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資金繰りソフトは、無料のアプリから始めても十分なのでしょうか。結論から言うと、必要な予測とデータの入力方法で選び方が変わります。
無料で日次・月次の表を作るGUULYにも、伝票の保存期間などの制限があります。
この記事では、6製品の公式機能と料金、会計ソフト・Excelとの違い、導入前に試す操作を解説します。
この記事は、次のような方におすすめです。
- Excelへの転記や、支払予定の更新漏れを減らしたい方
- 無料の範囲と有料機能、解約後のデータ保存を知りたい方
- 今の銀行・会計データを使って将来残高を予測したい方
この記事を読めば、日別・月別など必要な予測と連携を決め、保存期間・出力・総費用をそろえて候補を比較できます。
資金繰りソフトは、必要な予測と入力方法から選ぶ

日々の支払日を管理するなら入出金予定、月末の残高を見通すなら予測、経営計画も作るなら予算と実績の比較が選ぶ軸です。この計画と実績の比較を「予実管理」と呼びます。料金を並べる前に、今の表で困っている作業を一つ決めましょう。
| 今の困り事 | 優先する機能 | 体験時に試す操作 |
|---|---|---|
| 給与日や仕入代金の支払日に資金が足りるか分からない | 日別の入出金予定・残高表示 | 同じ週の支払いと入金を別日に登録 |
| 月次の会計データを資金繰り表へ転記している | 会計データの連携・資金繰り表などの作成(帳票作成) | 会計データから過去の入出金を表へ反映 |
| 複数口座や会社の資金をまとめたい | 口座別管理・グループ集計 | 口座間の資金移動を登録 |
| 売上計画と人員計画の影響を見たい | 計画変更・予算と実績の比較 | 採用時期を変えた計画を作成 |
銀行や会計データから取り込む過去の入出金と、将来の入出金予定を分けましょう。 まだ請求書が届いていない仕入れや賞与などは、将来の予定として自分で追加する作業が必要です。
GUULYには無料プランがあります。ここでいう「伝票」は、入出金の予定や実績を登録した1件ごとのデータです。資金繰り表は、このデータを集計して作ります。無料プランでの保存は、伝票の作成から3か月までです。
bixidで月額10,000円のシミュレーションプランに資金繰りオプション3,000円を組み合わせる場合は、合計月額13,000円(1社・税抜)です。口座・請求データを連携するKanagleeは月額25,000円(税抜)からとなります。6製品の一覧表では、これらの費用と契約条件をまとめて比べられます。
表に何を書くかから知りたい方は、資金繰り表の読み方も参考にしてみてください。
小谷良太最初から全部の機能を使おうとしなくて大丈夫です。まずは一つの口座と直近1か月で、更新を続けられるか試してみてください。
会計ソフト・Excel・銀行アプリとの違い


資金繰りソフトは、将来の入出金を日付に沿って並べ、現金・預金がいくら残るかを管理する道具です。会計ソフトにも予測機能を備える製品があるため、今の契約でできる範囲から確かめましょう。
| 道具 | 主に扱うこと | 予定管理で補うこと |
|---|---|---|
| 資金繰りソフト | 入出金予定、実績、将来残高 | 未登録の予定や日付の変更を更新 |
| 会計ソフト | 取引の記帳、帳簿、決算 | 資金繰り機能の有無と、まだ帳簿に記録していない予定の登録 |
| Excelなどの表計算 | 自社に合わせた自由な表と計算式 | 転記、更新履歴、式の保護、共同編集のルール |
| 銀行アプリ | その銀行の残高・入出金明細 | 他行口座や、まだ引き落とされていない支払い |
弥生会計のデスクトップ版は、回収・支払予定や資金繰りシミュレーターを案内しています。freee会計にも、想定する入出金をレポートへ加える機能があります。会計ソフトを使っているだけで予定が全部そろうと考えず、必要な機能とプランを確かめるのが近道です。
出典:弥生会計の資金繰り管理、freee「資金繰りレポートで資金繰りシミュレーションをする」(2026年10月24日確認)。
資金繰りソフト・アプリ6製品の特徴を比較


6製品には、無料で日々の予定を管理するものから、経営計画を扱うもの、PCへインストールするものまであります。同じ「資金繰り」という名前でも、入力方法と料金の単位をそろえて選びましょう。
以下は比較候補であり、市場全体の製品数や性能順位を示すものではありません。料金・機能は2026年10月24日の公式案内によります。
| 製品 | 主に使いたい機能 | 公式の料金案内・条件 |
|---|---|---|
| GUULY | 日次・月次の資金繰り、入出金予定、PDF出力 | 無料プランあり。有料は月額2,750円(税込)。無料プランでは、入力した入出金の予定・実績データを作成から3か月保存 |
| bixid | 会計データを使った実績作成、日別・月別の予定管理 | 資金繰りは基本プラン+月額3,000円。シミュレーションとの合計例は1社月額13,000円(税抜) |
| Manageboard | 財務計画、予算と実績の比較、経営指標の管理 | 初期費用+月額費用。利用人数・プランに応じた個別見積もり |
| Kanaglee | 銀行口座・請求・販売データ・事業計画の連携 | 月額25,000円(税抜)〜。状況に応じて個別見積もり、最短1か月契約 |
| KIN-MIRAI | 月別・10日単位の予測、印刷・CSV出力 | 買い切り。標準198,000円、手形管理あり297,000円(ともに税込)。30日無料体験 |
| 銀行さん | 資金繰り・日繰り表、借入資料、会計用データ | 月額10,000円(税抜)。使用料・保守・技術サポートを含む |
GUULY|無料の保存期間と出力形式に注意する


GUULYは、入出金の予定や実績を登録して資金繰り表を作るWebサービスです。無料プランでも日次・月次の表とPDF出力を使えます。
有料プランでは年次の表、予算と実績の比較、Excel・CSV出力、CSV取込みなどが加わります。無料では、資金繰り表の元になる入出金の予定・実績データが作成から3か月で保存制限にかかるため、長期保存が必要な会社は保存方法と有料プランを先に決めましょう。
bixid|今の会計データを使って予定と実績を管理する


bixidは、会計データから資金の実績を作り、予定と比較するソフトです。日別管理、口座別管理、定期的な取引の登録も公式案内にあります。
資金繰り機能は、基本プランに追加する月額3,000円(税抜)・1社のオプションです。たとえば月額10,000円のシミュレーションと組み合わせる場合、合計は月額13,000円(税抜)になります。プランニング25,000円との合計は28,000円、プロフェッショナル50,000円との合計は53,000円です。いずれも1社あたりの月額・税抜で、希望する有償導入支援や追加接続などの費用は別に考えます。
フリーは基本料金0円ですが、資金繰りオプションを追加できるかは料金表示だけでは確定できません。無料の基本プランで使いたい方は、企業向け料金ページの「製品デモ」窓口で、次の2点を確認しましょう。
- フリーに資金繰りオプションを追加できるか。
- その組み合わせで必要な基本プランと、1社の月額総額はいくらか。
オプション機能には無料のお試し期間がないと、公式FAQに記載されています。
Manageboard|資金だけでなく経営計画も作りたい会社向け


Manageboardは、財務の計画や予算と実績の比較、KPIをまとめて扱うサービスです。KPIは、契約件数など、事業の進み具合を追う指標を指します。
会計ソフトとの連携や、部門別の計画、権限設定などを案内しています。料金は初期費用と月額費用の組合せで、金額は個別見積もりです。年単位の契約と途中解約時の違約金も、料金ページに記載されています。
Kanaglee|複数の口座・事業データを連携する


Kanagleeは、銀行口座、請求・販売データ、事業計画と連携して資金繰りを管理するサービスです。グループ会社の集計も案内しており、会社や口座が増えて転記に困っている場合の比較候補になります。
月額料金は25,000円(税抜)からで、利用状況に合わせた見積もりです。初回2時間の導入支援ミーティングや継続サポートも案内されています。実際に接続する銀行・会計ソフトと、過去データの移行範囲を導入時にそろえましょう。
KIN-MIRAI|月額ではなく買い切りで導入する


KIN-MIRAIは、PCへインストールし、月別や10日単位で資金の過不足を管理するソフトです。資金繰り表の印刷とCSV出力に対応しています。
手形管理がない標準版は198,000円、手形管理ありは297,000円で、いずれも税込の買い切りです。月額利用料はかかりませんが、導入・運用の支援や保守は別のサービスとして案内されています。Windowsの対応環境と、必要な支援費用を合わせて選びましょう。
銀行さん|資金繰りと借入資料を同じデータから作る


銀行さんは、資金繰り表、日繰り表、銀行別の預金残高一覧、借入資料などを出力するソフトです。会計用のデータとの互換機能も案内されています。
公式の購入ガイドとQ&Aは月額10,000円(税抜)とし、保守と技術サポートを料金に含めています。今使う会計ソフトの製品名・版と、対応するWindows環境をそろえてから体験してみましょう。



連携ありという表記だけで決めると、契約後に自社の銀行が対象外と分かることがあります。デモでは実際の利用口座名まで伝えると確認が早いです。
導入前に比べる7項目


比較では、価格より先に必要な予測とデータの流れを決めると、使わない機能への支払いを減らせます。次の7項目を、候補ごとに同じ条件で試しましょう。
- 予測の細かさ:日別・週別・月別のどれで不足を見つけるか。
- 連携するデータ:銀行、会計、請求書、販売データのうち何を取り込むか。
- 予定の入力:未請求の仕入れ、給与、賞与、借入返済をどう追加するか。
- 予測と実績の比較:入金が遅れたときに、元の予定と差を残せるか。
- 口座・担当者:必要な口座数、会社数、閲覧・編集の権限。
- 帳票:提出先が求める項目と、PDF・Excel・CSVの出力。
- 総費用と終了時の扱い:初期・月額・追加機能・支援費用、解約後の出力と保存。
無料体験では、実務に近い1か月分を使い、給与日と大口入金日を別々に登録してみましょう。予測残高が合わなければ、二重取込み、未入力の予定、口座間振替をたどります。
必要な運転資金を計算する考え方は運転資金の計算方法でも整理しています。
導入は、残高を合わせてから予定を登録する


開始日の残高を銀行の明細に合わせ、その後の入金・支払予定を置くのが基本です。過去の会計残高を取り込んだだけで、将来予測が完成したと考えないようにしましょう。
- 管理する会社・口座と開始日を決め、使える現金・預金残高を合わせる。
- 取込み済みの実績と、未決済の請求・支払予定を分ける。
- 給与、家賃、返済などを定期予定として登録し、一度だけの支出を足す。
- 実際の入出金を反映し、予定との差を毎週・毎月更新する。
公庫の資金繰り表にも、前月からの繰越、収入、支出、借入・返済などを整理する欄があります。自社の表に慣れているなら、同じ項目を再現できるか試すと移行が進めやすくなります。
出典:日本政策金融公庫「各種書式ダウンロード」(2026年10月24日確認)。



予測が外れたこと自体より、理由を残さず翌月へ進む方がもったいないです。差額の原因を一行残すだけでも、次回の見通しが変わります。
Excelで続けるか、ソフトへ移すか


予定の件数が少なく、一人の担当者が更新できているならExcelでも管理を続けられます。取引や口座が増えて転記・更新漏れが生じたら、ソフトへ移す目安です。
| 今の運用 | 選び方 |
|---|---|
| 少数の口座・取引で、更新者が決まっている | Excelで予定と実績を分け、計算式と履歴を保護 |
| 同じ数字を複数の表へ転記している | データ連携・帳票作成で減らせる作業を体験 |
| 部門や会社ごとに別のファイルがある | 集計と権限管理を優先 |
| 更新を忘れ、古い予定が残る | ソフトの通知だけに頼らず、更新日と担当者も固定 |
表の基本は資金繰り表の読み方、予測が合わないときは資金繰り予測が外れる原因も参考になります。
無料の制限・権限・スマホ操作を確かめる


無料プランは、保存期間や出力形式まで見て選びましょう。たとえばGUULYでは、無料と有料で伝票の保存期間やExcel出力の有無が異なります。
| 導入時の確認点 | 実際に試すこと |
|---|---|
| データ保存 | 古い伝票の扱いと、解約前にまとめて出力する方法 |
| 口座連携 | 提供元の接続方法、取り込む口座、連携を解除する手順 |
| 社内の権限 | 担当者が編集できる範囲と、経営者の閲覧範囲 |
| スマホ利用 | 自社の端末で予定登録・表の閲覧・帳票出力を操作 |
| バックアップ | 出力したファイルを保管し、退職や引継ぎに備える |
クラウド型でも、すべての機能をスマホだけで快適に操作できるとは限りません。無料体験やデモで、自社が使う端末と帳票を試してから契約しましょう。
また、ソフトは資金不足の時期を示す道具です。不足額を埋める入金そのものは増えないため、請求漏れや回収予定、任意の投資、資金調達を別に検討する必要があります。資金繰りが厳しい会社の対策も併せて整理しましょう。
資金繰りソフト・アプリに関するよくある質問


無料で使える資金繰りソフトはありますか?
GUULYには無料プランがあります。日次・月次の表やPDF出力を使えますが、入出金の予定・実績として入力したデータの保存は作成から3か月です。無料と有料で異なる保存・取込み・出力条件も選ぶ基準になります。
スマホだけで資金繰りを管理できますか?
Webサービスも、機能ごとに操作のしやすさが変わります。自社のスマホで予定の追加、表の横移動、帳票出力を体験しましょう。PCへインストールする製品と、クラウド型は分けて選ぶ必要があります。
会計ソフトがあれば資金繰りソフトは不要ですか?
今の会計ソフトで必要な予定登録と残高予測ができれば、別サービスを増やす必要はありません。日別の予測、複数口座、未計上の支出を扱えるかが判断の軸です。
銀行口座との連携は安全ですか?
連携方法、参照する情報、社内権限、解除方法を提供元の説明で確かめましょう。銀行と連携するという機能名だけで安全性を保証することはできません。
個人事業主にも資金繰りソフトは必要ですか?
事業規模だけでなく、予定管理の手間で選びましょう。口座と取引が少なければExcelから始め、転記や予定漏れが増えたらソフトを検討する流れです。
金融機関に出す資金繰り表を作れますか?
資金繰り表を印刷・出力する製品があります。提出先の指定項目や様式と、実際に出せる帳票を照合しましょう。CSV出力後にExcelで整える方法もあります。
まとめ|必要な機能を試し、資金対策へつなげる


資金繰りソフトは、必要な予測の細かさ、取り込むデータ、予定の入力、保存・出力の条件から選びましょう。無料表示や月額料金だけでは、実際に必要な契約額はそろいません。
- 日々の不足を見つけるなら、支払日別の予定と残高を試す。
- 会計連携は実績の省力化と、未登録の将来予定を分ける。
- 無料プランの保存期間、追加機能、解約後の出力をそろえる。
- ソフトを入れた後も、更新する担当者と曜日を決める。
まずは候補のデモや無料体験で、自社の予定を一つ登録してみましょう。資金不足も見つかったらファクマッチの診断で調達条件を整理し、複数のファクタリング会社の見積もりも比較してみてください。費用と入金日をそろえ、自社に合う資金対策を選んでいきましょう。
旧ScheemeのURLを開く場合の注意
経営管理Scheemeの旧URLは、2026年10月24日の確認ではBlueBankの案内へ転送されます。旧Scheemeの料金や無料体験期間を、現在の申込条件として使わないようにしましょう。上の6製品とは分けて扱います。




