この記事でわかること
- 2社間・3社間ファクタリングの仕組みと根本的な違い
- 手数料が「2社間10〜30%」「3社間1〜9%」と差がある理由
- 「売掛先にバレる?」秘匿性の実態と発覚リスクの対処法
- 急ぎ度・コスト・秘匿性から最適な方式を選ぶ判断フロー
2社間と3社間、どちらのファクタリングを選べばいいのか——資金調達の手段としてファクタリングを検討し始めたとき、多くの経営者がこの疑問にぶつかります。売掛債権の現金化をスピード重視で進めるか、手数料を抑えて資金繰りの余裕を作るか。あなたの状況によって最適な答えは変わります。
この記事では、2社間・3社間の仕組みの違いから手数料相場・秘匿性・スピードの具体的な比較、さらにリスクの見極め方まで、経営判断に必要な情報を解説します。
読み終わる頃には、あなた自身の状況に合ったファクタリングの方式を自信を持って選べるようになります。
小谷良太まずは「急ぎ度」と「秘匿性」の2軸で考えてみてください。この2つが決まれば選ぶべき方式は見えてきますよ。
2社間・3社間ファクタリングとは?仕組みの違いを図解で理解する
ファクタリングには大きく分けて「2社間」と「3社間」の2つの形式があります。どちらも売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、現金を早期に手にする仕組みです。登場人物と資金の流れが異なるため、メリット・デメリットの構造も変わってきます。
ファクマッチ編集部が調査したアクティブ194社では、2社間ファクタリングに対応している会社が145社(75%)、3社間ファクタリングに対応している会社が126社(65%)でした(ファクマッチ編集部調べ、n=194社)。2社間の方が対応社数が多い分、選択肢も広くなっています。
2社間ファクタリングの仕組み|売掛先に知らせず3ステップで資金化
2社間ファクタリングは、「あなた(事業者)」と「ファクタリング会社」の2者だけで完結する取引です。売掛先(取引先)への通知・承諾は不要です。
資金化の流れ(3ステップ):
あなたがファクタリング会社に売掛債権を譲渡します。必要書類(請求書・通帳コピー等)を提出し、審査を受けます。
ファクタリング会社が査定し、手数料を差し引いた金額をあなたに支払います。審査完了後は最短当日入金が可能です。
売掛先から入金があったとき、あなたがファクタリング会社に代わって回収し、送金します。売掛先は通常通りあなたの口座に振り込むため、取引を知りません。
ただし、書類の内容から察知されるケースがゼロではない点は後述します(→ 秘匿性の章で詳しく解説)。
3社間ファクタリングの仕組み|売掛先の承諾があって初めて成立する
3社間ファクタリングは、「あなた」「ファクタリング会社」「売掛先」の3者が関与します。売掛先への通知・承諾が必須です。
資金化の流れ:
- あなたがファクタリング会社に売掛債権の買い取りを依頼する
- ファクタリング会社が売掛先に「債権を譲り受けた」旨を通知し、承諾を得る
- ファクタリング会社が手数料を差し引いた金額をあなたに支払う
- 売掛先は支払期日にファクタリング会社に直接入金する
2社間との決定的な違いは、「売掛先がこの取引を知っている」という点です。承諾を取る分だけ手続きに時間がかかりますが、ファクタリング会社がリスクを正確に把握できるため手数料は低くなります。
2社間・3社間の違いを一覧表で比較|5項目で早わかり
| 比較項目 | 2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング |
|---|---|---|
| 登場人物 | 2者(事業者+FA会社) | 3者(事業者+FA会社+売掛先) |
| 売掛先への通知 | 不要 | 必須 |
| 手数料の目安 | 10〜30%(業界目安) | 1〜9%(業界目安) |
| 入金までのスピード | 最短当日〜翌日 | 2〜7営業日程度 |
| 秘匿性 | 高い(ただし完全ではない) | 低い(売掛先が知る) |
この表を見てどちらが「いい」とは一概に言えません。状況によってどちらが適切かは変わります。次の章から、それぞれの違いを数値で掘り下げていきます。
手数料の違いを比較|2社間は10〜30%、3社間は1〜9%の理由
「手数料がどのくらい違うのか」——これはファクタリングを選ぶ際の最大の関心事のひとつです。業界での一般的な目安として、2社間の手数料は10〜30%程度、3社間は1〜9%程度と差があります。この差が生まれる理由を理解すると、なぜ方式によって費用が変わるのかがわかります。
なお、金融庁はファクタリング利用における注意点として「高額な手数料・大幅な割引率の契約は資金繰り悪化のリスクがある」と明示しています(金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」)。
手数料の相場|なぜ2社間の方が高くなるのか
手数料の差を生むのは「リスクの構造の違い」です。
2社間ファクタリングでは、売掛先が取引を知りません。ファクタリング会社は売掛先の信用情報を直接確認できず、「あなたが回収した代金を本当に渡してくれるか」という不確実性も抱えます。このリスクを手数料に転嫁するため、必然的に高くなります。
一方、3社間では売掛先が承諾しており、ファクタリング会社に直接支払います。ファクタリング会社のリスクは「売掛先が倒産するかどうか」だけに絞られるため、その分だけ手数料は低く設定できます。
ファクマッチ編集部が194社を調査したところ、手数料下限の中央値は2.0%でした(ファクマッチ編集部調べ、n=194社)。ただし1%未満を掲げている会社は、手数料を開示している141社中19社(13%)にとどまります。「1%〜」という広告を見て期待値を上げすぎると、実際の契約時に差が出るケースがあるため注意が必要です。
データで見る:手数料の実態
ファクマッチ編集部が調査した手数料開示141社のデータです(ファクマッチ編集部調べ)。
手数料の実態データ(開示141社)
- 手数料下限の中央値:2.0%
- 手数料下限3%未満:93社(66%)
- 手数料下限5%未満:116社(82%)
- 手数料上限の中央値:10.0%
「下限2%」と「上限10%」に大きな開きがあるのが実態です。初回相談時に下限だけでなく、自社の売掛先・金額での見積もり上限も確認してください。
手数料を左右する3つの要因|売掛先の信用力・金額・利用頻度
同じ方式でも、手数料は会社によって大きく異なります。主な決定要因は次の3つです。
① 売掛先の信用力 売掛先が大企業・上場企業であれば、倒産リスクが低いと判断されて手数料は下がります。個人経営の小規模業者が売掛先の場合、信用力が低いと見なされて手数料が上がります。
② 売掛金の金額 金額が大きいほど審査のコストが相対的に下がり、手数料率が低くなる傾向があります。100万円未満の小口案件では、同じ会社でも大口案件より高い手数料になることが一般的です。
③ 利用頻度・継続取引 同じファクタリング会社を継続して使うと、過去の取引実績から信頼性が増し、手数料の交渉がしやすくなります。初回利用時より2回目以降の方が条件が良くなるケースも少なくありません。
手数料が高い業者を見抜くチェックポイント
手数料の透明性は業者選びの重要な指標です。以下の点を確認することで、不透明な業者を回避できます。
- 手数料の上限が明示されているか:「〇%〜」の下限しか示さない業者は要注意です。上限も確認してください
- 契約前に書面で手数料が提示されるか:口頭のみで数字を伝えてくる業者は避けてください
- 手数料以外の費用が発生しないか:審査手数料・事務手数料・振込手数料等が別途発生する場合があります



「〇%〜」と下限しか書かない業者は、実際の契約で上乗せされるケースが本当に多いです。上限の明記は必ず確認しましょう。
ファクタリング会社おすすめランキングでは、各社の手数料情報を一覧で比較できます。
売掛先にバレる?秘匿性と通知義務の違いを正直に解説
「取引先に知られたくない」——2社間ファクタリングを選ぶ最大の理由のひとつです。正直に言うと、2社間だからといって「絶対にバレない」とは言い切れません。ここでは、秘匿性の実態と「バレるリスクを最小化するための現実的な対処法」を解説します。
2社間は「バレない」は本当か?実態と注意点
2社間ファクタリングは、売掛先への通知義務がありません。仕組み上、売掛先はあなたの口座に通常通り支払いをするため、ファクタリングを使ったことは直接は伝わりません。
ただし、以下のケースでは察知・発覚するリスクがあります。
① 債権譲渡登記をした場合 ファクタリング会社によっては、売掛債権の二重譲渡防止のために「債権譲渡登記」を求めます。この登記は法務局の登記事項として公開されるため、売掛先が調査すれば確認できます。大企業との取引では、定期的に仕入先の登記情報を確認するケースがあります。
② 書類の確認を求められた場合 売掛先から「請求書の内容について確認したい」と連絡が来ることがあります。また、通帳コピーや契約書類の提出過程で、担当者が気づくケースもあります。
③ 口座の変更を求められた場合 ファクタリング会社によっては、売掛先の支払い先を「ファクタリング会社指定の口座」に変更するよう要求するケースがあります。この場合は実質的に3社間と同じ状態になります。
「バレない」を前提に判断するのではなく、「バレた場合のリスクをどう評価するか」を含めて意思決定するのが現実的です。
3社間は必ず通知が必要|承諾書・通知書の実務フロー
3社間ファクタリングでは、売掛先への通知と承諾取得が必須です。実務上のフローを確認しておきましょう。
実務の流れ:
- ファクタリング会社があなたの代わりに、または一緒に売掛先に通知書を送付する
- 売掛先が「債権譲渡承諾書」に署名・押印して返送する
- 承諾書確認後、ファクタリング会社があなたに資金を支払う
この承諾取得に業界の目安として2〜5営業日かかります。売掛先が「承諾を出すかどうか迷う」ケースや、担当者の決裁が必要なケースではさらに時間がかかることがあります。
3社間を選ぶ場合は、売掛先との普段の関係性を考慮することが大切です。信頼関係が構築できている取引先であれば、「資金繰りの都合でファクタリングを使う旨を事前に説明する」ことで、承諾をスムーズに得やすくなります。
「取引先に知られたくない」場合の現実的な対処法
取引先への秘匿性を重視する場合、以下の3点を業者選びの基準にすることをお勧めします。
① 債権譲渡登記を求めない業者を選ぶ 登記を求めない会社も多くあります。契約前に「債権譲渡登記の有無」を必ず確認してください。
② 売掛金回収の口座変更を求めない契約形態を選ぶ 売掛先への支払い先変更を求めない契約形態(あなたの口座で回収してファクタリング会社に送金する形式)を選ぶと、売掛先には変化が生じません。
③ 書類のやり取りを電子化・オンライン完結にする 対面での書類提出が減るほど、第三者が内容を目にするリスクが下がります。ファクマッチ調査では、オンライン完結に対応している会社は194社のうち93社(48%)です(ファクマッチ編集部調べ、n=194社)。
- 債権譲渡登記を求めない業者か(契約前に確認必須)
- 売掛先への口座変更を要求しない契約形態か
- 電子契約・オンライン完結に対応しているか
スピードの違い|即日入金できるのはどちらか、審査時間も含めて比較
資金繰りが逼迫しているとき、「今日中に入金が必要」という状況が生じることがあります。2社間と3社間では、入金スピードに明確な差があります。
2社間の入金スピード|最短当日〜翌日の仕組みと条件
2社間ファクタリングでは、売掛先への承諾取得が不要なため、審査が完了次第すぐに送金できます。ファクマッチ編集部の調査によると、194社のうち128社(66%)が即日入金に対応しています(ファクマッチ編集部調べ、n=194社)。このうち「即日」または「最短即日」と明示しているのは51社(36%)です。
ただし「即日対応」には条件があります。以下の要件を満たしていない場合は当日入金が難しくなることがあるため、事前確認が大切です。
即日入金の一般的な条件:
- 申込みが午前中(10〜12時以前)に完了している
- 必要書類(通帳コピー・請求書・本人確認書類等)に不備がない
- 売掛先の信用情報に問題がない
- 銀行振込の受付時間(通常15時まで)に間に合う
「最短30分」「最短2時間」と謳っている会社も存在しますが、これは理想的な条件が揃った場合の数値です。余裕を持って午前中に申込みを完了させることが確実な対策です。
3社間の入金スピード|承諾取得に2〜7営業日かかる理由
3社間ファクタリングでは、売掛先の承諾取得がボトルネックになります。業界の目安として2〜7営業日かかり、急いでいる場合には不向きです。
承諾に時間がかかる主な理由は以下の通りです。
- 売掛先の社内決裁フローが必要(中小企業では経営者判断が必要なケースも)
- 承諾書の郵送に時間がかかる(電子化している会社は短縮可能)
- 売掛先が初めて対応するケースでは手続き確認の時間が必要
定期的にファクタリングを使う予定があれば、最初の1回に3社間を使ってから以降は2社間に切り替える、という選択をする経営者もいます。
「急ぎで資金が必要」な場合はどちらを選ぶべきか
急いでいる場合は、2社間ファクタリング一択です。
当日中に資金が必要な場合、3社間では物理的に間に合いません。翌営業日〜2営業日以内であれば2社間で対応できる会社は多くあります。
一方、資金調達に1週間以上の余裕がある場合は3社間の方が手数料コストを抑えられる可能性があります。「急ぎ度」と「コスト」のトレードオフで判断してください。
2社間ファクタリングのリスクと注意点|債権譲渡登記・悪徳業者の見分け方
2社間ファクタリングは使いやすい半面、知っておくべきリスクがあります。ここでは、実務上最も重要な3点を正直に解説します。
債権譲渡登記とは?2社間で求められる場合とリスク
債権譲渡登記とは、「この売掛債権はファクタリング会社に譲渡した」という事実を法務局に登録する手続きです。2社間ファクタリングでは、売掛先に通知しない分、ファクタリング会社は「あなたが同じ債権を別の会社にも売っていないか(二重譲渡)」を確認するために、この登記を要求することがあります。
登記が行われた場合のリスク:
- 登記情報は公開されるため、売掛先・金融機関・他のファクタリング会社が参照できる
- 銀行融資の審査で「ファクタリングを使っている」と判明するケースがある
- 取引先企業が定期的に仕入先の登記情報を確認している場合、発覚する
登記を求めない業者も多く存在します。契約前に「債権譲渡登記を行うかどうか」を必ず確認し、必要に応じて登記なしの業者を選ぶことで回避できます。
2020年4月施行の改正民法により、売掛債権の譲渡制限特約がある場合でも、第三者(ファクタリング会社)への譲渡は原則として有効とされました(法務省「民法の一部を改正する法律(債権法改正)について」)。これにより2社間ファクタリングの活用が法的に整備されたと言えます。
違法なファクタリングとは?2社間を装った詐欺的業者の手口
結論から言うと、事業者向けの正規ファクタリングは合法です。
ただし「ファクタリング」と名乗りながら実態が異なる業者が存在します。注意が必要なのは以下の形態です。
① 給与ファクタリング 個人の給与(未払い賃金)を対象とした「買い取り」を装い、高利の融資を行う業態です。貸金業法に違反する可能性が高く、金融庁も注意喚起しています。「給与ファクタリング」と「事業者向けファクタリング」は全く別物です。
② 償還請求権ありの契約を隠す業者 「ノンリコース(償還請求権なし)」を謳いながら、実際の契約書に「回収不能の場合は事業者が弁済する」という条項が入っているケースがあります。これは事実上の融資とみなされる可能性があり、問題のある契約です。
③ 手数料を後から吊り上げる業者 「審査の結果、別途手数料が発生します」と言って追加費用を請求するケースがあります。最終的な手数料の確定タイミングを事前に確認してください。
悪徳業者を避ける3つのチェックポイント
- 金融庁の注意喚起ページを確認し、問題のある取引形態の特徴を把握する
- 契約書に「償還請求権なし(ノンリコース)」の記載があるか確認する
- 手数料・諸費用の全額が書面で提示されているか確認する
ファクタリングのコラム一覧では、安全に使うための情報をまとめています。
償還請求権(リコース)あり・なしの違いと選び方
償還請求権(リコース)ありとは、売掛先が倒産・未払いになった場合に、ファクタリング会社があなたに弁済を求めることができる契約です。リスクが事業者側に残ります。
ノンリコース(償還請求権なし)とは、売掛先が支払い不能になっても、ファクタリング会社はあなたに求償できない契約です。リスクはファクタリング会社が負います。
ファクマッチ編集部の調査では、194社のうちノンリコース対応を明示している会社は35社(18%)です(ファクマッチ編集部調べ、n=194社)。多くの会社は条件によってノンリコース・リコースを使い分けています。
選ぶ際の判断基準:
- 売掛先の経営状況に不安がある場合 → ノンリコースを優先
- 売掛先が大企業・安定企業の場合 → リコースでも手数料が低い業者を選ぶ
2社間と3社間、どちらを選ぶべきか?状況別の判断フローチャート
これまでの情報を踏まえて、「あなたの状況ではどちらが適切か」を具体的に判断できるようフローチャートで整理します。
状況別フローチャート|あなたの条件に合う方式はどちらか
スタート:ファクタリングの利用を検討している
↓
【Q1】入金まで何日の余裕がありますか?
↓ ↓
今日〜翌日以内 3日以上余裕あり
↓ ↓
【2社間を選ぶ】 【Q2】売掛先に知られてもいいですか?
↓ ↓
構わない 知られたくない
↓ ↓
【3社間を選ぶ】 【Q3】手数料コストと秘匿性どちら優先?
↓ ↓
コスト優先 秘匿性優先
↓ ↓
3社間を選ぶか 【2社間を選ぶ】
再検討する
フローチャートの判断軸まとめ:
| あなたの状況 | 推奨方式 |
|---|---|
| 急ぎで資金が必要(当日〜翌日) | 2社間 |
| 取引先に知られたくない | 2社間 |
| 手数料を最小化したい | 3社間 |
| 売掛先との関係が良好で承諾を得やすい | 3社間 |
| 定期的に使う予定がある | 3社間(継続利用で手数料交渉可能) |
| 初めてで条件をよく知らない | 2社間(まず試す、次回3社間も検討) |
2社間が向いているケース・3社間が向いているケースを整理
- 売掛先との長年の取引関係を維持したい(ビジネスへの影響を最小化したい)
- 工事完了後の入金まで60〜90日あり、早急に手元資金が必要な場合(建設業・運送業に多い)
- 売掛先が大企業で、承諾を取ることが現実的ではない場合
- 個人事業主で、取引先にファクタリングを知られたくない場合
- 売掛先との関係が良好で、承諾取得が容易な場合
- 手数料の差額が経営上の重要課題になっている(高頻度・高金額で使う場合)
- スピードより低コストを優先できる余裕がある場合
- 売掛先が取引実績のある中小企業(信頼関係が築けている)
迷ったときの最終判断軸|手数料コストか秘匿性か
「2社間か3社間か、どうしても決められない」というときは、この2軸で考えてください。
手数料の差額が経営に直結するなら → 3社間
たとえば売掛金500万円を資金化する場合、2社間(手数料15%)では手取り425万円、3社間(手数料5%)では手取り475万円と50万円の差が生じます。利用頻度が高い場合、この差は年間で数百万円規模になります。
取引先との関係を守ることが最優先なら → 2社間
一方、売掛先が大口取引先で関係を損なうリスクが経営上のダメージになる場合は、多少コストが高くても2社間を選ぶ判断は合理的です。
ファクタリング会社おすすめランキングで絞り込むと、2社間・3社間それぞれに対応した会社を条件別に比較できます。
ファクマッチ掲載会社の2社間・3社間対応状況|両方使える会社を探す方法
ここまでの解説で方式の判断軸が見えてきたと思います。次は、実際にどのファクタリング会社がどの方式に対応しているかを確認しておきましょう。
ファクマッチに掲載されている会社の対応方式データ
ファクマッチ編集部の調査では、アクティブ194社の対応状況は以下の通りです(ファクマッチ編集部調べ、n=194社)。
| 方式 | 対応社数 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 2社間ファクタリング対応 | 145社 | 75% |
| 3社間ファクタリング対応 | 126社 | 65% |
| 即日入金対応 | 128社 | 66% |
| 個人事業主対応 | 107社 | 55% |
2社間と3社間の両方に対応している会社を選んでおくと、「まずどちらか試してみて、次回は状況に応じて切り替えたい」という使い方ができ、将来の選択肢が広がります。
2社間・3社間どちらにも対応している会社の選び方
両方に対応している会社を選ぶ際のチェックポイントを整理します。
① 契約前に両方式の手数料をそれぞれ見積もってもらう 同じ売掛先・同じ金額でも、2社間と3社間では手数料が大きく変わります。初回相談時に「2社間と3社間どちらも見積もりが可能か」を確認してください。
② 担当者の対応品質を比較する 電話・メール対応のスピード、説明のわかりやすさは業者によって異なります。複数社に相談して比較することをお勧めします。
③ 過去の口コミを参照する ファクマッチに寄せられた423件の口コミ(審査スピード平均4.47点・入金スピード平均4.54点)を参考に、実際の利用者の声も確認してください(ファクマッチ編集部調べ、n=423件)。
よくある質問
- 2社間ファクタリングの手数料はなぜ3社間より高いのですか?
-
2社間は売掛先への通知なしに取引が完結するため、ファクタリング会社は売掛先の支払い意思を直接確認できません。その分の不確実性がリスクとして手数料に上乗せされます。3社間は売掛先が承諾してファクタリング会社に直接支払うため、ファクタリング会社のリスクが小さく、手数料も低く抑えられます。
- 2社間ファクタリングは売掛先に100%バレませんか?
-
100%バレないとは言い切れません。ファクタリング会社が債権譲渡登記を求めた場合、登記情報が公開されるため売掛先が調査で確認できます。また、支払い口座の変更を求める業者では売掛先に知られます。登記なし・口座変更なしの業者を選ぶことでリスクを最小化できます。
- 個人事業主でも2社間ファクタリングを利用できますか?
-
利用できます。ファクマッチ編集部の調査では、194社のうち107社(55%)が個人事業主に対応しています。ただし、売掛先が個人(消費者)の場合は対象外とする会社が多く、BtoB(事業者間)の売掛金が対象になることを確認してください。
- 3社間ファクタリングの審査は通りやすいですか?
-
2社間より審査が通りやすい傾向があります。売掛先が承諾しているため、ファクタリング会社は売掛先の支払い確実性を確認できます。あなたの経営状態よりも、売掛先の信用力が審査の主な判断基準になるため、自社の財務状況が良くない場合でも利用できるケースがあります。
- 売掛先が倒産した場合、ファクタリングの契約はどうなりますか?
-
契約の種類によって異なります。ノンリコース(償還請求権なし)の契約では、売掛先が倒産しても事業者への追及はありません。リコース(償還請求権あり)の契約では、ファクタリング会社があなたに弁済を求めることができます。契約書で「ノンリコース」の記載を必ず確認してください。
- 2社間ファクタリングで債権譲渡登記は必ず必要ですか?
-
必須ではありません。登記を求めるかどうかはファクタリング会社の方針によります。登記を求めない会社も多くあるため、秘匿性を重視する場合は契約前に「登記の有無」を確認することをお勧めします。
まとめ|経営者が2社間・3社間の違いで迷ったときの結論
2社間と3社間ファクタリングの違いについて、経営判断に必要なポイントを整理します。
押さえておきたい5つの判断軸
- 仕組みの核心:2社間は売掛先への通知不要・3社間は承諾必須。この違いがすべての差を生む
- 手数料の現実:2社間は10〜30%・3社間は1〜9%(いずれも業界目安)。コスト差は利用頻度が高いほど大きくなる
- 秘匿性の実態:2社間でも「絶対バレない」とは言い切れない。債権譲渡登記の要否を確認する
- スピードの判断:当日〜翌日で必要なら2社間一択。余裕があるなら3社間でコストを下げる
- リスクの管理:2社間を選ぶ際は、ノンリコース対応・登記なし・手数料の透明性を業者選びの基準にする
あなたの状況を「急ぎ度」×「秘匿性」×「コスト感覚」の3軸で整理すれば、最適な方式が見えてきます。
まずは複数社に相談して見積もりを取り、手数料と条件を比べることが、損をしない選択への近道です。



1社だけで決めずに、最低3社は見積もりを取ってください。手数料が1%違うだけで手取りが数万円変わることもあります。
まずはファクマッチのファクタリング会社おすすめランキングで、2社間・3社間それぞれに対応した会社を比較してみてください。複数社に相談して見積もりを取り、手数料と条件を比べることが、損をしない選択への近道です。

