ビジネスローン借り換えとは|返済額を下げる方法と注意点

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ビジネスローンの返済が重くなっているなら、借り換えで毎月の返済額や金利負担を見直せる可能性があります。

ただし、借り換えは「今より楽になる方法」とは限りません。金利が下がっても返済期間が伸びれば、総返済額が増えることがあります。審査もあるため、返済遅延が続いてから申し込むと、借り換え自体が難しくなります。

ビジネスローン借り換えで大切なのは、月々の返済額だけでなく、返済総額と資金繰りの改善幅を見ることです。

この記事では、ビジネスローン借り換えの仕組み、借り換え先、返済額の考え方、向いているケース、注意点を整理します。借り換え先の具体的なサービスを比較したい方は、個人事業主向けビジネスローン34サービス比較も確認してください。

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目次

ビジネスローン借り換えとは

ビジネスローン借り換えとは、現在利用している事業性ローンを、別の融資やローンで返済し、新しい条件で返済を続けることです。

借り換えの仕組み

借り換えでは、新しい金融機関や貸金業者から借入を行い、その資金で既存の借入を一括返済します。その後は、新しい借入先に対して返済を続けます。

たとえば、年15%のビジネスローンを使っている会社が、年8%の銀行融資に乗り換えられれば、利息負担を下げられる可能性があります。

一方で、借り換えには審査があります。既存借入の返済実績、直近の売上、利益、資金繰り、借り換え後の返済計画が確認されます。

おまとめローン・リスケとの違い

借り換えと似た言葉に、おまとめローンやリスケがあります。

方法内容主な目的
借り換え別の借入で既存借入を返済する金利・返済期間・返済先の見直し
おまとめ複数借入を1本にまとめる返済管理の簡素化
リスケ既存借入の返済条件を変更する返済猶予・毎月返済額の軽減

借り換えは、新しい借入を受ける方法です。リスケは、今の借入先に返済条件の変更を相談する方法です。

返済遅延が出る前なら借り換え、すでに返済が苦しいならリスケ相談の方が現実的な場合もあります。

借り換えで下がるものと増えるもの

借り換えで下がる可能性があるのは、毎月返済額、金利、返済先の数です。

一方で、増える可能性があるのは返済期間と総返済額です。返済期間を長くすると毎月の負担は下がりますが、利息を払う期間が伸びます。

借り換えは「月額を下げる手段」であると同時に、「返済期間を延ばす判断」でもあります。

ビジネスローンを借り換えるメリット

借り換えのメリットは、返済条件を見直せることです。

毎月返済額を下げられる可能性

現在の返済額が資金繰りを圧迫している場合、返済期間を伸ばすことで毎月返済額を下げられる可能性があります。

毎月返済額が下がれば、給与、仕入、外注費、税金などの支払いに回せる現金が残りやすくなります。

ただし、返済期間を伸ばすほど、総返済額は増えることがあります。資金繰りを守るために月額を下げるのか、利息を減らすために短期返済を維持するのか、目的を分けて考えてください。

金利を下げられる可能性

ノンバンク系ビジネスローンは、銀行融資や公庫融資に比べて金利が高くなる傾向があります。

返済実績があり、業績が改善している場合は、銀行、信用金庫、日本政策金融公庫、信用保証協会付き融資などへ相談することで、金利を下げられる可能性があります。

ただし、金利が低い融資ほど審査には時間がかかります。今週中に必要な資金を低金利融資だけで解決しようとすると、間に合わないことがあります。

複数借入を整理できる

複数のビジネスローンを使っていると、返済日、金利、残高、返済期間の管理が複雑になります。

借り換えで返済先を1本化できれば、資金繰り表を作りやすくなります。返済日が分散している会社ほど、借り換えの効果を感じやすいです。

ただし、すべての借入を無理にまとめる必要はありません。低金利で条件の良い借入まで巻き込むと、かえって損をする場合があります。

借り換えで返済額はどれくらい変わるか

借り換えを判断する時は、毎月返済額と返済総額を両方見ます。

300万円の借入で比較

以下は、300万円を元利均等で返済する場合の概算です。実際の条件は、契約方式、返済日、手数料、保証料によって変わります。

条件毎月返済額の目安総返済額の目安利息負担の目安
年15%・24ヶ月約14.5万円約349.1万円約49.1万円
年8%・24ヶ月約13.6万円約325.6万円約25.6万円
年8%・36ヶ月約9.4万円約338.4万円約38.4万円
年12%・36ヶ月約10.0万円約358.7万円約58.7万円

同じ300万円でも、年15%から年8%に下がれば利息負担は減ります。ただし、返済期間を36ヶ月へ伸ばすと、月額は下がる一方で返済総額は増える場合があります。

月額は下がっても総返済額が増えるケース

借り換えで失敗しやすいのは、毎月返済額だけを見てしまうケースです。

月額が14.5万円から10万円に下がると、資金繰りは楽に見えます。しかし、返済期間が長くなり、金利も大きく下がっていなければ、最終的に払う総額は増えます。

借り換え前後では「毎月返済額」「返済総額」「完済までの期間」の3つを必ず並べて比較してください。

繰上返済手数料も確認する

既存のビジネスローンを一括返済する時、繰上返済手数料や事務手数料がかかる場合があります。

借り換え後の金利が下がっても、手数料を含めると得にならないケースがあります。借り換え前に、現在の契約書、返済予定表、残高証明、繰上返済時の費用を確認してください。

借り換え先の選び方

ビジネスローンの借り換え先は、金利だけで選ばない方が安全です。審査スピード、対象者、担保、保証、返済期間も見ます。

銀行・信用金庫

銀行や信用金庫は、金利を抑えやすい一方で、審査には時間がかかります。

既存借入の返済実績があり、直近の試算表や決算書が改善している会社は、まずメインバンクや取引信用金庫に相談する価値があります。

銀行系は、返済能力、事業計画、資金使途、既存借入の内容を細かく見られます。急ぎの借り換えというより、中長期で返済負担を下げる相談先です。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫には、公庫融資借換特例制度があります。

ただし、これはすべての事業者が自由に使える借り換え制度ではありません。日本政策金融公庫の説明では、社会的・経済的環境の変化などで資金繰りに困難を来している方などが、既往公庫融資の借換などを行う制度とされています。

また、対象となる貸付制度や条件が決まっており、原則として既往の公庫融資の借換のほか、新規融資の利用が必要とされています。

公庫を借り換え先に考える場合は、「今の借入が対象になるか」を支店窓口で確認してください。

信用保証協会付き融資

信用保証協会付き融資は、民間金融機関からの借入に信用保証協会の保証を付ける方法です。

借り換えや返済負担の見直しに使える場合がありますが、保証料、審査、金融機関との関係が関わります。

既存の保証付き融資がある場合は、同じ金融機関か、メインバンクに相談するのが現実的です。

ノンバンク・ビジネスローン

ノンバンク系ビジネスローンは、審査スピードが早い一方で、金利は銀行融資より高めになる傾向があります。

今より金利が低いノンバンクへ借り換えられるなら選択肢になりますが、金利がほとんど変わらないなら、借り換え効果は限定的です。

正規の貸金業者かどうか、登録番号、金利、返済期間、繰上返済条件を確認してください。サービスを比較する場合は、個人事業主向けビジネスローン34サービス比較を参考にしてください。

不動産担保ローン

不動産を保有している場合、不動産担保ローンで借り換える選択肢もあります。

無担保のビジネスローンより大きな金額を長期で借りやすい一方、担保評価、登記費用、審査期間、返済不能時のリスクがあります。

不動産担保ローンは、資金繰りが厳しいから急いで使うというより、返済計画を立ててから検討する方法です。

借り換えが向いているケース

借り換えが向いているのは、返済を正常に続けているが、条件を見直したいケースです。

金利が高いビジネスローンを使っている

年15%前後のビジネスローンを使っている場合、銀行融資、公庫融資、信用保証協会付き融資へ乗り換えられれば、利息負担が下がる可能性があります。

ただし、低金利の借り換え先ほど審査は厳しく、時間もかかります。返済遅延が出る前に動くことが重要です。

複数社から借りて返済管理が苦しい

返済日が月に何度も来ると、資金繰り管理が難しくなります。

借り換えで返済日をまとめられれば、月次資金繰りを読みやすくなります。借入本数が3本以上ある場合は、残高、金利、返済日、完済予定日を一覧にしてください。

返済実績があり業績が改善している

借り換え審査では、今まで返済できているかが見られます。

赤字が続いていても、直近の売上が回復している、粗利が改善している、固定費を削減しているなど、返済原資を説明できる材料があれば相談しやすくなります。

借り換えは、資金繰りが完全に詰まってからではなく、返済実績が残っているうちに相談する方が通りやすくなります。

借り換えが向かないケース

借り換えが向かないケースもあります。

すでに返済遅延がある

すでに返済遅延がある場合、新しい借り換え審査はかなり厳しくなります。

この段階では、借り換えよりも、既存借入先へのリスケ相談、返済条件の変更、専門家への相談を優先した方がよい場合があります。

遅延が起きてから隠して申し込むのは避けてください。審査で確認される可能性が高く、信用を落とします。

赤字が続き返済原資がない

借り換えは、返済先や条件を変える方法であり、赤字そのものを直す方法ではありません。

毎月の営業赤字が続いている状態で返済期間だけ延ばしても、数ヶ月後に同じ問題が起きます。

この場合は、借り換えと並行して、固定費削減、粗利改善、売掛金回収サイト短縮、支払い条件交渉を進める必要があります。

短期資金だけが必要

数日〜1ヶ月だけ資金が足りない場合、借り換え審査を待つより、売掛金の入金を前倒しする方が現実的な場合があります。

ファクタリングは借り換えではありませんが、入金待ちの売掛金がある場合、短期の資金繰りに使えることがあります。

ファクタリングを検討する場合は、売掛金ファクタリングとは即日入金ファクタリングランキングも確認してください。

借り換え審査で見られるポイント

借り換え審査では、借り換え後に返済できるかが見られます。

既存借入の返済実績

返済遅延がないか、毎月の返済を予定通り続けているかは重要です。

借り換えは、既存借入を返済するための新規借入です。そのため、これまでの返済実績は審査で大きな材料になります。

直近の売上・利益・資金繰り

直近の試算表、売上推移、粗利、現預金残高、入出金予定が確認されます。

決算書だけでなく、直近の改善状況を示せると説明しやすくなります。売上が戻っている、経費を削った、主要取引先からの入金が安定しているなど、返済原資を示してください。

借り換え理由と返済計画

「返済が苦しいから」だけではなく、借り換えで何を改善するのかを説明します。

  • 高金利の借入を低金利へ移す
  • 複数借入を整理する
  • 返済期間を伸ばして月次CFを改善する
  • 短期借入を長期化する

借り換え後の返済額が、毎月の営業キャッシュフローで払えるかを確認してください。

ビジネスローンを借り換える流れ

借り換えは、いきなり申し込むより、現状整理から始めた方が安全です。

残高・金利・返済期間を確認

まず、現在の借入を一覧にします。

確認項目見るもの
借入先銀行、信用金庫、ノンバンクなど
残高現在いくら残っているか
金利実質年率
毎月返済額元金と利息の合計
完済予定日いつ終わるか
繰上返済費用一括返済時の手数料

この表を作らないまま借り換え先を探すと、本当に得なのか判断できません。

借り換え候補へ相談

次に、借り換え候補へ相談します。

低金利を狙うなら銀行・信用金庫・公庫、スピードを重視するならノンバンク系ビジネスローン、担保があるなら不動産担保ローンも候補になります。

審査・契約

審査では、本人確認書類、決算書、確定申告書、試算表、借入一覧、返済予定表、通帳、事業計画などを求められることがあります。

借り換え目的を説明できるように、既存借入の条件と借り換え後の見込みを整理しておきます。

既存借入を一括返済

借り換え融資が実行されたら、既存借入を一括返済します。

ここで繰上返済手数料が発生する場合があります。借り換え前に必ず確認してください。

借り換えできない時の代替策

借り換えできない場合でも、資金繰りを改善する方法はあります。

リスケ相談

既存借入の返済が苦しい場合、借入先へ返済条件の変更を相談します。

リスケは信用面への影響もあるため簡単に選ぶものではありませんが、返済遅延を起こす前に相談する方がよい場合があります。

追加融資

売上回復や大口受注など、返済原資を説明できる場合は追加融資が選択肢になります。

ただし、既存借入が重すぎる状態で追加融資を重ねると、さらに返済負担が増えます。借り換え、追加融資、リスケのどれが適切かを分けて考えてください。

ファクタリング

入金待ちの売掛金がある場合、ファクタリングで短期資金を確保する選択肢があります。

ファクタリングは借入ではないため、ビジネスローンの借り換えとは性質が違います。返済負担を下げる方法ではなく、入金待ちを前倒しする方法です。

固定費・支払いサイトの見直し

借り換えだけで資金繰りが改善しない場合、固定費や支払いサイトの見直しが必要です。

借入の返済額だけを下げても、営業赤字が続けば資金繰りは再び悪化します。借り換えは、資金繰り改善の一部として使うものです。

よくある質問

ビジネスローンは借り換えできますか?

借り換えできる場合があります。ただし、借り換え先の審査に通る必要があり、既存借入の返済状況、直近の業績、資金使途、返済計画が見られます。

借り換えすれば必ず金利は下がりますか?

必ず下がるわけではありません。金利が下がっても返済期間が伸びれば総返済額が増えることがあります。金利、毎月返済額、返済総額、手数料を並べて比較してください。

個人事業主でもビジネスローン借り換えはできますか?

個人事業主でも、事業用の借入で、返済実績や売上を説明できる場合は相談できます。ただし、商品によって法人のみ対応のものもあります。

借り換え先は銀行とノンバンクのどちらがいいですか?

金利を下げたいなら銀行や信用金庫、スピードを重視するならノンバンク系ビジネスローンが候補になります。ただし、ノンバンクからノンバンクへの借り換えは金利差が小さい場合もあるため、返済総額で判断してください。

借り換えできない時はどうすればいいですか?

返済遅延が出る前に、既存借入先へリスケ相談をする、追加融資を検討する、入金待ちの売掛金があるならファクタリングを検討するなどの方法があります。どれがよいかは、資金不足の期間と返済原資の有無で変わります。

まとめ

ビジネスローン借り換えは、既存の借入条件を見直し、毎月返済額や金利負担を下げるための方法です。

ただし、借り換えで必ず得をするわけではありません。返済期間を伸ばせば月額は下がりますが、総返済額が増えることがあります。繰上返済手数料や保証料も含めて比較してください。

まずは、現在の借入残高、金利、毎月返済額、完済予定日を一覧にします。そのうえで、銀行、信用金庫、公庫、信用保証協会付き融資、ノンバンク、不動産担保ローンのどれが現実的かを見てください。

返済遅延が出る前に動けるなら、借り換えの選択肢は広がります。すでに返済が苦しい場合は、借り換えだけでなく、リスケ、追加融資、ファクタリング、固定費削減も含めて資金繰りを立て直すことが重要です。

参考・出典

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