ビジネスローンは総量規制の対象?個人事業主が借りる前に知るべき例外と注意点

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本記事は広告・PRを含みます。掲載内容は、金融庁・日本貸金業協会・e-Gov法令検索などの公的情報と、各社公式情報をもとに整理しています。審査通過や借入可否を保証するものではありません。

ビジネスローンと総量規制の関係は、商品名だけでは判断できません。貸金業者から個人として借りるのか、個人事業主の事業資金として借りるのか、法人として借りるのか、銀行から借りるのかで扱いが変わります。

結論から言うと、ビジネスローンは、銀行・法人・個人事業主向けで総量規制の扱いが変わります。 「ビジネスローンならすべて総量規制対象外」と考えるのは危険です。

特に個人事業主は注意が必要です。貸金業者のローンを個人名義で利用する場合、原則として総量規制の対象になります。一方で、事業実態や収支計画などを確認したうえで、事業資金として例外貸付に扱われる場合があります。

この記事では、ビジネスローンが総量規制の対象になるケース、対象外になるケース、個人事業主の例外貸付の考え方を整理します。あわせて、総量規制に近いときに申込前に確認すべきこと、借入が難しい場合の資金調達方法も解説します。

この記事で確認すること
  • ビジネスローンと総量規制の基本
  • 銀行・法人・個人事業主で扱いが違う理由
  • 個人事業主の事業資金が例外貸付になり得る条件
  • 総量規制に近いときの申込前チェック
  • 借入以外の資金調達方法

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目次

ビジネスローンは総量規制の対象?まず結論

ビジネスローンが総量規制の対象になるかは、主に「誰が」「どこから」「何の目的で」借りるかで決まります。

同じビジネスローンという名前でも、銀行が提供する商品、貸金業者が提供する商品、法人向けの商品、個人事業主向けの商品では、見られるポイントが違います。

まずは全体像を表で整理します。

借入・資金調達の種類総量規制の扱い主な確認点
個人向けカードローン原則対象年収3分の1、他社借入、信用情報
貸金業者の個人事業主向けビジネスローン原則対象。ただし例外貸付になり得る事業実態、収支計画、資金計画
法人向けビジネスローン個人の年収3分の1規制は適用されない決算、代表者保証、返済原資
銀行ビジネスローン貸金業法の総量規制とは別枠銀行独自の審査、決算、信用情報
ファクタリング借入ではないため総量規制とは別売掛債権、手数料、契約条件

貸金業者の個人向け借入は原則として総量規制の対象

総量規制は、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新たな借入れが制限される仕組みです。金融庁の貸金業法Q&Aでも、総量規制は貸金業者からの借入残高を対象にした規制として説明されています。[^fsa-qa]

消費者金融やクレジットカード会社のキャッシングは、貸金業法の対象になる代表例です。個人が生活資金として借りるローンは、原則として総量規制を意識する必要があります。

銀行のビジネスローンは貸金業法の総量規制とは別枠

銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫などは貸金業者ではありません。金融庁Q&Aでも、銀行などは「貸金業者」ではないと説明されています。[^fsa-qa]

そのため、銀行のビジネスローンや銀行カードローンは、貸金業法上の総量規制とは別枠です。ただし、総量規制の対象外だからといって、審査が甘くなるわけではありません。

銀行は銀行独自の審査で、決算内容、事業の継続性、既存借入、返済原資、代表者の信用情報などを確認します。

法人向け融資には年収3分の1という総量規制はない

法人向けの貸付けには、個人の年収3分の1という考え方は当てはまりません。金融庁Q&Aでも、法人向け貸付けは総量規制の対象外と説明されています。[^fsa-qa]

ただし、法人なら無制限に借りられるわけではありません。法人の借入では、売上、利益、資金繰り、債務超過の有無、代表者保証、既存借入の返済状況などを見られます。

個人事業主の事業資金は例外貸付として扱われる場合がある

個人事業主の場合、ここが一番混乱しやすいところです。

個人事業主が貸金業者から借りる場合、個人への貸付けである以上、原則として総量規制を意識します。ただし、事業・収支・資金計画を提出し、返済能力があると認められる場合には、上限金額に特段の制約なく借入れが可能と金融庁Q&Aで説明されています。[^fsa-qa]

つまり、個人事業主の事業資金は「完全に対象外」と雑に言うより、条件を満たせば例外貸付として扱われる場合があると理解するほうが安全です。

個人事業主向けの借入候補は、個人事業主向けビジネスローン比較でも整理しています。

総量規制とは年収3分の1を超える貸付を制限するルール

総量規制は、借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられたルールです。日本貸金業協会は、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新たな借入れができなくなると説明しています。[^j-fsa-income]

たとえば年収300万円の場合、貸金業者からの借入残高は原則100万円までです。すでに80万円を借りている場合、新たに借りられる目安は20万円までになります。

総量規制は貸金業者からの借入にかかる

総量規制の対象になるのは、貸金業者からの借入です。

貸金業者には、消費者金融、クレジットカード会社のキャッシング、信販会社などが含まれます。貸金業者は、指定信用情報機関などを通じて借入残高を確認し、返済能力を超える貸付けを避ける必要があります。

総量規制は「1社ごと」ではなく、貸金業者からの借入合計で見られます。 1社からの借入が年収3分の1以下でも、複数社の合計が年収3分の1を超える場合、新たな借入れは難しくなります。

銀行・信用金庫・信用組合は貸金業者ではない

銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫などは貸金業者ではありません。そのため、銀行等からの借入は貸金業法の総量規制の対象外です。

ただし、銀行からの借入が信用情報や返済能力にまったく影響しないわけではありません。銀行融資の審査では、他社借入、月々の返済額、決算内容、資金繰りを総合的に確認されます。

「銀行だから総量規制対象外」までは正しいですが、「だから借りやすい」とは言えません。

クレジットカードのキャッシングは対象、ショッピングは別

クレジットカードも分けて考える必要があります。

クレジットカードで現金を借りるキャッシングは、貸金業法に基づく貸付けです。そのため、総量規制の対象になります。

一方、ショッピング枠で商品やサービスを購入する取引は、貸金業法ではなく割賦販売法の領域です。総量規制とは別に考えます。

法人には個人の年収3分の1という考え方は当てはまらない

総量規制は、個人の過剰借入を防ぐためのルールです。法人には「年収」という考え方がないため、年収3分の1の基準はそのまま当てはまりません。

法人向けビジネスローンでは、売上、利益、資産、負債、資金繰り、代表者保証などが審査対象になります。

ビジネスローンが総量規制の対象になるケース

「ビジネスローン」という名前が付いていても、必ず総量規制の外に置かれるわけではありません。特に、貸金業者から個人名義で借りる場合は注意が必要です。

貸金業者から個人名義で借りる場合

個人が貸金業者から借りるローンは、原則として総量規制の対象です。

商品名に「ビジネス」「事業者向け」と付いていても、契約者が個人であり、商品設計が個人向け貸付に近い場合は、総量規制の対象か、例外貸付として扱われるかを確認する必要があります。

申込前には、商品概要の次の項目を確認してください。

  • 対象者が法人か個人事業主か
  • 資金使途が事業資金か
  • 総量規制の対象外・例外貸付に関する記載があるか
  • 必要書類に事業計画や収支計画が含まれるか

個人事業主でも消費者として借りる場合

個人事業主であっても、生活費や個人の支払いのために借りる場合は、事業資金ではありません。消費者として借りるローンは、通常の個人向け借入として見られます。

たとえば、個人向けカードローンやフリーローンを生活費目的で借りる場合、総量規制の対象になります。

個人事業主は、事業費と生活費が混ざりやすい立場です。資金使途があいまいなまま申し込むと、審査で説明しにくくなります。

事業資金と生活費が混ざっている場合

個人事業主の資金繰りでは、事業用口座と個人口座が分かれていないことがあります。売上入金、仕入れ、家賃、生活費、クレジットカード引落しが同じ口座に混ざっていると、何のための借入か説明しづらくなります。

事業資金として申し込むなら、売上台帳、請求書、支払予定表、確定申告書、通帳などで、事業に使う資金であることを説明できるようにしておきましょう。

商品名にビジネスと付いていても条件確認が必要

「ビジネスローン」「事業者ローン」「事業サポート」などの商品名だけで判断しないでください。

確認すべきなのは、公式ページや商品概要に書かれている対象者、資金使途、契約者、保証人、必要書類です。広告の見出しだけでは、総量規制の扱いまでは分かりません。

信用情報に不安がある個人事業主は、ブラック個人事業主向けビジネスローンの記事もあわせて確認してください。

個人事業主のビジネスローンが例外貸付になる場合

個人事業主の事業資金は、総量規制の中でも特に誤解されやすい論点です。

金融庁Q&Aでは、個人事業者が事業・収支・資金計画を提出し、返済能力があると認められる場合、上限金額に特段の制約なく借入れが可能と説明されています。借入金額が100万円以下の場合は、計画の提出に代えて、事業・収支・資金繰りの状況を確認できる書面で足りる場合があるとも説明されています。[^fsa-qa]

ただし、これは「誰でも年収3分の1を超えて借りられる」という意味ではありません。

事業実態が確認できること

例外貸付として扱われるには、事業実態を確認できることが重要です。

実際に事業を営んでいるか、売上があるか、継続した取引があるか、資金を何に使うのかを見られます。開業届、確定申告書、売上台帳、請求書、契約書、通帳の入出金履歴などが確認材料になります。

売上がほとんどない、事業内容を説明できない、生活費と事業費が混ざっている場合は、例外貸付としての説明が難しくなります。

事業計画・収支計画・資金計画で返済能力を確認されること

個人事業主の事業資金は、返済能力を確認したうえで判断されます。

貸金業法施行規則でも、事業を営む個人顧客への貸付けについて、事業実態の確認や、事業計画・収支計画・資金計画に照らして返済能力を超えない貸付けと認められることが要件として示されています。[^egov]

つまり、必要なのは「借りたい理由」だけではありません。借りた後、どの売上で返すのか、毎月いくら返済できるのか、既存借入と合わせても無理がないかを説明する必要があります。

100万円以下なら簡易な確認書類で足りる場合がある

金融庁Q&Aでは、借入金額が100万円以下の場合、事業・収支・資金繰りの状況が確認できる書面の提出により借入れを行うことができる場合があると説明されています。[^fsa-qa]

ただし、100万円以下なら必ず簡単に借りられるという意味ではありません。貸金業者の判断で追加資料を求められることがありますし、最終的に貸付けを行うかどうかは貸金業者の判断です。

「100万円以下なら簡単」「例外貸付なら審査が甘い」とは考えないでください。

例外貸付でも審査が甘くなるわけではない

例外貸付は、総量規制の例外として借りられる場合がある制度上の整理です。審査が甘くなる制度ではありません。

貸金業者には返済能力を確認する義務があります。金融庁の相談室ページでも、総量規制に抵触していない場合でも過剰貸付けは禁止され、返済能力を超える貸付けはしてはならないと説明されています。[^fsa-advice]

「年収3分の1を超えて申し込める」と「審査に通る」は別です。

追加借入には借入残高として影響する点に注意する

例外貸付として借りられたとしても、借入残高や毎月返済額が増えることに変わりはありません。

次に別のローンを申し込むとき、金融機関や貸金業者は既存借入を確認します。総量規制の計算上どう扱われるかだけでなく、資金繰り全体として返済できるかを見られます。

総量規制対象外と例外貸付の違い

「対象外」「除外」「例外」は似ていますが、意味が違います。 ここを混同すると、申し込み先を間違えます。

対象外・除外貸付は借入残高に算入されないものがある

銀行からの借入は、そもそも貸金業法の総量規制の対象外です。住宅ローンや自動車ローンなども、総量規制の適用除外として扱われるものがあります。

対象外・除外貸付は、制度上、総量規制の枠に入れないものとして整理されます。

例外貸付は借りられる場合があるが借入残高には残る

例外貸付は、総量規制の基準を超えていても、一定の条件を満たせば借りられる場合がある貸付です。

個人事業主の事業資金は、この「例外貸付」として説明されることがあります。借りられる可能性がある一方、返済義務がある借入であることは変わりません。

個人事業主の事業資金は「例外」として説明するのが安全

個人事業主向けビジネスローンを「総量規制対象外」とだけ説明している記事や広告を見ることがあります。

しかし、公的情報に沿って説明するなら、貸金業者から個人事業主が事業資金を借りる場合は、事業実態や資金計画を確認したうえで例外貸付になり得る、と整理するほうが安全です。

対象外という広告表現だけで判断しない

広告に「総量規制対象外」と書かれていても、それだけで安全とは限りません。

対象者が法人なのか、個人事業主なのか、銀行なのか、貸金業者なのか、資金使途は何かを確認してください。また、対象外や例外貸付であっても、金利、返済期間、保証人、遅延損害金は別に確認が必要です。

法人のビジネスローンと総量規制

法人のビジネスローンでは、個人の年収3分の1という総量規制は適用されません。

ただし、法人向けローンでも審査はあります。むしろ、法人は決算や資金繰りの説明が重要になります。

法人には総量規制の年収基準は適用されない

法人は個人ではないため、個人の年収を基準にした総量規制は当てはまりません。

法人向けビジネスローンでは、年収ではなく、売上、利益、資産、負債、キャッシュフロー、返済原資などを見られます。

ただし決算内容や借入残高は審査される

総量規制がないからといって、借入枠が無制限になるわけではありません。

赤字が続いている、債務超過である、既存借入の返済が重い、税金や社会保険料の滞納がある、といった状態では、法人向けローンでも審査は厳しくなります。

代表者保証が必要な商品もある

法人向けビジネスローンでは、代表者の連帯保証を求める商品があります。

法人名義で借りる場合でも、代表者個人が保証するなら、会社の返済遅延が代表者個人に影響する可能性があります。契約前に、保証人、担保、遅延損害金、一括返済条項を確認してください。

法人だから無制限に借りられるわけではない

法人は総量規制の年収基準とは別枠ですが、返済能力を超える借入は避けるべきです。

特に、短期の運転資金を長期返済のローンで補い続けると、翌月以降の資金繰りがさらに苦しくなります。

総量規制に近い個人事業主が申込前に確認すること

すでに借入が多い個人事業主は、申し込む前に状況を整理してください。審査に落ちること自体も信用面のマイナスになり得ますが、それ以上に、返済できない借入を増やすことが危険です。

既存借入の残高と借入先を整理する

まず、現在の借入を一覧にします。

確認項目見るポイント
借入先銀行、貸金業者、カードローン、リースなど
借入残高現時点の元本残高
毎月返済額元利合計でいくら返しているか
金利上限金利だけでなく適用金利
資金使途生活資金か事業資金か
延滞有無直近で遅れがないか

総量規制は貸金業者からの借入が中心ですが、審査では銀行借入やリース、カード利用状況も見られることがあります。

事業用借入と個人用借入を分ける

個人事業主は、事業用の借入と生活用の借入を分けて整理してください。

事業用なら、何に使い、いつ回収し、どう返すのかを説明します。生活用なら、事業資金として無理に説明しないほうがよいです。

事業用口座と個人口座を分けるだけでも、資金の流れは説明しやすくなります。

確定申告書・売上台帳・通帳を準備する

個人事業主向けの事業資金では、確定申告書、青色申告決算書、売上台帳、請求書、通帳コピーなどを求められることがあります。

特に、年収3分の1を超える可能性がある場合は、事業の収支や資金繰りを説明できる資料が重要です。

資料がそろっていない状態で申し込むより、先に整理してから申し込むほうが、審査時の説明がしやすくなります。

借入希望額を必要最小限にする

借入希望額が大きいほど、返済能力の説明も重くなります。

今必要なのが50万円なら、まず50万円を基準に考えます。余裕資金を含めて200万円を希望すると、審査で「なぜその金額が必要か」「いつ返せるか」を説明する必要があります。

総量規制に近い状態では、借りられる上限ではなく、返せる金額から逆算してください。

「審査なし」「誰でも借りられる」は避ける

「総量規制対象外」「審査なし」「ブラックOK」「誰でも借りられる」といった広告には注意してください。

正規の貸金業者は、返済能力を確認せずに貸付けることはできません。 審査なしを強調する業者は、違法業者や高額手数料の契約につながる可能性があります。

総量規制で借りにくいときの資金調達方法

総量規制に近い、またはすでに貸金業者からの借入が多い場合、ビジネスローンだけで解決しようとしないほうがよいです。資金の必要時期と返済原資に合わせて、別の選択肢も比較します。

銀行融資・信用金庫融資を検討する

銀行や信用金庫の融資は、貸金業法の総量規制とは別枠です。

時間に余裕があり、決算書や試算表を提出できるなら、銀行・信用金庫に相談する価値があります。既存取引がある金融機関なら、入出金履歴や事業内容を把握しているため、相談しやすいことがあります。

ただし、審査には時間がかかることがあります。急ぎの支払いには間に合わない可能性があります。

銀行融資を断られた後の選択肢は、銀行融資を断られた経営者向けの記事でも整理しています。

日本政策金融公庫や制度融資を検討する

創業資金や設備資金、長期の運転資金なら、日本政策金融公庫や自治体の制度融資も候補です。

民間ローンより金利が低くなる可能性がありますが、申込から入金まで時間がかかります。今日明日の支払いより、数週間から数か月先の資金繰り改善に向いています。

売掛金があるならファクタリングを検討する

売掛金がある場合は、ファクタリングも選択肢になります。

ファクタリングは借入ではなく、売掛債権の買取です。そのため、貸金業法の総量規制とは別に考えます。既存借入が多い個人事業主でも、売掛先の信用力や請求書の内容をもとに審査されることがあります。

ただし、ファクタリングには手数料があります。借入ではないから安全、という単純な話ではありません。手数料、入金日、償還請求権、買戻し条件を確認してください。

ファクタリング会社を比較する場合は、ファクタリング会社ランキングを確認してください。

返済を増やしたくない場合は請求書買取も比較する

総量規制に近い状態で新たに借入を増やすと、翌月以降の返済負担がさらに重くなります。

請求書買取やファクタリングは、借入ではなく売掛金の早期資金化です。返済というより、売掛金の入金を前倒しするイメージに近いです。

請求書買取サービスは、請求書買取サービス比較でも整理しています。

急ぎの場合は入金日と手取り額で比較する

今日中・明日中に資金が必要な場合、金利だけでなく入金日と手取り額を見てください。

ビジネスローンは審査・契約・振込までに時間がかかることがあります。ファクタリングは即日入金に対応する会社もありますが、手数料が高くなる場合があります。

急ぎの資金調達方法は、即日資金調達の記事でも確認できます。

ビジネスローンとファクタリングの違い

総量規制の話になると、「借入が難しいならファクタリングならよいのでは」と考える方もいます。方向性としては候補になりますが、違いを理解して使う必要があります。

ビジネスローンは借入、ファクタリングは売掛債権の買取

ビジネスローンはお金を借りる契約です。借入元本と利息を返済します。

ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に売却し、入金を前倒しする仕組みです。借入ではないため、総量規制とは別に考えます。

ファクタリングは総量規制ではなく契約条件を確認する

ファクタリングで重要なのは、総量規制ではなく契約条件です。

金融庁は、ファクタリングを装って高額な手数料を取る偽装ファクタリングや、実質的に貸付と同じ機能を持つ取引に注意喚起しています。[^fsa-factoring]

売掛債権の買取なのか、実質的に返済義務を負う貸付なのかを確認してください。

手数料・償還請求権・買戻し条件を見る

ファクタリングでは、次の条件を確認します。

  • 手数料率
  • 入金までの日数
  • 2社間か3社間か
  • 償還請求権の有無
  • 買戻し義務の有無
  • 売掛先への通知の有無

特に、売掛先が支払わなかった場合に利用者が買い戻す契約になっている場合は、実質的なリスクが大きくなります。

売掛先の信用力が審査に影響する

ファクタリングでは、利用者本人の信用情報だけでなく、売掛先の信用力、請求書の確実性、入金予定日などが見られます。

そのため、既存借入が多い場合でも、確定した売掛金があれば検討できる可能性があります。ただし、架空請求書や二重譲渡は重大なトラブルにつながります。

資金調達方法で迷う場合は、個人事業主の借入方法も参考にしてください。

ビジネスローンの総量規制でよくある誤解

最後に、ビジネスローンと総量規制でよくある誤解を整理します。

誤解1. ビジネスローンなら全部対象外

ビジネスローンという名前だけで対象外とは判断できません。

銀行のビジネスローン、法人向けローン、貸金業者の個人事業主向けローンでは扱いが違います。商品概要と契約者の属性を確認してください。

誤解2. 例外貸付なら審査に通りやすい

例外貸付は、一定条件を満たせば総量規制の基準を超えて借りられる場合があるという整理です。審査が甘くなる制度ではありません。

返済能力、事業実態、資金使途、借入状況は確認されます。

誤解3. 法人なら代表者の信用情報は見られない

法人向けローンでも、代表者保証がある商品では代表者個人の信用情報や返済状況が見られる可能性があります。

法人だから代表者個人と完全に切り離せるとは限りません。

誤解4. ファクタリングなら何でも安全

ファクタリングは借入ではないため総量規制とは別ですが、契約条件次第では大きな負担になります。

「審査なし」「請求書なしでも可」「誰でも即日」といった広告には注意してください。ファクタリングでも、売掛金の実在性や契約条件の確認は必要です。

よくある質問

Q: ビジネスローンは総量規制の対象ですか?

A: 商品によります。銀行や法人向けのビジネスローンは貸金業法の総量規制とは別枠です。一方、貸金業者から個人として借りる場合は原則として総量規制の対象です。個人事業主の事業資金は、条件を満たせば例外貸付として扱われる場合があります。

Q: 個人事業主は年収3分の1を超えて借りられますか?

A: 借りられる場合があります。ただし、事業実態、事業計画、収支計画、資金計画などを確認され、返済能力があると認められる必要があります。年収3分の1を超えて申し込めることと、審査に通ることは別です。

Q: 法人のビジネスローンにも総量規制はありますか?

A: 法人向け貸付には、個人の年収3分の1という総量規制は適用されません。ただし、法人の決算内容、借入残高、返済原資、代表者保証などは審査されます。

Q: 銀行のビジネスローンは総量規制の対象ですか?

A: 銀行、信用金庫、信用組合などは貸金業者ではないため、貸金業法の総量規制とは別枠です。ただし、銀行独自の審査があり、既存借入や信用情報を確認されることがあります。

Q: 総量規制で借りられない場合、ファクタリングは使えますか?

A: 売掛金がある場合は、ファクタリングを検討できることがあります。ファクタリングは借入ではなく売掛債権の買取のため、総量規制とは別に考えます。ただし、手数料や契約条件、償還請求権、買戻し条件を確認してください。

Q: 総量規制対象外と書かれたビジネスローンは安全ですか?

A: 対象外という表記だけで安全とは判断できません。銀行の商品なのか、法人向けなのか、個人事業主向けの例外貸付なのかを確認してください。また、金利、返済期間、保証人、遅延時の条件も必ず確認しましょう。

まとめ

ビジネスローンと総量規制の関係は、商品名だけでは判断できません。

貸金業者から個人として借りる場合は、原則として年収3分の1までの総量規制を意識します。銀行や法人向けローンは貸金業法の総量規制とは別枠ですが、独自の審査があります。個人事業主の事業資金は、事業実態や収支計画を確認したうえで、例外貸付として扱われる場合があります。

大切なのは、総量規制対象外という言葉だけで判断せず、契約者・資金使途・必要書類・返済原資を確認することです。

すでに借入が多い場合は、無理にローンを重ねる前に、銀行融資、公庫、ファクタリング、請求書買取なども比較してください。売掛金がある場合は、借入を増やさず資金化できる可能性があります。

自社に合う資金調達方法を整理したい場合は、資金調達診断も活用してください。

[^fsa-qa]: 金融庁「貸金業法Q&A」 [^j-fsa-income]: 日本貸金業協会「お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)」 [^egov]: e-Gov法令検索「貸金業法施行規則」 [^fsa-advice]: 金融庁「金融サービス利用者相談室 総量規制に関する相談等」 [^fsa-factoring]: 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起

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