株式会社エムズクエストは、2004年設立・東京都北区を拠点とする貸金業登録ノンバンクです。サービス名としては「ファクタリング融資」を掲げていますが、業界一般のファクタリング(売掛債権の買取)ではなく、売掛債権を担保にした融資(売掛債権担保融資)に該当します。年利10.0〜20.0%+事務手数料という条件で、最大500万円までの融資に対応しています。貸金業登録番号は東京都知事(4)第30942号で、利息制限法・貸金業法の規制下で運営される正規ノンバンクです。
ファクマッチ編集部の整理では、エムズクエストは「ファクタリング」という呼称こそ用いていますが、契約の本質は2社間専業のビジネスローンであり、買取型ファクタリング各社(QuQuMo・ビートレーディング等)とは別カテゴリの資金調達商品です。資金繰り改善という用途は同じでも、信用情報照会が必須・返済義務あり・利息という形でコストが発生する点が決定的に異なります。同社は手形割引・商業手形担保融資・不動産担保融資・有価証券担保融資・株券担保融資など、多様な担保融資商品を扱う総合型ノンバンクとしての性格が強く、長年の貸金業実績を背景にした審査ノウハウを持ちます。
本記事では、エムズクエストの「ファクタリング融資」がどのような仕組みで、買取型ファクタリングと何が違い、どんな事業者に向くのかを、公式情報と226社の業界比較データをもとに整理します。融資商品である以上は信用情報の調査が伴うため、その点を事前に理解した上で検討してください。
この記事で使われる用語
本記事に登場するファクタリング業界用語を、初めて読む方にもわかるようコンパクトにまとめました。本文中で気になる語があればこちらを参照してください。
- 売掛債権担保融資
- 売掛金(売上代金の請求権)を担保にして、ノンバンクや銀行から融資を受ける契約形態。エムズクエストの「ファクタリング融資」はこれに該当する。買取型ファクタリングと異なり「融資」のため、返済義務があり、信用情報照会が行われ、利息制限法の範囲内の年利が適用される。バランスシート上は債務として計上される。
- 買取型ファクタリング
- 売掛債権をファクタリング会社に売却し、支払期日前に現金化する契約形態。融資ではなく売買のため、返済義務がなく、信用情報照会も不要。バランスシートに負債は増えない。QuQuMo・ビートレーディング・ベストファクター等の大手ファクタリング会社が採用する主流の方式。手数料の年利換算は高くなりがちだが、信用情報を傷つけずに資金調達できる点が強み。
- 貸金業登録
- 貸金業法に基づき、財務局長または都道府県知事に登録した正規の貸金業者。エムズクエストは東京都知事(4)第30942号の登録を保有する。登録番号の「(4)」は更新回数を示し、3年ごとの更新があるため数字が大きいほど運営年数が長い。利息制限法(上限年15〜20%)・貸金業法の規制下で運営され、契約条件・取立行為等が法律で明確に規制される。
- 利息制限法
- 金銭の貸付に関する上限金利を定めた法律。元本10万円未満は年20%、10万円以上100万円未満は年18%、100万円以上は年15%が上限。エムズクエストの年利10〜20%はこの範囲内に収まる設計。買取型ファクタリングは売買契約のため利息制限法の適用外となり、手数料を年利換算すると高利になることがある。
- 2社間契約
- 資金の借手(または売主)と資金提供者(融資元または買取会社)の2者間で完結する契約形態。売掛先への通知・承諾を必要としないため、取引先に知られずに資金調達できる利点がある。エムズクエストの売掛債権担保融資はこの2社間専業で運営されている。
エムズクエストの利用を検討する読者からよく寄せられる質問と、ファクマッチ集計0件のデータに基づく回答をまとめました。公式サイトには載っていない「実際どうか」の観点で整理しています。
エムズクエストは買取型のファクタリングですか?
いいえ、契約形態は売掛債権を担保にした融資(売掛債権担保融資)です。サービス名に「ファクタリング」を冠していますが、実態は貸金業登録ノンバンクによる融資商品で、年利10.0〜20.0%+事務手数料という条件が適用されます。買取型ファクタリングと混同しないよう注意してください。
最大いくらまで融資を受けられますか?
最大500万円です。少額(10万円〜500万円)の短期つなぎ資金向けの商品設計で、大口資金需要には対応していません。1,000万円超の資金需要がある場合は、買取型ファクタリングの大手会社を検討してください。
個人事業主でも申し込めますか?
整理した情報では法人対象の運用と確認されています。個人事業主・フリーランス向けの明示的なサービスメニューはありません。個人事業主の方は、買取型ファクタリングのQuQuMoやペイトナーなど、個人事業主対応を明示している会社を選んでください。
信用情報の照会はありますか?
はい、貸金業登録会社のため代表者の個人信用情報(CIC・JICC等)の照会が必須となります。過去に延滞・債務整理がある場合は審査通過の難易度が上がります。信用情報を照会せずに資金調達したい場合は、買取型ファクタリングを選んでください。
売掛先への通知はありますか?
2社間専業のため売掛先への通知・承諾は不要です。取引先との関係を維持したまま資金調達できる点は、買取型ファクタリングの2社間契約と同様の利点です。
年利10〜20%は高いですか?
利息制限法の上限(元本10万円未満は年20%、10万円〜100万円未満は年18%、100万円以上は年15%)の範囲内に収まる設計です。買取型ファクタリングの手数料を年利換算すると100%超になるケースもあり、それと比べると年利10〜20%は明示されているだけ透明性が高いと言えます。