本ページにはプロモーションが含まれています。分割払いの売掛金を買い取れるかは、各回の債権が確定しているか、契約内容、支払期日、売掛先、ファクタリング会社の取扱条件によって異なります。
売掛先と「代金を3回に分けて支払う」と契約している場合でも、各回の金額と支払期日が確定し、取引を確認できれば、ファクタリングを相談できる可能性があります。ただし、未提供の役務、将来の継続利用料、条件未達の成果報酬は、請求済み売掛金と同じ扱いではありません。
また、売掛先から分割入金される話と、回収後の代金をファクタリング会社へ分割で送る話、債権額の一部だけを売却する話は別です。
この記事では、分割払い売掛金の確認項目、審査資料、手取り計算、2社間で分割入金された場合の対応、資金化しにくいケースを解説します。
最初に、誰が誰へ何回に分けて支払う契約なのかを確認してください。
契約総額だけでなく、第1回から最終回までの金額、期日、支払条件、すでに完了した役務を一覧にしましょう。
- 契約総額と各回の金額
- 各回の支払期日
- 商品納入・役務提供の完了範囲
- 検収・請求の条件
- 解除・返品・値引き・相殺の条件
- すでに入金された金額
- 遅延している回の有無
3つの「分割」を区別する
売掛先が分割で支払う
売買代金や業務委託料を、売掛先が複数の期日に分けて支払う契約です。例として、300万円を100万円ずつ3回に分ける形があります。
各回の債権がすでに発生・確定しているか、将来の納品や役務提供を条件としているかで審査資料が変わります。
回収した売掛金をファクタリング会社へ分割送金する
2社間ファクタリングで、自社が売掛先から代金を回収し、その金銭をファクタリング会社へ送金する場面です。
これは融資の返済を分割する話ではありません。ビートレーディングはFAQで、売掛先から入金された日に一括で振り込むと案内しています。実際の送金方法は契約先の契約に従い、利用者の判断で一部を留保しないでください。
売掛債権の一部だけを売却する
売掛金500万円のうち、必要な200万円相当だけを買い取ってもらう「部分買取」の話です。売掛先の分割払いとは別で、ファクタリング会社が部分買取へ対応しているかを確認します。
検索でいう「分割払い」がどの意味かによって、可否も手続きも変わります。
分割払い売掛金を資金化できる条件
分割払いだから一律に対象外、または必ず対象になるとはいえません。一般に、次の点を確認できるほど審査しやすくなります。
各回の金額と期日が確定している
契約書、注文書、請求書、支払予定表に、第1回から最終回までの金額と期日が記載されている状態です。
「売上に応じて払う」「成果が出たら追加する」など、金額や条件が未確定の場合は、確定済み売掛金と同じではありません。
商品納入・役務提供を確認できる
納品書、検収書、作業報告、受領書等で、債権の原因となる取引を確認します。契約総額が決まっていても、将来の納品分や未提供サービス分を今すぐ全額請求できるとは限りません。
売掛先との合意を確認できる
口頭で分割を約束しただけでなく、変更契約書、支払合意書、メール等で条件を確認できることが重要です。
一括払いだった請求を、入金遅延後に分割へ変更した場合は、当初からの分割契約と事情が異なります。変更理由、既払額、遅延状況を説明します。
債権の譲渡範囲を特定できる
どの支払期日の、いくらの債権を譲渡するかを明確にします。複数回分をまとめて売るのか、特定の回だけ売るのかを契約書で確認します。
三菱UFJファクターは、ファクタリングを売掛金等の債権譲渡により信用リスクや回収事務を引き受けるサービスと説明しています。対象債権の特定は、債権譲渡の基本となります。
契約総額ではなく、現時点で譲渡できる各回の債権額を確認します。
審査で確認される資料
| 資料 | 確認される内容 |
|---|---|
| 基本契約書・個別契約書 | 取引内容、総額、解除、譲渡制限 |
| 注文書・発注書 | 発注内容、契約当事者 |
| 分割支払合意書 | 各回の金額・期日 |
| 請求書 | 請求済み金額・振込先 |
| 納品書・検収書 | 納入・役務提供の完了 |
| 通帳・入出金明細 | 過去入金・既払額 |
| メール等 | 条件変更・支払予定の確認 |
必要書類はファクタリング会社と取引によって異なります。分割支払表を自作しただけではなく、売掛先との合意を確認できる資料を用意します。
ファクタリングの必要書類も参考にしてください。
契約パターン別の注意
納品完了後に代金だけ分割
商品・成果物の納入と検収が完了し、代金の支払いだけ複数回に分かれる形です。各回の金額・期日と、返品・値引き・相殺条件を確認します。
工程ごとに請求が発生
着手、中間成果、完成など、工程達成ごとに請求権が発生する契約です。将来工程の代金は、現時点で確定した売掛金と同じとは限りません。
完了済み工程と未完了工程を分け、検収条件を確認してください。
継続課金・月額サービス
年間契約でも、毎月サービス提供後に月額料金が発生する場合があります。将来月分をすべて現在の売掛金と扱えるとは限りません。
契約期間、解約条件、月ごとの提供義務、請求時点を確認します。
遅延後に分割合意した
支払期限を過ぎた後、売掛先と分割返済を合意したケースです。すでに支払遅延が発生しており、通常の期日前債権より回収リスクが高いと見られる可能性があります。
買取可否は会社ごとに異なります。遅延を隠さず、支払合意書、初回入金、売掛先の状況を伝えます。
割賦販売・長期契約
商品・サービス、契約期間、所有権、解除、抗弁、許認可等によって法的扱いが異なる場合があります。通常の請求書買取だけで判断せず、契約に詳しい弁護士・税理士とファクタリング会社へ確認してください。
分割期日ごとの手取り計算
例として、合計300万円が次のように支払われる契約を考えます。
| 回 | 支払期日 | 額面 |
|---|---|---|
| 第1回 | 8月31日 | 100万円 |
| 第2回 | 9月30日 | 100万円 |
| 第3回 | 10月31日 | 100万円 |
各回を手数料8%で買い取る単純例なら、1回あたりの手取りは92万円、3回合計は276万円です。ただし、実際の手数料は支払期日、売掛先、取引実績、契約方式等で異なり、各回が同率とは限りません。
また、第2回・第3回ほど入金までの期間が長く、取扱対象や条件が変わる可能性があります。見積書で回ごとの額面、手数料、買取代金、振込日を確認します。
一部の回だけ売却する場合は、売却しない回の入金先と、売掛先が振込時に回を識別できるかも確認します。
分割払い債権は、合計手取りだけでなく、各回の期日と手数料を分けて比較します。
2社間で分割入金された時の対応
契約どおりの分割入金
売掛先が当初契約どおり3回に分けて支払い、ファクタリング会社もその債権を理解して買い取った場合は、各回の入金後にどう送金するか契約を確認します。
入金された金額を別の支払いに使わず、ファクタリング会社の指定期日・方法で送金します。
予定外の一部入金
一括入金予定だったのに、売掛先が一部だけ振り込んだ場合は、自己判断で分割契約へ変更せず、すぐファクタリング会社へ連絡します。
入金額、入金日、売掛先からの説明、残額予定を伝えます。売掛先と新しい支払合意を結ぶ前に、債権譲渡契約への影響を確認してください。
ファクタリング会社への送金が難しい
売掛先から回収した代金は、すでに譲渡した債権の回収金である場合があります。資金が足りないからと一方的に分割送金せず、契約先へ相談します。
「分割返済に変更して利息を払えばよい」と考えると、債権売買と貸付の関係も問題になります。弁護士へ相談し、契約の実態を確認してください。
金融庁は、ファクタリングを装いながら売主に買戻しや自己資金での支払いを求めるなど、経済的に貸付と同様の機能を持つ取引へ注意喚起しています。
利用前のリスク
手数料が複数回かかる
各回を別契約で売却すると、契約・振込等の費用が回数ごとに発生する場合があります。率だけでなく総額を確認します。
将来入金が複数月減る
3回分すべてを売ると、今後3か月の入金がなくなる、または減ります。今月の資金不足だけでなく、各期日の給与・仕入れ・税金を資金繰り表へ入れます。
売掛先の支払状況が変わる
分割期間中に、値引き、返品、相殺、解除、追加合意が発生する可能性があります。変更を把握したらファクタリング会社へ連絡します。
債権の範囲が分かりにくい
複数回分のうちどこまで譲渡したか曖昧だと、二重譲渡や誤送金につながります。契約番号、請求書番号、支払回、額面を記録します。
資金化しにくいケース
- 各回の金額・期日が決まっていない
- 未提供役務・将来売上だけである
- 検収条件を満たしていない
- 売掛先と分割合意を確認できない
- すでに支払遅延している
- 解除・返金・相殺の可能性が大きい
- 同じ債権を他社へ譲渡済み
- 売掛先や債権の実在を確認できない
対象外と一律に決まるわけではありませんが、追加資料や条件確認が必要になります。契約を加工したり、分割回を別債権のように重複申請したりしてはいけません。
ファクタリング以外の代替手段
売掛先へ一括・前倒しを相談
値引きと引換えに早期入金を相談できる場合があります。値引額とファクタリング費用を比較します。
銀行・日本政策金融公庫
複数月の運転資金が必要なら、融資の返済期間と資金使途が合う場合があります。運転資金の調達方法も確認してください。
支出側の分割・期日相談
仕入先や外注先が同意する場合は、支払期日の調整を相談します。一方的な延長は避け、金額と日付を文書化します。
部分買取
全3回分ではなく、直近支払いに必要な額だけ売却できるか相談します。部分買取に対応するか、最低買取額、どの回を譲渡するかを確認してください。
ファクタリングの仕組みと手数料の考え方も比較します。
よくある質問
Q: 売掛先が分割払いする債権でもファクタリングできますか? A: 各回の金額・期日、債権の発生、取引を確認できれば相談できる可能性がありますが、取扱条件はファクタリング会社によって異なります。
Q: 将来分の月額料金もまとめて資金化できますか? A: 将来のサービス提供を条件に発生する料金は、現時点の確定売掛金と同じとは限りません。契約と提供済み範囲を確認してください。
Q: 1件の売掛金のうち一部だけ売れますか? A: 部分買取に対応する会社なら相談できる場合があります。売掛先の分割払いとは別の仕組みなので、譲渡範囲を明確にしてください。
Q: 売掛先から分割入金されたら、ファクタリング会社へも分割送金できますか? A: 自己判断では決められません。当初契約どおりの分割入金か、予定外の一部入金かを伝え、ファクタリング契約の送金方法に従ってください。
Q: 支払遅延後に分割合意した売掛金も対象ですか? A: 遅延がある債権は回収リスクの確認が必要です。取扱可否は会社によって異なるため、遅延と合意内容を隠さず相談してください。
Q: 分割払い債権の手数料は毎回同じですか? A: 支払期日、売掛先、取引実績、契約方式等で条件が変わる可能性があります。回ごとの見積書で確認してください。
まとめ
分割払いの売掛金をファクタリングへ相談する時は、三つの「分割」を区別します。
- 売掛先が複数回に分けて支払う
- 回収後にファクタリング会社へ送金する
- 売掛債権の一部だけを売却する
売掛先との分割払い債権は、各回の金額・期日、商品納入・役務提供、検収、分割合意、既払額を確認します。未提供役務や未確定成果報酬を、確定した請求書と同じように扱わないでください。
2社間契約で予定外の一部入金があった場合は、回収金を使わずファクタリング会社へ連絡します。複数回分を売却する場合は、将来入金の減少も資金繰り表へ反映することが重要です。
