資金調達コンサルタントに資格は必要?費用・相談先・見分け方

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本記事は広告・PRを含みます。資金調達の可否や条件は、会社の財務状況、借入状況、事業計画、金融機関の審査方針などで変わります。資格・登録の要否は、契約名ではなく実際の業務内容によって個別に判断されます。契約や法的判断に不安がある場合は、所管官庁や専門家へ確認してください。

「資金調達コンサルタント」という名称を使うための、共通の国家資格として定められた制度は確認できません。ただし、税務相談、法律事務、融資契約の媒介、出資の勧誘など、実際に担当する業務によって資格・登録が関係します。

そのため、依頼先は肩書だけで選べません。自社が頼みたいのが、資金繰りの整理、事業計画書の作成支援、金融機関の紹介、条件交渉、税務判断、契約確認のどれなのかを分け、担当者の資格・登録と契約範囲を照合する必要があります。

資金調達コンサルタントを選ぶ基準は、「資格があるか」だけではなく、「その資格・登録で、依頼したい業務を適切に扱えるか」です。この記事では、資格・認定ごとの役割、費用、融資支援の業務境界、契約前の確認点を整理します。

先に確認する4点
  • 「資金調達コンサルタント」は共通の国家資格名ではない
  • 税務・法律事務・融資媒介・出資勧誘は別の資格や登録が関係し得る
  • 資格があっても融資や調達の成功を保証するものではない
  • 契約前に業務範囲、費用、成果条件、登録番号を確認する

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目次

資金調達コンサルとは?何をしてくれる人か

資金調達コンサルとは、事業者が必要な資金を調達するために、方法の選定、資料作成、金融機関との面談準備、資金繰り改善などを支援する専門家や支援会社のことです。

銀行や公庫のように直接お金を貸す立場ではなく、融資や補助金、出資、ファクタリングなどの選択肢を整理し、申込前の準備を手伝う役割を持ちます。

資金調達の方法を整理する

資金調達といっても、方法は1つではありません。銀行融資、日本政策金融公庫、制度融資、補助金、助成金、出資、クラウドファンディング、ファクタリング、ビジネスローンなど、目的や緊急度によって選択肢が変わります。

資金調達コンサルは、資金が必要な理由、必要額、入金希望時期、返済可能額、売掛金の有無、既存借入の状況を見ながら、どの選択肢を優先するかを整理します。

ただし、資金調達方法の提案を受けたからといって、必ず審査に通るわけではありません。資金調達は、最終的には金融機関や審査側の判断を受けるものです。

事業計画書や資金繰り表の作成を支援する

融資や補助金では、事業計画書、資金使途、返済原資、売上見通し、資金繰り表などが重要になります。数字の根拠が弱いと、金融機関に「なぜこの金額が必要なのか」「どう返すのか」が伝わりにくくなります。

資金調達コンサルは、決算書や試算表をもとに、事業計画書や資金繰り表を整理する支援を行うことがあります。特に、資金不足の時期や不足額が曖昧な会社では、まず数字を見える化することが重要です。

資金繰り相談先の全体像は、資金繰り相談はどこにする?相談先の選び方と持参する資料でも整理しています。

金融機関・投資家・補助金申請に向けた準備を支援する

資金調達コンサルの支援には、金融機関との面談準備、想定質問の整理、資金使途の説明、補助金申請の要件確認、投資家向け資料の作成などが含まれる場合があります。

ただし、業務範囲は会社によって違います。資料作成だけなのか、面談同席まで含むのか、補助金の申請代行をするのか、金融機関紹介があるのかを契約前に確認してください。

お金を貸す業者とは違う

資金調達コンサルは、原則として「お金を貸す業者」ではありません。相談や資料作成の支援を行う立場です。

一方で、貸付を行う事業者は、貸金業登録が必要です。相談業務、資料作成、金融機関紹介、ファクタリング、貸付はそれぞれ性質が違うため、同じ「資金調達支援」という言葉でまとめて判断しないようにしましょう。

資金調達コンサルを見る時は、何を支援してくれるのか、何はしてくれないのかを分けて確認することが大切です。

資金調達コンサルタントに資格は必要?

資金調達コンサルタントという肩書に、全員が取得しなければならない共通の国家資格は確認できません。民間会社や個人が、資金繰りの分析、調達方法の比較、事業計画書の作成支援などを「資金調達コンサルティング」と呼ぶことがあります。

ただし、肩書に共通資格がないことと、どの業務でも無資格・無登録で扱えることは別問題です。税務相談、紛争を含む法律事務、金融機関のために行う融資契約の媒介、有価証券等の勧誘などは、実際の行為に応じて個別法令が関係します。

一般的な助言・資料整理と資格業務を分ける

まず、依頼したい作業を細かく分けます。「融資支援一式」のような書き方では、どこまで委託するのか判断できません。

依頼内容確認すること
資金繰りの分析対象期間、使う資料、納品物、担当者の実績
調達方法の比較融資・出資・補助金・ファクタリングを中立に比べるか
事業計画書の作成支援経営者への聞き取り、数字の根拠、最終確認者
融資申込書類の準備代行範囲、提出者、金融機関との連絡担当
税務上の判断税理士等が担当するか
契約・紛争の法律判断弁護士等の適法な担当者が扱うか
融資契約の紹介・媒介相手金融機関との関係、許可・登録の要否を確認しているか
出資・ファンドの勧誘金融商品取引業等の登録が必要な行為を含まないか

事業計画のたたき台を一緒に作ることと、依頼者の代わりに税務判断や法律交渉をすることは同じではありません。契約書では、助言、作成支援、紹介、取次ぎ、媒介、代理、交渉のどこまで含むかを確認してください。

融資の「紹介」と「媒介」は契約名だけで決まらない

金融庁の銀行代理業に関する監督指針は、銀行のために、資金の貸付けを内容とする契約の締結を代理・媒介する営業を銀行代理業と説明しています。銀行代理業者は、内閣総理大臣の許可を受けた者です。

また、金融サービス仲介業者向けの監督指針は、貸金業貸付媒介業務の登録要否について、契約成立へ向けた一連の行為の位置付けを踏まえて総合判断し、一部の作業だけを取り出して登録不要と判断しないよう示しています。

つまり、「紹介料」「コンサル料」「書類作成料」という名目だけでは判断できません。資金を必要とする会社と貸し手の間で、誰のために、どこまで契約成立へ働きかけるのかが重要です。

金融機関を紹介してもらう場合は、コンサルタントへ「金融機関から委託や報酬を受けるか」「申込みの取次ぎだけか」「条件交渉や契約成立への働きかけまで行うか」「該当する許可・登録は何か」を書面で確認します。

出資・ファンドによる調達は融資と別の規制を確認する

ベンチャー企業が株式、社債、ファンド等で資金を集める場合は、銀行融資とは異なる確認が必要です。金融庁の登録手続ガイドブックは、有価証券・ファンドの勧誘や販売、投資助言・代理など、業務内容に応じた金融商品取引業の登録を説明しています。

投資家候補の一覧作成、資料のデザイン、単なる連絡、具体的な投資勧誘、条件交渉では法的な位置付けが同じとは限りません。出資調達を依頼する場合も、誰が勧誘し、誰が条件を説明し、誰が契約を取りまとめるのかを確認してください。

資格は調達成功の保証ではない

税理士、公認会計士、中小企業診断士、行政書士、弁護士、認定経営革新等支援機関などの資格・認定は、専門性や本人確認の材料になります。しかし、資格を持っていることと、その人が自社の業種・調達方法に詳しいことは同じではありません。

資格に加えて、次の実績を見ます。

  • 自社と近い業種・規模の支援経験
  • 希望する調達方法の支援経験
  • 資金繰り表や事業計画書の具体的な支援範囲
  • 金融機関から否決・減額された場合の対応方針
  • 調達後の返済・資金繰りを確認する仕組み
資格確認だけで終わらせない
  • 依頼業務を一文で言える状態にする
  • 担当者本人の資格・登録番号を確認する
  • 同じ調達方法・業種・規模の支援実績を聞く
  • できること・できないことを契約書へ分けて書く
  • 成功保証ではなく、納品物と判断手順で比較する

資料を準備する場合は、資金調達計画書の書き方とテンプレートも参照してください。

資金調達コンサルに相談できる主な内容

資金調達コンサルに相談できる内容は、融資だけではありません。資金繰りの整理、補助金の検討、ファクタリングやビジネスローンとの比較、返済計画の見直しなど、会社の状況によって相談テーマは変わります。

銀行融資・日本政策金融公庫の準備

銀行融資や日本政策金融公庫へ相談する場合、金融機関は「何に使う資金か」「いくら必要か」「返済原資は何か」「今後の売上見込みは現実的か」を見ます。

資金調達コンサルは、事業計画書、資金使途、試算表、資金繰り表、借入一覧などを整理し、金融機関に説明しやすい形へ整える支援を行うことがあります。

ただし、融資審査を決めるのは金融機関です。コンサルが資料を作っても、税金滞納、債務超過、返済遅延、売上急減、資金使途の不明確さなどがあれば、希望通りに進まないこともあります。

補助金・助成金の情報整理

補助金や助成金は、返済不要の資金として魅力的に見えます。ただし、制度ごとに対象者、対象経費、申請期限、採択後の手続き、入金時期が違います。

資金調達コンサルや認定支援機関、行政書士などが、制度の選定や申請書類の作成を支援することがあります。ただし、補助金は採択されても後払いになることが多く、今すぐの資金不足を埋める手段にはなりにくい点に注意してください。

ファクタリングやビジネスローンとの比較

売掛金がある会社では、ファクタリングも資金調達の選択肢になります。売掛債権を売却して資金化する方法で、融資とは異なります。

一方、ビジネスローンは借入なので、返済負担を見て判断する必要があります。資金調達コンサルに相談する場合も、融資、ファクタリング、ビジネスローンを同じ目線で比較せず、資金化スピード、費用、返済負担、契約リスクを分けて見ましょう。

資金調達方法の全体像は、資金調達方法の比較も参考にしてください。

資金繰り改善と返済計画の見直し

資金調達コンサルは、新しく資金を調達するだけでなく、資金繰り改善や返済計画の見直しを支援する場合もあります。

売上はあるのに手元資金が足りない場合、原因は資金調達不足だけではありません。支払いサイト、在庫、外注費、借入返済、税金・社会保険料、役員報酬、固定費などが重なっていることがあります。

この場合は、いくら借りるかより先に、いつ、いくら不足するのかを資金繰り表で確認する必要があります。

相談内容主な支援注意点
銀行融資事業計画・資金使途整理審査通過の保証ではない
公庫融資創業計画・面談準備公式要件の確認が必要
補助金対象制度の整理入金まで時間がかかる
ファクタリング手数料・契約確認緊急資金向け、費用に注意
資金繰り改善支払い優先順位・資金繰り表調達以外の改善も必要

資金調達コンサルの費用相場と料金体系

資金調達コンサルの費用は、サービス内容や契約形態によって大きく変わります。無料相談だけの会社もあれば、着手金、成果報酬、月額顧問料、資料作成費、面談同席費などが発生するケースもあります。

そのため、「相場はいくら」と一言で決めつけるより、何に対して費用が発生するのかを確認することが重要です。

着手金型

着手金型は、相談開始時や資料作成開始時に費用を支払う形です。資金調達の成否にかかわらず、作業に対して費用が発生することがあります。

着手金型の場合は、支払う前に業務範囲を確認してください。面談何回分なのか、事業計画書の作成まで含むのか、金融機関との面談同席は別料金なのか、追加費用はあるのかを見ます。

成果報酬型

成果報酬型は、資金調達が成功した場合に、調達額の一定割合などを支払う形です。初期費用を抑えやすい一方で、成功時の費用が大きくなる場合があります。

確認すべきなのは「何を成果とするか」です。融資実行額なのか、審査通過なのか、補助金採択なのか、申込提出なのかで意味が変わります。減額承認された場合、辞退した場合、途中解約した場合の扱いも確認してください。

月額顧問型

月額顧問型は、資金調達だけでなく、資金繰り表の見直し、経営会議、金融機関対応、補助金情報の整理などを継続的に支援してもらう形です。

毎月の費用が発生するため、単発の資金調達だけを目的にする場合は割高になることがあります。一方で、毎月の資金繰りを見ながら改善したい会社や、複数の金融機関対応が続く会社には合う場合があります。

無料相談だけで判断してよいケース

最初の相談が無料でも、その後の契約は有料になることが多いです。無料相談では、相手の説明が分かりやすいか、契約を急がせないか、費用を明確に説明するかを見るとよいでしょう。

「今すぐ契約しないと間に合わない」「必ず通る」「他では無理」といった言い方が強い場合は、一度持ち帰って比較してください。

費用を見る時は調達額ではなく手残りで考える

資金調達では、調達額だけでなく、手元に残る金額を見る必要があります。融資なら利息と返済額、ファクタリングなら手数料と手取り額、コンサルなら着手金や成果報酬を含めて考えます。

資金調達コンサルの費用は、安さだけでなく、支援範囲・成果条件・途中解約の扱いまで見て判断してください。

資格・認定ごとに得意分野と業務範囲が違う

資金調達で相談できる相手は一種類ではありません。認定経営革新等支援機関、税理士、公認会計士、中小企業診断士、行政書士、弁護士、金融機関、民間コンサルでは、資格の目的と扱える業務が違います。

認定経営革新等支援機関

中小企業庁の認定経営革新等支援機関制度は、税務、金融、企業財務の専門知識や支援実務経験が一定水準以上の個人・法人・支援機関等を認定するものです。公式の検索システムでは、認定の有無だけでなく、活動内容や支援実績も確認できます。

事業計画、経営改善、補助金等の相談先を探すときの有力な確認材料です。ただし、認定支援機関は「資金調達コンサルタント資格」ではなく、融資の承認を保証する制度でもありません。

税理士

国税庁の税理士制度Q&Aは、税務代理、税務書類の作成、税務相談を税理士業務として説明しています。資金調達の前提となる決算、申告、税務上の処理を確認したいときに適した相談先です。

顧問税理士は会社の数字を継続して見ているため、試算表や資金繰り表の土台を整えやすい場合があります。一方、税理士資格だけで銀行融資の支援実績までは分かりません。融資面談、経営改善計画、補助金等の経験を別に確認してください。

公認会計士

日本公認会計士協会は、公認会計士を監査・会計の専門家と説明し、監査証明を主たる業務としながら、会計やコンサルティングを行う公認会計士もいるとしています。

財務分析、管理会計、事業計画、投資家向け財務情報などで相談先になり得ます。ただし、公認会計士であれば自動的に税務業務を行えるという意味ではありません。税務業務を依頼する場合は、税理士登録等の適法な資格関係も確認します。

中小企業診断士

中小企業庁の説明では、中小企業診断士は経済産業大臣が登録する制度で、中小企業の経営課題に対する診断・助言、成長戦略の策定、行政・金融機関との橋渡しなどを担う専門家です。

事業計画、経営課題、収益改善、資金繰りの整理を一体で見たい場合に相談しやすい資格です。ただし、税務代理や紛争を伴う法律事務まで中小企業診断士資格だけで扱えるわけではありません。

行政書士

日本行政書士会連合会は、行政書士の業務として、官公署へ提出する書類、権利義務・事実証明に関する書類の作成や相談等を挙げています。同時に、他の法律で制限される業務は扱えないと明記しています。

許認可や行政手続に関係する書類で相談先になる場合があります。資金調達支援を依頼するときは、対象制度の申請支援なのか、事業計画の助言なのか、金融機関との交渉なのかを分けて確認してください。

弁護士

法務省の弁護士法72条に関する説明では、日本の弁護士等でない者が報酬を得る目的で法律事務を業として取り扱うことは原則として禁止されています。

融資契約、担保・保証、投資契約、既存債務の返済交渉、契約トラブルなど、法律判断や相手方との法的交渉が必要な場面では弁護士が候補です。単なる資料整理と、法律上の権利義務を判断・交渉する仕事を混同しないでください。

金融機関・民間コンサル・資金提供会社

銀行、信用金庫、日本政策金融公庫等は、融資商品と審査条件を直接確認できる相談先です。民間コンサルは複数の調達方法を横断して整理できる場合があります。ファクタリング会社やビジネスローン会社は、相談先であると同時に自社商品を提供する立場です。

相談先向いている相談資格・認定だけでは分からない点
認定支援機関事業計画・経営改善・制度支援自社業種・調達方法の実績
税理士税務・申告・決算・試算表融資面談や計画策定の経験
公認会計士会計・財務分析・財務情報中小企業融資の支援経験
中小企業診断士経営診断・戦略・計画税務・法律事務の担当体制
行政書士官公署提出書類・許認可融資媒介・交渉を含むか
弁護士契約・保証・紛争・法的交渉財務計画や融資準備の経験
民間コンサル方法比較・資料整理・伴走業務範囲、登録、報酬、利益相反
金融機関融資商品・審査・返済条件他社商品を含む横断比較

資格名だけで決めず、自社が依頼する作業を誰が担当し、担当者がどの資格・登録・実績を持つかまで確認してください。

資金調達コンサルを使うべきケース・使わなくてよいケース

資金調達コンサルは、誰にでも必要なものではありません。自社で資料を整理できる場合や、すでに税理士・金融機関と話が進んでいる場合は、無理に依頼しなくてもよいことがあります。

使うべきケース

資金調達コンサルを使う価値が出やすいのは、必要額や資金使途が整理できていない場合です。

たとえば、銀行に相談したいが事業計画書を作れない、資金繰り表を作ったことがない、複数の資金調達方法で迷っている、金融機関との面談で何を聞かれるか分からない、といったケースです。

また、補助金、融資、ファクタリング、ビジネスローンを比較しながら、どの順番で動くかを整理したい場合にも役立ちます。

使わなくてよいケース

一方で、必要額が少額で、資金繰り表も整理済み、金融機関や税理士との相談も進んでいる場合は、コンサル費用をかける必要が薄いことがあります。

また、費用を払う余力がない状態で高額なコンサル契約を結ぶと、資金繰りがさらに苦しくなる可能性があります。まずは無料相談、公的窓口、既存の税理士、金融機関への相談から始めるのも選択肢です。

緊急資金ならコンサルより先に初動整理が必要

今日明日で支払いが迫っている場合、コンサルへ相談するだけでは間に合わないことがあります。融資や補助金は、審査や手続きに時間がかかるためです。

緊急時は、支払い優先順位、不足額、不足日、入金予定、売掛金の有無を整理し、支払先への相談、金融機関への連絡、ファクタリングなどを並行して検討します。

緊急時の選択肢は、資金調達の最終手段は何がある?避けたい方法と相談先を整理でも解説しています。

相談前に自社で準備しておく資料

相談前には、決算書、試算表、通帳、借入一覧、返済予定表、資金繰り表、請求書、入金予定、支払い予定を用意しておくと話が早くなります。

資料がないまま相談すると、コンサル側も正確な判断ができません。相談前に「いつ、いくら足りないのか」だけでも整理しておきましょう。

資金調達コンサルを使うかどうかは、費用を払ってでも資料整理や交渉準備を外部に頼む価値があるかで判断します。

怪しい資金調達コンサルの見分け方

資金調達コンサルを選ぶ時にもっとも注意したいのは、「必ず通る」「誰でも調達できる」といった断定的な営業です。資金調達には審査や制度要件があるため、外部のコンサルが結果を保証することはできません。

必ず融資が通ると断言する

融資の可否は、金融機関の審査で決まります。資金調達コンサルが資料作成や面談準備を支援することはできますが、審査結果そのものを保証することはできません。

「必ず通る」「100%調達できる」「ブラックでも確実」といった表現がある場合は、慎重に見てください。金融機関の審査を軽く見せる説明には注意が必要です。

費用や成果報酬の条件が曖昧

契約前に、着手金、成果報酬、月額費用、追加費用、支払時期、成果の定義を確認します。特に成果報酬は、何をもって成果とするかが重要です。

融資実行なのか、審査通過なのか、申込書提出なのか、金融機関紹介なのかで、支払う意味が変わります。費用条件が曖昧なまま契約しないでください。

契約書を出さない・途中解約条件が分からない

口頭説明やチャットだけで進み、契約書や見積書が出ない場合は避けた方が安全です。契約期間、業務範囲、費用、成果条件、途中解約、返金、秘密保持、個人情報の扱いを確認しましょう。

契約書を出さずに着手金だけ先に求める、急いで振込を求める、比較検討を嫌がる場合も注意が必要です。

融資の貸し手・媒介者・コンサルの関係が曖昧

相談や資料整理、融資契約の媒介、実際の貸付は別の行為です。契約前に、誰がお金を貸すのか、誰のために申込みを取り次ぐのか、誰が報酬を支払うのかを確認してください。

貸金業者から借りる場合は、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで商号、登録番号、所在地、電話番号を照合します。銀行融資の媒介や金融サービス仲介を行うと説明された場合も、許可・登録の名称と番号、所属する金融機関を聞きます。

ただし、資金調達コンサルタント全員が貸金業登録を受ける制度ではありません。必要な登録は、相談、紹介、取次ぎ、媒介、代理、貸付のうち何を行うかで変わります。「登録不要です」という口頭説明だけで済ませず、業務範囲を契約書に書いてもらいましょう。

公的機関との関係を強調し、手数料を急いで求める

日本政策金融公庫は、公庫名や類似名称を使った融資勧誘等への注意を呼びかけています。公庫と関係がある、特別な紹介枠がある、公庫の代わりに手数料を集める、といった説明を受けた場合は、相手から示された連絡先ではなく、公庫の公式窓口で事実を確認してください。

コンサル料の前払い自体を一律に不正とは断定できません。しかし、契約書や見積書がなく、成果の定義も分からないまま「今日中に振り込めば融資できる」と急かす場合は、いったん止めるべきです。

急いで契約させる

資金繰りが苦しい時ほど、急かされると判断が雑になります。今日中に契約しないと無理、今だけ無料、他社では絶対に通らない、といった言い方が強い場合は、一度持ち帰ることをおすすめします。

怪しい契約や違法業者の注意点は、ファクタリングはやばい?違法業者の見分け方でも整理しています。

確認項目見るポイント
契約先会社名、所在地、代表者、連絡先
費用着手金、成果報酬、月額、追加費用
成果条件何を成果とするか、否決時の扱い
業務範囲資料作成、面談同席、紹介、申請代行
登録・資格認定支援機関、士業資格、貸金業登録の有無
解約条件途中解約、返金、契約期間

怪しいかどうかは、肩書きよりも、費用・契約書・成果条件・業務範囲を説明できるかで見た方が現実的です。

すぐ資金が必要な時はコンサルだけに頼らない

資金調達コンサルは、資料作成や資金繰り改善に役立つ一方で、今日明日の入金を直接保証するものではありません。緊急資金が必要な場合は、コンサル相談と同時に、入金までの時間を見て選択肢を整理する必要があります。

融資や補助金は入金まで時間がかかる

銀行融資や公庫融資は、申込、審査、面談、契約、入金までに時間がかかります。補助金は、採択されても後払いになることが多く、資金が先に必要な場合にはつなぎ資金を考える必要があります。

そのため、今週中に支払いがあるようなケースでは、融資や補助金だけでなく、支払先への相談、売掛金の早期資金化、短期借入なども並行して検討します。

売掛金があるならファクタリングも選択肢

入金待ちの請求書や売掛金がある場合、ファクタリングで支払期日前に資金化できることがあります。融資ではないため、借入枠や返済期間とは考え方が違います。

ただし、手数料がかかり、売掛金の額面より手取りは少なくなります。契約書、手数料、買戻し条件、売掛先通知、債権譲渡登記の有無を確認してください。

ファクタリング会社を比較する場合は、ファクタリングサービスおすすめ100選も参考になります。

ビジネスローンは返済負担を確認する

ビジネスローンは、審査スピードが早いものもありますが、借入なので返済が必要です。毎月の返済額、金利、既存借入とのバランスを見ずに使うと、翌月以降の資金繰りが苦しくなることがあります。

緊急時ほど、入金スピードだけでなく、返済原資を確認してください。

まず資金繰り表で不足日と不足額を確認する

どの方法を選ぶ場合でも、まず確認すべきなのは、不足日と不足額です。いつ、いくら足りないのかが分からないと、過剰に借りたり、高い費用の資金調達を選んだりしやすくなります。

資金繰り表で、30日先、60日先、90日先の残高を見てください。そのうえで、融資、ファクタリング、ビジネスローン、支払い交渉を組み合わせます。

資金調達コンサルへ相談する前に準備するもの

資金調達コンサルに相談する前に、最低限の資料をそろえておくと、相談の質が上がります。資料がないまま相談しても、相手は一般論しか言えません。

決算書・試算表

決算書は過去の業績を見る資料です。試算表は直近の売上、利益、経費、借入状況を見るために使います。直近の数字が分かるほど、金融機関やコンサルも判断しやすくなります。

資金繰り表

資金繰り表は、入金予定と支払い予定を並べ、将来の残高を確認する資料です。資金調達が必要な金額や時期を説明するために重要です。

まだ作っていない場合でも、入金予定日、支払予定日、毎月の固定費、借入返済、税金・社会保険料を一覧にするだけで相談しやすくなります。

借入一覧・返済予定表

既存の借入がある場合は、借入先、残高、毎月返済額、金利、返済期限、担保・保証の有無を整理します。金融機関は、新しい融資だけでなく、既存返済とのバランスも見ます。

資金使途と必要額

資金調達では、何に使うお金かが重要です。運転資金、設備資金、広告費、仕入れ、税金、賞与、借換えなど、用途によって金融機関の見方が変わります。

必要額も「多めに借りたい」ではなく、内訳を説明できるようにします。

入金予定と支払い予定

請求書、契約書、注文書、入金予定表、支払い予定表があると、短期資金の必要性を説明しやすくなります。売掛金がある場合は、ファクタリングの可否を検討する材料にもなります。

資料目的
決算書業績・財務状況を見る
試算表直近の状態を見る
資金繰り表不足時期と不足額を見る
借入一覧返済負担を見る
入出金予定緊急度を見る
請求書・売掛金ファクタリング可否を見る

相談前に資料をそろえるほど、資金調達コンサルの良し悪しも見えやすくなります。

融資申込みで一般的に確認される書類は、法人・個人事業主別のビジネスローン必要書類でも整理しています。

資金調達コンサルに関するよくある質問

Q: 資金調達コンサルタントに共通の国家資格はありますか? A: 「資金調達コンサルタント」という名称を使うための共通の国家資格として定められた制度は確認できません。ただし、税務相談、法律事務、融資契約の媒介、出資の勧誘など、実際に行う業務によって資格・登録が関係します。

Q: 資格を持たないコンサルタントへ相談してもよいですか? A: 資金繰りの整理や一般的な事業計画の助言などを相談すること自体と、資格・登録が必要な業務を任せることは分けて考えます。契約前に、助言、書類作成、紹介、媒介、代理、交渉のどこまで担当するかを確認してください。

Q: 資金調達の相談はどの資格者が向いていますか? A: 税務・申告は税理士、会計・財務分析は公認会計士、経営診断・計画は中小企業診断士、官公署提出書類は行政書士、契約・紛争・法的交渉は弁護士が候補です。実際の依頼内容と、その人の資金調達支援実績を合わせて選びます。

Q: 資金調達コンサルタントに頼めば融資は通りますか? A: 必ず通るわけではありません。コンサルタントは資料作成や説明準備を支援できますが、融資の可否と条件は金融機関が審査して決めます。「必ず通る」「特別枠がある」と断言する相手には注意してください。

Q: 成果報酬の資金調達コンサルタントは安全ですか? A: 成果報酬だから安全とは限りません。何を成果とするか、支払時期、減額承認・否決・辞退時の扱い、追加費用、途中解約、返金条件を契約前に確認してください。

Q: 認定経営革新等支援機関と資金調達コンサルタントは同じですか? A: 同じとは限りません。認定経営革新等支援機関は中小企業庁の認定制度です。民間の資金調達コンサルタントが認定を受けている場合はありますが、肩書だけで認定済みとは判断せず公式検索で確認します。

Q: 怪しい資金調達コンサルタントを避けるには何を見ればよいですか? A: 法人情報、担当者、業務範囲、資格・登録番号、金融機関との関係、費用、成果条件、契約書、途中解約、個人情報の扱いを確認します。公的機関との特別な関係や融資成功を強調し、契約書なしで振込みを急かす相手には注意してください。

まとめ:資格名ではなく、依頼内容と業務範囲を照合する

資金調達コンサルタントに共通の国家資格として定められた制度は確認できません。一方で、税務相談、法律事務、融資契約の媒介、出資の勧誘など、実際の業務によって資格・登録が関係します。

相談する前に、自社が依頼する作業を、助言、資料作成、紹介、媒介、代理、交渉に分けてください。そのうえで、担当者の資格・登録・実績、金融機関との関係、着手金、成果報酬、追加費用、途中解約を契約書で確認します。

すぐに資金が必要な場合は、コンサル相談だけに絞らず、支払先への相談、融資、ファクタリング、ビジネスローンなどを並べて検討しましょう。候補を先に整理する場合は、資金調達方法診断を使えます。

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この記事を書いた人

ファクマッチ編集責任者。ファクタリング会社の公式情報、口コミ、比較データをもとに、事業者が自分の状況に合う資金調達先を選べるよう、記事制作とサイト改善を行っています。

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