、与信審査が必須ですが、限度額は数十万〜数百万円規模になります。

Paid(ペイド)|5,000社超導入の老舗

ラクーンフィナンシャルが提供するBtoB決済代行サービスです。事業者が取引先と請求情報を登録するだけで、Paid側が与信審査・請求書発行・入金管理・督促を代行してくれます。

項目内容
導入実績5,000社超
保証料率請求金額の0.5〜3.5%
事務手数料請求1件125円
初期費用・月額費用0円
未払い保証100%

取引先が倒産しても代金の100%を保障する点が、与信不安を抱える事業者にとって大きな安心材料です。新規取引先との取引で「うちは前金が条件です」と言われた場合の代替策としても機能します。Paidを通すことで売り手側は与信不安なく後払いを受け入れられ、買い手側は支払いサイトを延長できる、というWin-Winの設計です。

NP掛け払い|BtoB決済シェアNo.1

ネットプロテクションズが提供するBtoB後払いサービスで、BtoB決済シェアNo.1の実績を持ちます。

項目内容
導入実績業界シェアNo.1
保証料率取引内容により変動
初期費用あり(プラン別)
未払い保証100%
取引上限高め

大手企業との取引が多い事業者向けです。NP掛け払いに与信・回収・督促を一括で任せられるため、バックオフィス工数を大幅に削減できます。請求書発行のテンプレや入金消し込みの仕組みも揃っており、月末月初の経理作業を圧縮したい中小企業にとって導入効果が大きいサービスです。

マネーフォワード掛け払い|業界最安水準の手数料

マネーフォワードが提供するBtoB掛け払いサービスで、手数料0.5%〜の業界最安水準を打ち出しています。

項目内容
手数料0.5%〜
与信通過率99%
入金保証100%
対応業務請求発行・入金管理・代金回収・督促

マネーフォワード会計と連携できる点が大きく、すでにマネフォを使っている事業者なら導入ハードルが低いのが利点です。請求書発行・入金管理・代金回収・督促まで一気通貫で代行してくれるため、経理担当が少ない小規模事業者にとってもメリットが大きいサービスです。

後払い.com|EC事業者向け30,000社導入

キャッチボール株式会社(東証プライム上場グループ)が提供する後払い決済代行サービスです。EC・通販事業者を中心に30,000社以上が導入しています。

項目内容
導入実績30,000社超
利用継続率98%
対応EC・通販に強い
カスタマーサポート自社運営・土日祝対応

EC事業者で、購入者からの後払いニーズに応えたい場合に有力です。BtoC向けの後払い決済代行として実績があります。土日祝も自社カスタマーサポートが稼働しているため、購入者からの問い合わせ対応で店舗側が深夜・休日に追われる事態を防げます。

後払いアプリ12選の比較表

ここまで紹介した12サービスを、用途別にまとめます。

サービスタイプ限度額目安審査手数料
Paidy個人BNPL最大30万円簡易口座振替無料
メルペイスマート払い個人BNPL最大50万円あり定額払い年率15%
バンドルカード個人BNPL最大5万円なしチャージ手数料込み
atone個人BNPL最大5万円簡易コンビニ210円
ファミペイ翌月払い個人BNPL最大10万円あり引き落とし無料
PayPayあと払い個人BNPLカード基準あり一括無料
楽天ペイ翌月払い個人BNPLカード基準あり一括無料
Oliveフレキシブルペイ個人BNPL5万〜100万円あり一括無料
Paid事業者請求書後払い与信次第あり0.5〜3.5%
NP掛け払い事業者請求書後払い与信次第ありプラン別
マネーフォワード掛け払い事業者請求書後払い与信次第あり0.5%〜
後払い.com事業者請求書後払い与信次第ありプラン別

後払いアプリを選ぶときの5つのチェックポイント

「12個もあると、結局どれを選べばいいかわからない」となりがちなので、選定の軸を5つに絞ります。

限度額は希望額をカバーできるか

毎月どれくらいの金額を後払いに回したいかを先に決めます。月3万円程度ならバンドルカードやatoneで十分です。月10万円を超えるなら、Paidy・メルペイスマート払い・Oliveフレキシブルペイのうちどれかを選ぶことになります。

私の経験では、「限度額ギリギリまで使う」のは絶対にやめたほうがいいです。Paidyの限度額が30万円だったら、月の使用上限を15万円程度に自分で設定して、残り15万円は突発支出用にバッファとして残しておく。これだけで「月末に決済が止まる」事故をかなり防げます。

手数料の合計が支払金額の何%か

たとえばコンビニ払いを毎月使うと、Paidyなら1回356円、atoneなら210円が固定でかかります。月1回なら気にならなくても、複数のアプリを併用したり、頻繁に使うと年間で数千〜数万円単位の負担になります。口座振替を選べる場合は基本的に無料なので、可能な限り口座振替に寄せるのが鉄則です。

審査の有無と必要書類

審査ありのサービス(Paidy・メルペイ・ファミペイ・PayPay・楽天ペイ・Olive)は、本人確認や信用情報の照会が伴います。過去にカードの延滞などがあると通らないことがあります。

審査がない・軽いサービス(バンドルカード・atone)は使い始めのハードルが低い反面、限度額は低めに設定されています。

利用できる加盟店の広さ

ネット通販中心ならPaidy・atoneが強く、実店舗中心ならメルペイ・ファミペイ・PayPay・楽天ペイが強いです。バンドルカードはVisaブランドが付くため、Visa加盟店なら基本どこでも使えます。

分割払い・リボ払いの可否

翌月一括で払えるなら手数料がかからないサービスが大半です。分割払いやリボ払いを使うと年率15%程度の手数料が発生します。一括で払えそうにない場合は、分割対応のサービス(Paidy・メルペイ・PayPay・楽天ペイ・Olive)を選んだうえで、計画的に使うのが前提です。

特にPaidyの「Paidyプラス」は、本人確認すれば3〜12回の分割を手数料無料で組める珍しいサービスです。手数料負担を抑えながら大型決済を分割したい場合は、第一選択肢として検討する価値があります。

リボ払いは「毎月の支払額を固定できる」と謳われますが、実態は元金が減りにくく金利だけが積み上がりやすい仕組みです。安易な選択は避けて、可能なら分割回数を固定して期間を区切る形で組んでください。

後払いアプリのデメリット・注意点

ここまで便利な側面を中心に紹介してきましたが、後払いアプリには固有のデメリットもあります。使う前に必ず確認してください。

限度額が小さい

ほとんどの個人向け後払いアプリは限度額が5〜50万円のため、家賃や事業の経費といったまとまった支払いには使えません。「給料日までの数日を凌ぐ」レベルの使い方が中心です。

利用上限を超えると一気に止まる

限度額に到達すると、新規の決済が一切できなくなります。クレジットカードのように一時増額に応じてくれるサービスは少なく、「支払い→反映までのタイムラグ」もあるため、上限ギリギリで使うと突然詰まることがあります。

支払い遅延で信用情報に傷がつく可能性

PayPay・楽天ペイ・Oliveのようにクレジットカードと連動するサービスは、遅延が信用情報機関に登録されます。住宅ローンや自動車ローンを将来組みたい人は、後払いアプリの遅延を絶対に避けるべきです。

Paidyやメルペイも、長期間の延滞が続くと自社内のブラックリストに入り、以後利用できなくなります。

利用先が限定される

クレジットカードのように「VISA加盟店ならどこでも」とはいかず、加盟店が限定されます。とくに公共料金・税金・家賃といった大型固定費は対応していないことが多いため、生活費全体を後払いに移すような使い方はできません。

個人向けは事業の支払いに使えないケースが多い

個人向け後払いアプリの利用規約には、ほぼ例外なく「事業性取引には使用しないこと」と書かれています。事業の仕入れや経費を個人向けアプリで決済すると、規約違反となり、アカウント停止や一括請求のリスクがあります。

事業の支払いを後ろ倒しにしたい場合は、必ず事業者向けサービス(請求書後払い・ファクタリング)を使ってください。

経理処理の手間も増える

個人事業主の場合、後払いアプリの利用明細は事業用クレジットカードと比べて経理ソフトとの自動連携が弱いものが多いです。月末に手入力で記帳する手間が増えるため、利用が増えれば増えるほど経理コストもじわじわ膨らみます。

事業の支払いを後払いに移したいなら、経理ソフト連携が前提となっている事業者向け請求書後払いサービスを選ぶほうが、結果として手間もコストも抑えられます。

小谷良太

私自身、個人事業主時代に「事業の経費を個人カードで切る」ことは何度もありましたが、後払いアプリは規約が厳しいので事業用途で使うのは避けてきました。短期的な救済策として個人向けアプリに頼ると、月末の支払いを別のアプリで埋める負のスパイラルに入りやすいので、本当に注意してください。

後払いアプリの「現金化」が危険な5つの理由

検索すると「後払いアプリで現金化」「審査なし即日現金化」といった広告が出てきますが、これらはほぼすべて違法または規約違反のスキームです。経営者・個人事業主として絶対に手を出してはいけない理由を5つ整理します。

換金率70〜90%で実質損する

後払い現金化スキームは、後払いで購入した商品(ギフトコードや換金性の高い物品)を業者に売却して現金化する形式が大半です。換金率は70〜90%程度のため、10万円分を後払いで購入しても、手元に入るのは7〜9万円。差額の1〜3万円は丸ごと業者の利益になります。

しかも翌月、後払い分の10万円を満額支払う必要があるため、実質的な手数料率は10〜30%と異常に高い水準です。これを「数日借りた」だけで支払う構図になるため、わずかな短期つなぎのために大きな損失を確定させてしまう仕組みになっています。

年利換算120%超の闇金水準

月利10〜30%を年利に換算すると、120〜360%です。出資法の上限金利(年20%)を大幅に超える水準で、これは闇金業者と同等またはそれ以上の暴利です。

アプリ規約違反で強制解約

Paidy・メルペイ・バンドルカード・atone・ファミペイなど、ほぼすべての後払いアプリは利用規約で「現金化目的の利用」を禁止しています。発覚した場合、強制解約・全額一括請求のうえ、社内ブラックリストに登録され、今後一切利用できなくなります。

多重債務に陥るリスク

支払いに行き詰まり、別の現金化業者を使ってさらに別のアプリで現金化を繰り返す——という多重債務パターンが頻発しています。借金を借金で返す構図に入ると、抜け出すには法的整理(個人再生・自己破産)が必要になるケースもあります。

違法業者・個人情報流出のリスク

現金化業者の多くは無登録の闇業者で、運転免許証や口座情報を渡したことで、別の闇金からの勧誘や名簿売買に巻き込まれる事例が報告されています。国民生活センター多様化・重層化するキャッシュレス決済の注意喚起資料で警鐘を鳴らしています。

事業者がこの手のスキームに手を出すと、信用情報以前に「経営者として情報セキュリティを軽視した」ことが、後々の取引にまで影響します。資金繰りに困ったら、必ず合法な選択肢から探してください。

経営者・個人事業主が選ぶべき後払い手段

経営者・個人事業主にとっての「正しい後払い」の使い分けを、3パターンに整理します。

月々10万円以下の小口決済→個人向けBNPL

役員報酬や生活費の範囲で発生する個人決済(書籍・通信費・家電など)なら、Paidyやメルペイスマート払いで月10万円以下に収める使い方は問題ありません。事業用ではなく、あくまで生活費の繰り延べツールとして使う前提です。

取引先への支払い延長→請求書後払いサービス

事業の仕入れや外注費の支払いを後ろ倒しにしたい場合は、PaidやNP掛け払いなどの事業者向け請求書後払いサービスを使います。手数料は請求金額の0.5〜3.5%程度で、支払いサイトを最長60日延長できます。

売掛金を即日現金化→ファクタリング

売掛金が手元にあり、入金日までの間の運転資金が足りない場合は、ファクタリングを使うのが王道です。

当サイト掲載のファクタリング会社226社のうち、148社が即日入金に対応しており、最短即日で資金化できます。個人事業主向けには121社が対応しており、5万円程度の小口から数千万円規模まで幅広く扱えます。さらに、ファクマッチでは利用者から寄せられた当サイトの口コミ423件を1社ずつ紐付けて公開しており、「手数料が低い」「対応が早い」だけの公式情報では見えない、実際に使った人の声から会社を選べる点も他の比較サイトと異なる強みです。

ファクタリングは「借入」ではないため、信用情報への影響もありません。後払いアプリの限度額が足りない、カードローンの審査が通らない、というケースでも、売掛金さえあれば資金化できる可能性があります。手数料は2社間ファクタリングで売掛金額の8〜18%程度、3社間ファクタリングなら2〜9%程度。後払いアプリの分割払い手数料(年率15%)と比べても、1〜2か月の短期つなぎなら十分に合理的です。

具体的な会社選びはファクタリング会社ランキング、自分に合う会社を診断したい場合は30秒で診断できる無料ツールを使ってみてください。即日資金が必要な場合は即日資金調達ガイド、ファクタリングの基本を知りたい場合はファクタリングとは?も参考になります。

私の経験:個人事業主時代の使い分け

小谷良太

私は日本政策金融公庫・地銀・民間ビジネスローン・保証協会付き融資、公庫・地銀・ローン全て経験してきました。書類作成と時間がかかる融資より、後から確実に入金される売掛金がある場合はファクタリングのほうが現実的な選択肢です。当時の私はファクタリングを知らずに苦労したので、今こうして情報メディアを運営しています。

個人事業主時代に私が実際に使い分けていたのは、次の3つでした。

個人事業主時代の私の使い分け
  • 個人決済の繰り延べ:Paidy・バンドルカード(月10万円以下に制限)
  • 取引先支払いの延長:当時は知らずに苦労した。今ならPaidなどの請求書後払いを選ぶ
  • 売掛金の早期化:当時はファクタリングを知らなかった。今なら間違いなく検討する

後払いアプリに関するよくある質問

後払いアプリは何歳から使える?

ほとんどの後払いアプリは18歳以上から利用可能です。Paidyは18歳以上、メルペイスマート払いも18歳以上、バンドルカードは年齢制限なしですが、未成年は保護者の同意が必要なケースもあります。利用前に各サービスの利用規約を確認してください。

なお、20歳未満の場合は限度額が低めに設定されることが多いです。学生でも給与収入があれば利用できますが、無職・無収入の場合は審査が通らないか、限度額が極端に低くなる傾向があります。

後払いアプリで現金化はできる?

技術的に「できてしまう」状況はありますが、ほぼすべてのアプリが規約違反としており、発覚すると強制解約・一括請求となります。さらに闇金水準の高金利を伴うため、現金化スキームには絶対に手を出さないでください。資金が必要な場合は、カードローンや事業者ならファクタリングなど、合法な選択肢を使います。

過去にこのスキームに手を出した経営者の話を複数聞いてきましたが、誰も「やってよかった」とは言いませんでした。一度関わると名簿が出回って、別の闇金や情報商材の勧誘が止まらなくなる、という二次被害も深刻です。

後払いアプリの審査に落ちた場合は?

審査ありのアプリ(Paidy・メルペイ・PayPay等)に落ちた場合は、審査なしのアプリ(バンドルカード・atone)から試すのが手堅い選択です。それでも厳しい場合は、信用情報に問題があるケースが多いので、まずは自分の信用情報を確認することから始めてください。

事業資金が必要な個人事業主・経営者であれば、信用情報に関係なく売掛金ベースで資金化できるファクタリングが選択肢になります。

法人で後払いアプリは使える?

個人向け後払いアプリ(Paidy・メルペイ等)は基本的に法人利用不可です。法人の支払いを後ろ倒しにしたい場合は、Paid・NP掛け払い・マネーフォワード掛け払いなど事業者向け請求書後払いサービスを使います。

売掛金を入金日前に現金化したい場合は、ファクタリングが選択肢になります。

後払いアプリとカードローンはどちらが安全?

「安全さ」は金利と返済計画の立てやすさで比較するのが妥当です。

項目後払いアプリカードローン
金利一括は0%、分割で年率15%程度年率3〜18%程度
限度額5万〜50万円10万〜800万円
借入感「決済」のため意識しにくい「借金」として明確
信用情報影響軽い/なし確実に影響

後払いアプリのほうが「借金している感覚」が薄く、無自覚に支払い能力を超えやすいリスクがあります。一方カードローンは金利が見える分、計画的に使えるなら管理しやすい面もあります。

「どちらが安全」というより、「自分が把握しきれる範囲で使う」のがいちばん安全です。

後払いアプリを複数同時に使うと信用情報に影響する?

複数の後払いアプリを並行利用すること自体は規約違反ではありません。ただし、信用情報に登録されるタイプ(PayPay・楽天ペイ・Olive・Paidyの分割払い)を複数使うと、信用情報機関が「複数の与信枠を保有している」状態として記録します。

将来的に住宅ローンや自動車ローンの審査を受ける予定がある場合は、不要な与信枠を解約しておくのが無難です。

後払いアプリで事業の支払いはできる?

個人向け後払いアプリ(Paidy・メルペイ・バンドルカード等)の利用規約には、ほぼ例外なく「事業性取引には使用しないこと」と明記されています。事業の仕入れや経費を個人向けアプリで決済すると、規約違反となり、アカウント停止や一括請求のリスクがあります。

事業の支払いを後ろ倒しにしたい場合は、Paid・NP掛け払い・マネーフォワード掛け払いなどの事業者向け請求書後払いサービスを使ってください。売掛金そのものを早期に現金化したい場合は、ファクタリングが選択肢になります。

まとめ|後払いアプリと事業資金調達は別物として使い分ける

後払いアプリには3タイプあり、用途で選び方が変わります。

後払いアプリ3タイプの使い分け
  • 個人の決済を翌月に繰り延べたい:Paidy・メルペイスマート払い・バンドルカードなど個人向けBNPL
  • 取引先への支払いサイトを延長したい:Paid・NP掛け払いなど事業者向け請求書後払い
  • 売掛金を入金日前に現金化したい:ファクタリング

個人向けアプリは便利ですが、限度額が小さく、事業の支払いには使えないケースが多い点に注意してください。事業の資金繰りで悩んでいる経営者・個人事業主は、後払いアプリではなく、請求書後払いサービスやファクタリングを選ぶのが王道です。

ファクマッチでは、当サイト掲載226社のファクタリング会社の中から、即日対応148社・個人事業主対応121社の中から、自分の状況に合う1社を絞り込めるよう、会社ランキング30秒診断ツールを用意しています。資金ショート寸前の場合は資金ショート対策ガイド、個人事業主のファクタリング活用は個人事業主向けファクタリングガイドもあわせてご覧ください。

後払いアプリを使うときに私がいつも自分に言い聞かせている3つの原則を書いておきます。

この3つさえ守れば、後払いアプリは「月末の小さな救済策」として安全に活用できます。資金繰りの本丸(事業資金調達)は、後払いアプリではなくファクタリングや融資で解決していきましょう。

著者プロフィール

参考文献・一次ソース

  • 国民生活センター「多様化・重層化するキャッシュレス決済」(国民生活2023年5月号)https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202305_07.pdf
  • 経済産業省「割賦販売法の概要」https://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/credit/kappuhanbai.html
  • 金融庁「多重債務問題への対応について」https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/index.html
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この記事を書いた人

株式会社GoodWeather 代表取締役。2021年創業。事業拡大期に資金繰りの壁に直面し、銀行融資で乗り越えた経験を持つ。その過程で「融資が通らない経営者には、まともな比較情報すらない」と気づく。どの会社が自分に合うのか226社から探すのは現実的じゃない——その課題を解決するためにファクマッチを立ち上げた。

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