給料ファクタリングに代わるもの|安全な選択肢を立場別に解説

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給料ファクタリングに代わるものは、会社員なら給与前払い・公的貸付・正規ローン、個人事業主や法人代表なら請求書・売掛金を使ったファクタリングです。給与そのものを買い取るとうたうサービスは、金融庁や警視庁が注意喚起しているため、申し込む前に別の選択肢を確認してください。

この記事では、給料日前にお金が必要な会社員、請求書を持つ個人事業主・フリーランス、売掛金を抱える法人代表に分けて、使える方法と避けたい方法を解説します。会社員が確認すべき選択肢と、事業者が検討できる売掛金ファクタリングは明確に分けて扱います

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目次

給料ファクタリングに代わるものは立場で変わる

給料ファクタリングを探している人でも、会社員なのか、個人事業主なのか、法人代表なのかで使える選択肢は違います。最初にここを分けないと、会社員が事業者向けファクタリングに申し込んだり、個人事業主が違法な給与ファクタリング業者に流れたりする危険があります。

最初に見るべき選択肢
  • 会社員: 勤務先の給与前払い制度、公的貸付、正規のカードローン
  • 個人事業主・フリーランス: 入金待ちの請求書を使うファクタリング
  • 法人代表: 売掛金を使う2社間・3社間ファクタリング
  • すでに違法業者へ申し込んだ人: 警察、消費生活センター、弁護士へ相談

会社員は公的貸付・給与前払い・正規ローンを確認する

会社員がまず確認すべきなのは、勤務先の給与前払い制度や前借り制度です。福利厚生として給与前払いサービスを導入している会社なら、給与ファクタリングではなく、会社の制度として給料日前に一部を受け取れる場合があります

生活費や医療費などで一時的に困っている場合は、社会福祉協議会が窓口になる生活福祉資金貸付制度も選択肢です。厚生労働省は、低所得者世帯・障害者世帯・高齢者世帯などを対象に、総合支援資金や福祉資金などの貸付制度を案内しています。

どうしても民間の借入を使う場合も、貸金業登録のある正規業者を選びます。「審査なし」「ブラックOK」「給料を即日現金化」という言葉で誘導する業者には申し込まないでください。

個人事業主・フリーランスは請求書ファクタリングを検討できる

個人事業主やフリーランスは、給与ではなく取引先に発行した請求書を持っている場合があります。この請求書は売掛金にあたるため、条件が合えば請求書ファクタリングで入金日を前倒しできます。

ここで大事なのは、個人の給料ではなく、事業の売掛金を使う点です。給与ファクタリングと請求書ファクタリングは名前が似ていますが、対象となる債権も利用者も違います。

請求書を持っている人は、まず請求書買取の仕組みと注意点を確認すると、ファクタリングの全体像をつかみやすくなります。

法人代表は売掛金ファクタリングを検討できる

法人代表の場合、入金待ちの売掛金があれば、売掛金ファクタリングが選択肢になります。これは融資ではなく、取引先への売掛債権を売却して資金化する方法です。

取引先に知られにくい2社間ファクタリング、手数料を抑えやすい3社間ファクタリングがあります。どちらを選ぶかは、入金スピード、手数料、取引先への通知を許容できるかで変わります。

ファクタリングの基礎から確認したい場合は、ファクタリングとは何かを解説した基礎記事も参考になります。

早見表|会社員・個人事業主・法人代表の選択肢

立場先に確認する方法避けたい方法理由
会社員給与前払い、公的貸付、正規ローン給与ファクタリング無登録業者は貸金業法違反に該当する
個人事業主請求書ファクタリング、公的支援、正規ローン給与を対象にした取引事業の売掛金と個人の給与は別物
フリーランス請求書ファクタリング給与明細だけで申し込む業者売掛金がないと正規ファクタリングになりにくい
法人代表売掛金ファクタリング、銀行融資、ビジネスローン買戻し前提の偽装ファクタリング実質貸付と判断されるおそれがある

給料ファクタリングを使わない方がいい理由

給与ファクタリングは「給料を前借りできる便利なサービス」のように見えるかもしれません。しかし金融庁は、個人の賃金債権を買い取って本人から回収する取引について、貸金業に該当すると明示しています。

金融庁は給与ファクタリングに注意喚起している

金融庁は、給与ファクタリングについて「個人が使用者に対して有する賃金債権を買い取って金銭を交付し、その個人を通じて資金を回収する行為は貸金業に該当する」と説明しています。

貸金業を行うには、財務局または都道府県の登録が必要です。登録を受けていない業者が、業として給与ファクタリングを行うことは、貸金業法違反の無登録営業にあたります。

出典: 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」

無登録業者は貸金業法違反に該当する

警視庁も「無登録の給与ファクタリング業者に注意!」という注意喚起を出しています。警視庁は、貸金業登録を受けずに給与ファクタリングを行うことは違法であり、無登録業者を利用すると高額な手数料を支払わされると説明しています。

「給料を即日現金化」「借金ではない」「利息ゼロ」といった言葉で誘う業者でも、実態が貸付であれば貸金業法の対象です。登録が確認できない業者には申し込まないでください。

出典: 警視庁「無登録の給与ファクタリング業者に注意!」

最高裁2023年2月20日(令和5年2月20日)の判断も確認する

金融庁は、給与ファクタリングに関する最高裁2023年2月20日(令和5年2月20日)第三小法廷決定の抜粋も掲載しています。この決定では、賃金債権の譲受人が勤務先に直接支払いを求めることはできず、利用者が事実上買い戻さざるを得ない構造を踏まえ、貸金業法と出資法にいう「貸付け」に当たると判断しています。

つまり、契約書に「債権譲渡」「買取」と書いてあっても、実態として利用者が返済する仕組みなら貸付と判断されます。この記事では合法・違法を雑に二分せず、業として行う無登録の給与ファクタリングは貸金業法違反として扱います。

利息制限法と出資法の上限を混同しない

給与ファクタリングの手数料を考えるときは、利息制限法と出資法を混同しないことが重要です。

法律上限の考え方この記事での扱い
利息制限法元本により年15〜20%民事上の利息上限として説明
出資法業としての貸付は年20%超で違反対象刑事罰の基準として説明
貸金業法42条1項年109.5%超の割合による利息の契約は無効ヤミ金融リスクの説明で使用

出資法は段階が分かれています。業として貸付けを行う場合、主な罰則段階は次のとおりです。

  • 年20%を超える利息: 5年以下の拘禁刑または1,000万円以下の罰金
  • 年109.5%を超える利息: 10年以下の拘禁刑または3,000万円以下の罰金

警視庁は、給与ファクタリングでは年利換算で数百%から1,000%超の手数料を支払わされるケースがあると注意喚起しています。正規の貸金業者の上限と比べると、給与ファクタリング業者の手数料がいかに危険かが分かります。

出典: e-Gov法令検索「貸金業法」e-Gov法令検索「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」

会社員が確認すべき代替手段

会社員の場合、事業の売掛金や請求書を持っていないため、ファクタリング会社への申込は基本的に選択肢になりません。ここでは、会社員が確認できる安全な選択肢だけを見ていきます。

勤務先の給与前払い・前借り制度

最初に確認したいのは、勤務先の給与前払い制度です。会社によっては、働いた分の給与を給料日前に受け取れる福利厚生サービスを導入しています。

給与前払いサービスは、給与ファクタリングとは違い、勤務先が導入している制度の範囲で利用します。利用できるかどうかは会社の就業規則や福利厚生に左右されるため、まず社内の人事・総務に確認してください。

生活福祉資金貸付制度

生活費、医療費、失業、収入減少などで困っている場合は、生活福祉資金貸付制度を確認します。厚生労働省によると、本則の取扱いでは、都道府県社会福祉協議会が実施主体で、相談は市区町村社会福祉協議会が受け付けます。

貸付対象は、必要な資金を他から借りることが困難な低所得者世帯、障害者世帯、高齢者世帯などです。連帯保証人を立てる場合は無利子、立てない場合でも年1.5%など、民間の高金利サービスとはまったく違う負担で利用できる場合があります。

出典: 厚生労働省「生活福祉資金貸付制度」

正規のカードローン・キャッシング

民間の借入を使う場合は、貸金業登録のある正規業者を選びます。正規の貸金業者であれば、金利、返済期間、登録番号、返済方法を明示します。

一方で、正規業者は必ず審査を行います。「審査なし」「誰でも借りられる」「ブラックでも即日」という言葉は、正規業者の広告としては不自然です。登録番号があっても、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで社名・所在地・電話番号まで一致するか確認してください。

避けたい選択肢

会社員が避けたいのは、給与明細や勤務先情報だけで申し込めるとうたう業者です。

会社員が避けたい選択肢
  • 給与ファクタリング
  • 後払い現金化
  • 先払い買取現金化
  • SNSやLINEの個人間融資
  • 貸金業登録番号を確認できない業者

すでに申し込んだ後で不安になった場合は、警察相談専用電話「#9110」、消費者ホットライン「188」、弁護士、司法書士に相談してください。違法な取り立てを受けている場合は、勤務先や家族に広がる前に、早めに第三者を入れることが重要です。

個人事業主・フリーランスなら請求書ファクタリングを検討できる

個人事業主やフリーランスは、会社員とは違い、取引先への請求書や売掛金を持っている場合があります。この場合、給与ファクタリングではなく、事業者向けの請求書ファクタリングを検討できます。

給与ではなく売掛金・請求書を使う

請求書ファクタリングは、取引先に対する売掛金をファクタリング会社に売却し、入金日より前に現金化する方法です。給与を対象にする給与ファクタリングとは違い、事業上の売掛債権を対象にします。

たとえば、納品済みで30万円の請求書を発行しており、入金予定日が1か月後なら、その請求書を買い取ってもらえる場合があります。審査では、利用者本人だけでなく、取引先の信用力や請求書の実在性も確認されます。

少額・即日・オンライン対応の会社を選ぶ

フリーランスや個人事業主は、請求書の金額が法人より小さいことがあります。そのため、最低買取額が高い会社ではなく、少額対応やオンライン完結を明記している会社を選ぶと探しやすくなります。

急ぎの場合は、即日入金に対応したファクタリング会社ランキングを確認してください。個人事業主向けの候補を見たい場合は、個人事業主向けファクタリングの選び方も参考になります。

会社に知られにくい2社間ファクタリング

取引先に知られたくない場合は、2社間ファクタリングが選択肢になります。2社間は、利用者とファクタリング会社の2者で契約するため、取引先への通知や承諾なしで進められる場合があります

ただし、2社間は3社間より手数料が高くなりやすいです。取引先への通知を避けたいのか、手数料を抑えたいのか、優先順位を先に決めておくと比較しやすくなります。

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自分に合う会社を絞り込む場合は、30秒無料診断で条件を入力して候補を確認できます。会社員の給与ファクタリングではなく、請求書や売掛金を持つ事業者向けの診断として使ってください。

診断前に全体像を確認したい人は、フリーランス向けファクタリングの解説も併せて読むと、手数料・必要書類・注意点を把握しやすくなります。

法人代表なら売掛金ファクタリングが選択肢になる

法人代表の場合、売掛金を使ったファクタリングは、銀行融資やビジネスローンと並ぶ短期資金調達の選択肢になります。給与ファクタリングとは別物として見てください。

売掛金を早期資金化できる

法人向けファクタリングでは、取引先に対する売掛金を支払期日前に資金化します。銀行融資のように負債を増やすのではなく、資産である売掛債権を現金に換える取引です。

入金待ちの売掛金があり、支払いが先に来る場合は、ファクタリングで入金タイミングを前倒しできます。資金ショートが近い場合は、緊急時の資金調達方法も併せて確認してください。

2社間と3社間の違い

2社間ファクタリングは、取引先に知られにくい一方で、手数料が高くなりやすい方式です。3社間ファクタリングは、取引先への通知や承諾が必要になる一方で、手数料を抑えやすい方式です。

どちらが正解かは、取引先との関係、入金までの緊急度、手数料許容度で変わります。初めて使う場合は、2社間と3社間の見積もりを比較し、総コストと取引先への影響を並べて判断してください。

手数料・入金スピード・買取可能額を見る

ファクタリング会社を選ぶときは、手数料だけで決めないことが大切です。

比較する項目
  • 手数料の下限と上限
  • 最短入金時間
  • 最低買取金額と上限金額
  • 個人事業主・法人の対応範囲
  • 必要書類
  • 償還請求権の有無
  • 契約書を事前に確認できるか

特に償還請求権の有無は重要です。売掛先が支払えなかった場合に利用者が買い戻す義務を負う契約は、実質的な貸付と判断されるおそれがあります。

悪質業者を避けるチェック項目

金融庁は、ファクタリングを装った高金利の貸付にも注意喚起しています。事業者向けファクタリングでも、契約の実態が貸付に近ければ問題になります。

悪質業者を避けるチェック
  • 契約書に買戻し義務が入っている
  • 手数料が極端に高い
  • 契約書の控えを渡さない
  • 会社情報や所在地が不透明
  • 口頭契約やLINEだけで進めようとする
  • 給与ファクタリングも扱うと説明している

1つでも不安があれば、契約前に弁護士や専門家へ相談してください。資金繰りが苦しいときほど、早く入金されることだけで判断しないことが重要です。

ケース別の選択肢

ここでは「自分はどれを選べばいいのか」を状況別に確認します。ランキングではなく、立場ごとに先に確認する選択肢を分けます。

今日中に必要な場合

会社員で今日中に必要な場合は、勤務先の給与前払い制度、家族への相談、正規のカードローンを確認します。違法業者に申し込むより、まず登録業者かどうかを確認してください。

個人事業主・法人代表で請求書や売掛金がある場合は、即日対応のファクタリング会社を確認できます。ただし、会社員の給料を対象にするサービスとは別物です。

勤務先や取引先に知られたくない場合

会社員が勤務先に知られたくない場合でも、給与ファクタリングは避けてください。「勤務先に知られない」とうたう業者ほど、支払いが遅れたときに勤務先へ連絡するリスクがあります。

個人事業主・法人代表が取引先に知られたくない場合は、2社間ファクタリングを検討できます。ただし、手数料は3社間より高くなりやすいため、見積もりで確認してください。

請求書がある場合

請求書がある個人事業主・フリーランスは、請求書ファクタリングが選択肢になります。請求書、本人確認書類、通帳コピー、取引先との契約書などを求められることが多いです。

請求書があっても、未納や架空請求、取引実態が確認できない場合は審査に通りません。正規のファクタリング会社は、請求書の実在性を確認します。

生活費が足りない場合

生活費が足りない会社員や世帯は、生活福祉資金貸付制度、自治体の相談窓口、社会福祉協議会を確認してください。収入減少や失業など、状況によって案内される制度が変わります。

生活費不足を給与ファクタリングで補うと、次の給料日にさらに手取りが減り、また別の業者を使う悪循環に入りやすくなります。

借入を増やしたくない場合

借入を増やしたくない会社員は、まず支出の支払い猶予、分割相談、公的支援を確認します。クレジットカードやローンの返済が厳しい場合は、早めに金融機関や専門家へ相談してください。

個人事業主・法人代表で売掛金がある場合は、融資ではなく売掛金を資金化するファクタリングが選択肢になります。ただし、手数料を払って売掛金を前倒しする取引なので、繰り返し使うと資金繰りが細ります。

よくある質問

給料ファクタリングは合法ですか?

業として行う無登録の給与ファクタリングは、貸金業法違反の無登録営業に該当します。金融庁は、個人の賃金債権を買い取り、その個人を通じて資金を回収する行為は貸金業に該当すると説明しています。

給与前払いサービスとの違いは?

給与前払いサービスは、勤務先が導入している福利厚生や給与支払いの仕組みとして、働いた分の給与を給料日前に受け取るものです。給与ファクタリングは、第三者業者が給与債権を買い取る名目で資金を渡すもので、無登録業者によるものは貸金業法違反にあたります。

個人でもファクタリングできますか?

会社員個人の給与を対象にしたファクタリングは避けてください。一方で、個人事業主やフリーランスが取引先に発行した請求書・売掛金を持っている場合は、事業者向けの請求書ファクタリングを検討できます。

請求書がない場合はどうすればいいですか?

請求書や売掛金がない場合、正規のファクタリングは利用しにくいです。会社員なら給与前払い制度、公的貸付、正規ローンを確認してください。生活費が足りない場合は、市区町村社会福祉協議会や消費生活センターへの相談も選択肢です。

ヤミ金のような業者に申し込んだ場合は?

勤務先や家族への連絡、脅し、高額手数料の請求がある場合は、警察相談専用電話「#9110」、消費者ホットライン「188」、弁護士、司法書士に相談してください。すでに個人情報を送った場合も、相手と直接交渉し続けず、早めに第三者へ相談することが大切です。

まとめ|給料ファクタリングではなく、立場に合う選択肢を選ぶ

給料ファクタリングに代わるものは、立場によって変わります。会社員なら給与前払い、公的貸付、正規ローンを確認してください。給与ファクタリングやLINE完結の個人間融資には申し込まないでください

個人事業主・フリーランス・法人代表で請求書や売掛金がある場合は、事業者向けファクタリングを検討できます。ただし、給与ファクタリングとは別物です。売掛金の実在性、手数料、償還請求権の有無、契約書の内容を確認してから判断してください

急ぎで資金化の候補を絞るなら、30秒無料診断で条件を入力して候補を確認できます。会社員の給料ではなく、請求書や売掛金を持つ事業者向けの選択肢として使ってください。

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この記事を書いた人

ファクマッチ編集責任者。ファクタリング会社の公式情報、口コミ、比較データをもとに、事業者が自分の状況に合う資金調達先を選べるよう、記事制作とサイト改善を行っています。

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