当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。ファクタリングの手数料、入金日、契約方式、審査結果は、売掛先、請求金額、支払期日、提出書類、各社の審査基準によって変わります。本文では一般的な確認点として解説し、契約前には必ず見積書と契約書を確認してください。
ファクタリングは、スタートアップでも売掛金や請求書があれば相談できる可能性があります。創業直後で決算書がそろっていなくても、売掛先、請求金額、支払期日を確認できる場合は、融資とは違う見方で審査されます。
ただし、売上前、受注前、請求書をまだ発行していない段階では、通常の請求書ファクタリングには向きません。ファクタリングは将来の売上見込みを現金化する方法ではなく、すでに発生した売掛金を早く資金化する方法です。
この記事では、スタートアップがファクタリングを使いやすいケース、断られやすいケース、銀行融資・VC・補助金との違い、手数料で粗利を削りすぎないための見方を整理します。
- スタートアップでもファクタリングを使える条件
- 創業直後でも相談しやすい売掛金の特徴
- 売上前・未請求で使いにくい理由
- 融資・VC・補助金との違い
- 手数料と粗利を見るときの注意点
スタートアップでもファクタリングは使える?まず結論
スタートアップでも、BtoBの売掛金があり、請求書や支払期日を確認できるなら、ファクタリングを相談できる可能性があります。
ファクタリングは、事業者が持つ売掛債権を支払期日前に買い取ってもらう資金調達方法です。金融庁も、一般的なファクタリングを「売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス」と説明しています。[^fsa]
融資のように、返済期間や毎月返済額を決めて借りる方法ではありません。すでに発生した売掛金の入金を前倒しする方法です。
創業年数より売掛金の有無が見られやすい
スタートアップがファクタリングを使えるかは、創業年数だけでは決まりません。
創業1年未満でも、法人や事業者向けに請求書を発行していて、売掛先、請求金額、支払期日を確認できるなら、相談できる可能性があります。ファクタリング会社は、申込者の状況だけでなく、売掛先が期日に支払えるかも見ます。
たとえば、売掛先が上場企業、大手企業、自治体、継続取引先であれば、申込者が創業直後でも説明しやすい場合があります。反対に、売掛先の実態が確認しにくい、支払い遅延がある、請求内容が曖昧な場合は、創業年数に関係なく慎重に見られます。
スタートアップのファクタリングでは、「創業何年か」より「回収できる売掛金があるか」が重要です。
売上前・請求書前の資金調達には向かない
ファクタリングは、売上前の資金調達には向きません。
まだ商談中、受注前、発注書なし、納品前、検収前、請求書未発行の状態では、通常の請求書ファクタリングで買い取れる売掛債権として扱いにくいです。
「来月から売上が立ちそう」「大型契約が取れそう」「投資家との面談が進んでいる」といった見込みだけでは、ファクタリングの対象になりません。将来売上を担保にする資金調達や投資とは、仕組みが違います。
売上前の資金が必要なら、日本政策金融公庫の創業融資、自治体の制度融資、補助金、出資などを先に検討する方が合う場合があります。
融資やVCの代わりではなく入金待ちの短期資金向け
スタートアップにとって、ファクタリングは融資やVC調達の代わりではありません。
融資は借入です。返済義務があり、事業計画、返済原資、代表者や会社の状況を見られます。日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」では、新たに事業を始める方や、事業開始後おおむね7年以内の方を対象に、設備資金や運転資金を案内しています。[^jfc]
VC調達は、株式や持分を通じて成長資金を受け入れる方法です。まとまった資金を得られる可能性がある一方、株式の希薄化や投資家との関係が発生します。
ファクタリングは、この2つとは違います。すでに発行した請求書の入金を前倒しする短期資金向けです。入金サイトが長く、先に外注費、人件費、広告費、仕入れを払う必要があるときに検討する方法です。
スタートアップがファクタリングを使いやすいケース
スタートアップがファクタリングを使いやすいのは、売掛金の存在と回収見込みを説明しやすいケースです。
「創業直後だから無理」と決めつける必要はありません。ただし、会社の成長性よりも、請求書の内容、売掛先、支払期日、取引の実態を見られる点を理解しておきましょう。
BtoBの請求書を発行済み
もっとも分かりやすいのは、法人や事業者向けに請求書を発行済みのケースです。
たとえば、システム開発、広告運用、コンサルティング、制作、卸売、建設、運送、業務委託などで、取引先へ請求書を出している場合です。支払期日が30日後、45日後、60日後のように先であれば、その入金を前倒しできるか相談できます。
一方、個人向け売上、現金売上、クレジットカード売上、アプリ課金、サブスク売上は、通常の請求書ファクタリングとは扱いが違う場合があります。サービスによって対象が分かれるため、申込前に確認してください。
売掛先が法人・大手・継続取引先
ファクタリングでは、売掛先の信用力が重要です。
スタートアップ自身が赤字でも、売掛先が支払い能力のある法人で、取引内容が明確なら相談余地があります。特に、上場企業、大手企業、自治体、医療・介護事業者、継続取引のある法人などは、売掛先の確認がしやすい場合があります。
反対に、売掛先も創業直後、住所や事業実態が分かりにくい、過去に支払い遅延がある、取引内容が曖昧な場合は、慎重に見られます。
スタートアップでは、初期の大口取引先に売上が偏ることがあります。この場合は、取引先の情報、契約書、発注書、納品物、検収書などをそろえて説明できるようにしましょう。
検収済みで入金予定日が明確
請求書があっても、納品や検収が終わっていない場合は注意が必要です。
ファクタリング会社は、売掛金が本当に発生しているかを確認します。納品済み、検収済み、請求書発行済み、支払期日が明確、という状態なら説明しやすくなります。
SaaSやシステム開発、広告案件では、契約期間、検収条件、月額請求、成果物の有無が複雑になりがちです。請求書だけでなく、契約書、発注書、検収メール、入金予定が分かる資料も用意しておくと話が早くなります。
入金サイトが長く支払いが先行している
スタートアップでは、売上が伸びていても資金繰りが苦しくなることがあります。
理由は、入金より先に支払いが出るためです。広告費、外注費、人件費、クラウド利用料、仕入れ、採用費などは先に出やすく、売掛金の入金は月末締め翌月末、翌々月末になることがあります。
このような入金サイトのズレを埋める目的なら、ファクタリングは検討しやすい方法です。借入枠を増やす前に、どの請求書をいつ資金化すれば支払いに間に合うかを整理してください。
スタートアップがファクタリングで断られやすいケース
スタートアップでもファクタリングを相談できる可能性はありますが、すべての資金ニーズに使えるわけではありません。
特に、売掛金がまだ発生していないケース、売掛先の確認が難しいケース、手数料を吸収できないケースでは注意が必要です。
売上前・将来売上・未発注案件
売上前のスタートアップは、通常の請求書ファクタリングを使いにくいです。
ファクタリングは、すでに発生している売掛債権の売買です。将来の売上見込み、商談中の案件、未発注の案件、まだ請求書を出していない案件は、買い取る対象がはっきりしません。
「来月契約予定」「大型案件の見込みがある」という情報は、会社の成長性としては重要です。ただ、請求書ファクタリングでは、売掛金の存在と回収見込みを確認できることが前提になります。
売上前の資金なら、創業融資、エクイティ調達、補助金、助成金、自己資金、支払い条件の交渉など、別の方法を検討してください。
個人向け売上やサブスク売上が中心
BtoCの売上が中心のスタートアップも、通常の請求書ファクタリングでは使いにくい場合があります。
たとえば、個人向けアプリ、EC、サブスク、店舗売上、カード決済売上などは、法人向け請求書と違い、売掛金の形がサービスごとに異なります。カード債権や決済代行会社からの入金を扱えるサービスもありますが、一般的な請求書買取とは別に確認が必要です。
売上形態がBtoCの場合は、「請求書を買い取るファクタリング」なのか、「カード売上の早期入金」なのか、「将来売上をもとにした資金調達」なのかを分けて考えましょう。
売掛先が創業直後・支払い遅延中
申込者がスタートアップであることより、売掛先の状態が問題になることもあります。
売掛先も創業直後で実態確認が難しい、支払い遅延がある、資金繰りが悪化している、取引実績が浅い場合は、回収リスクが高いと見られやすくなります。
ファクタリング会社にとって大切なのは、買い取った売掛金を期日に回収できるかです。売掛先の信用が弱い場合は、手数料が高くなる、買取額が下がる、審査に通らないことがあります。
売掛先に不安がある場合は、複数の請求書をまとめて出すより、支払実績がある請求書を選んで相談した方がよいことがあります。
粗利が薄く手数料を吸収できない
スタートアップがファクタリングを使うときは、手数料を売上ではなく粗利で見てください。
たとえば、100万円の請求書を手数料10%で資金化すると、手数料は10万円です。売上100万円に対して10万円なら小さく見えるかもしれません。しかし、その案件の粗利が20万円なら、粗利の半分が手数料で消えます。
ファクタリングの手数料は、売上ではなく案件粗利から差し引いて判断します。
粗利が薄い案件で毎回使うと、売上は伸びているのに資金繰りが悪化することがあります。支払い遅延を避ける一時利用なのか、赤字の穴埋めを続けているのかを分けて判断してください。
融資・VC・補助金とファクタリングの違い
スタートアップの資金調達では、ファクタリング、融資、VC調達、補助金を同じ土俵で比べてしまいがちです。
ただし、それぞれ役割が違います。必要な資金が「入金待ちを埋めるお金」なのか、「開発や採用に使う成長資金」なのかで、選ぶ方法は変わります。
銀行融資・公庫融資との違い
銀行融資や公庫融資は借入です。資金を借りて、決められた期間で返済します。
日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金では、新たに事業を始める方や、事業開始後おおむね7年以内の方が対象として案内されています。資金の使いみちは、事業開始や事業開始後に必要な設備資金・運転資金です。[^jfc]
融資は、まとまった運転資金や設備資金に向いています。一方で、申込、書類準備、審査、面談、融資実行まで時間がかかる場合があります。今日明日の外注費や税金、給与支払いに間に合わないこともあります。
ファクタリングは、借入ではなく売掛金の早期資金化です。返済予定表はありませんが、手数料を差し引いた金額を受け取るため、手取りは減ります。
融資との違いを詳しく比べる場合は、ファクタリングと銀行融資の違いも確認してください。
VC・エクイティ調達との違い
VCやエクイティ調達は、株式や持分を通じて資金を受け入れる方法です。
成長性の高いスタートアップでは、開発、人材採用、広告投資、海外展開などにまとまった資金が必要になることがあります。その場合、借入よりもエクイティ調達が合うケースもあります。
ただし、VC調達には時間がかかります。事業計画、ピッチ資料、投資家面談、条件交渉、契約手続きが必要です。また、株式の希薄化や投資家との関係も発生します。
ファクタリングは、株式を渡す方法ではありません。売掛金を早く資金化する方法なので、成長資金そのものを調達するというより、入金待ちのズレを埋める手段です。
補助金・助成金との違い
補助金や助成金は、対象事業や経費が決まっていることが多く、申請、採択、実績報告、精算が必要です。
資金を受け取れるまで時間がかかる場合があり、先に経費を支払ってから後で補助を受ける形になることもあります。つまり、補助金が採択されても、手元資金がすぐ増えるとは限りません。
ファクタリングは、補助金の代わりではありません。すでに発生した売掛金の入金を前倒しする方法です。補助金の入金待ちや、請求書の入金待ちをどうつなぐかという短期資金の文脈で検討します。
使い分け早見表
| 方法 | 向いている資金 | 入金スピード | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ファクタリング | 入金待ちの売掛金 | 早い | 手数料で粗利が減る |
| 銀行・公庫融資 | 運転資金・設備資金 | 中〜遅い | 返済と審査がある |
| VC調達 | 成長投資 | 遅い | 株式の希薄化がある |
| 補助金・助成金 | 対象事業の費用補助 | 遅い | 後払い・採択制が多い |
資金調達全体を見直したい場合は、スタートアップの資金調達方法もあわせて確認してください。本記事では、売掛金がある場合の短期資金に絞って判断します。
スタートアップがファクタリングで見るべき手数料と粗利
スタートアップがファクタリングを使うときは、手数料率だけを見ないでください。
大切なのは、ファクタリング後にいくら手元に残り、その案件の粗利をどれだけ削るかです。売上が伸びている時ほど、この見方を外すと資金繰りが苦しくなります。
手数料は売上ではなく粗利から見る
ファクタリング手数料は、請求書の額面から差し引かれます。
100万円の請求書を10%の手数料で資金化すれば、単純計算では10万円が手数料です。90万円を先に受け取れる一方、本来の入金額より10万円少なくなります。
ここで見るべきなのは、売上100万円に対する10万円ではありません。その案件で原価や外注費を差し引いた粗利に対して、10万円がどれだけ重いかです。
| 請求額 | 粗利 | 手数料 | 粗利に対する負担 |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 50万円 | 10万円 | 20% |
| 100万円 | 30万円 | 10万円 | 33% |
| 100万円 | 15万円 | 10万円 | 67% |
粗利が薄い案件では、手数料が事業の利益を大きく削ります。支払い遅延を避けるための一時利用なら検討余地がありますが、毎月のように使うなら採算を見直してください。
継続利用すると資金繰りが前倒しになる
ファクタリングは、入金を早める方法です。
一度だけ使うなら、支払期日までのつなぎ資金として機能することがあります。しかし、毎月使い続けると、翌月以降に入るはずのお金を前倒しし続ける形になります。
たとえば、今月の請求書を資金化して支払いを乗り切った後、翌月も同じように資金化すると、資金繰りは常に前倒しになります。さらに手数料分だけ手取りが減るため、売上が伸びていても手元資金が増えにくくなります。
ファクタリングは、資金繰りのズレを一時的に埋める方法として使う方が安全です。継続利用する場合は、どの月で通常入金に戻すかまで考えておきましょう。
資金ショート回避か成長投資かを分ける
ファクタリングを使う目的も分けてください。
給与、外注費、仕入れ、税金、家賃など、遅れると事業継続に影響する支払いを避ける目的なら、短期的に使う意味があります。
一方で、広告費を増やす、採用を前倒しする、開発を加速する、といった成長投資に使う場合は慎重です。投資回収まで時間がかかるのに、手数料は先に発生するからです。
成長投資には、融資、VC、補助金、自己資金、支払い条件交渉など、別の選択肢が合う場合があります。ファクタリングは、あくまで売掛金の入金待ちを早める手段として見てください。
申し込み前に準備する書類
スタートアップがファクタリングへ申し込む前に、売掛金の存在と事業実態を説明できる資料をそろえましょう。
必要書類は会社によって違いますが、請求書だけでなく、取引の流れや入金予定を確認できる資料があると進めやすくなります。
請求書・発注書・納品書・検収書
まず必要になるのは、売掛金の根拠になる書類です。
請求書、発注書、契約書、納品書、検収書、業務完了メールなどが該当します。SaaSや広告運用、開発案件では、月額契約書、注文書、レポート、検収メールなどで補足できる場合があります。
請求書だけでは、取引の実態や支払条件を確認しにくいことがあります。創業直後ほど、取引の裏付け資料を多めに用意しておくと説明しやすくなります。
通帳・入出金履歴
通帳や入出金履歴も重要です。
ファクタリング会社は、事業実態、過去の入金、売掛先との取引実績、資金の流れを確認します。オンライン銀行を使っている場合は、入出金明細をPDFやCSVで出せるようにしておきましょう。
初回取引の売掛先で過去入金がない場合は、契約書や発注書、担当者とのメール、検収資料などで補足します。
登記簿・本人確認・決算書
法人スタートアップでは、登記簿謄本、代表者の本人確認書類、会社の基本情報を求められることがあります。
決算書がある場合は提出を求められることもあります。創業直後で決算書がない場合は、試算表、売上台帳、事業計画、資金繰り表、契約書などで補えるか確認してください。
「決算書なし」と書かれているサービスでも、何も確認しないわけではありません。売掛金、売掛先、事業実態、代表者確認などは見られます。
売掛先への説明資料
3社間ファクタリングを検討する場合は、売掛先への通知や承諾が必要になることがあります。
スタートアップでは、取引先との関係を気にして2社間を選びたいケースもあります。一方で、3社間は売掛先の承諾を得るため、手数料を抑えやすい場合があります。
売掛先へ説明する可能性があるなら、資金繰り悪化ではなく、入金サイト調整や会計上の資金管理として説明できる資料を用意しておくとよいでしょう。
スタートアップが避けたい危ない契約
スタートアップがファクタリングを検討するときは、スピードだけで選ばないでください。
資金繰りが苦しい時ほど、「審査なし」「誰でも即日」「赤字でも必ずOK」といった強い言葉に引っ張られやすくなります。契約書と手取り額を確認してから進めましょう。
償還請求権・買戻し義務が強い契約
金融庁は、ファクタリングとして行われる取引でも、経済的に貸付と同様の機能を持つものは貸金業に該当するおそれがあると注意喚起しています。[^fsa]
特に、売掛先が支払わなかった場合に、利用者が債権を買い戻す、利用者自身の資金で支払う、といった条件がある場合は注意が必要です。
契約書に、償還請求権、買戻し、弁済、保証、表明保証、売主の支払義務といった表現がある場合は、意味を確認してください。分からないまま電子契約で進めないことが大切です。
ファクタリングは早さより、契約後に自社がどのリスクを負うかの確認が重要です。
年率換算だけで違法とは断定しない
ファクタリングの手数料は、融資の利息とは仕組みが違います。
そのため、手数料を年率換算しただけで、直ちに違法と断定するのは不正確です。一方で、実態が貸付と同じなら、貸金業に該当するおそれがあります。
本文では、手数料の高低だけで違法・合法を断定しません。見るべきなのは、契約の実態、買戻し義務、売掛先不払い時の負担、手取り額、説明の透明性です。
審査なし・誰でも即日を強くうたう業者
スタートアップ向けに見えても、審査なしを強くうたう業者には注意してください。
ファクタリング会社は、売掛金の存在や売掛先の支払い可能性を確認する必要があります。何も確認せず、誰でも即日、必ず資金化できると強く言う場合は、契約内容を慎重に見てください。
契約前には、次の点を確認しましょう。
- 売掛金額に対して手取りはいくらか
- 手数料以外の費用はあるか
- 売掛先が払わない場合の扱い
- 債権譲渡通知や登記の有無
- 契約書の控えをもらえるか
不安がある場合は、契約前に弁護士や公的な相談窓口へ相談する判断も必要です。
給与ファクタリングや個人向け取引と混同しない
本記事で扱うのは、事業者が持つBtoBの売掛金を前提にしたファクタリングです。
給与ファクタリングや個人向けの取引とは分けて考えてください。金融庁は、給与ファクタリングについても注意喚起を出しています。事業者向けの売掛債権ファクタリングと混同しないことが大切です。[^fsa]
スタートアップがファクタリング会社を選ぶポイント
スタートアップがファクタリング会社を選ぶときは、手数料の下限だけで決めないでください。
創業直後でも相談できるか、少額請求書に対応しているか、オンラインで進められるか、契約条件をきちんと説明してくれるかを見ます。
創業直後・決算書なしの相談可否
まず、創業直後や決算書なしでも相談できるかを確認しましょう。
公式サイトに「決算書不要」「請求書と通帳で相談可」といった案内があっても、審査がないわけではありません。どの書類を求められるか、決算書がない場合に何で補足できるかを聞いてください。
創業直後のスタートアップでは、売掛金の根拠資料をそろえることが大切です。書類が足りない場合は、先に取引先との契約書や検収資料を整えてから相談した方が通りやすくなります。
少額請求書・オンライン完結への対応
スタートアップでは、最初の請求額が少額になることがあります。
最低買取額が高いサービスでは、少額請求書を扱えないことがあります。10万円台、数十万円台の請求書を資金化したい場合は、最低利用額や少額対応の可否を確認してください。
また、オンライン完結に対応している会社なら、契約までの移動や郵送の手間を減らせます。急ぎの場合は、必要書類、電子契約、振込可能時間も確認しましょう。
2社間・3社間の選択肢
2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の間で契約する方式です。売掛先への通知を避けたい場合に選ばれやすい一方、手数料は高めになりやすいです。
3社間ファクタリングは、売掛先も関与する方式です。売掛先の承諾が必要になるため時間はかかりやすいですが、手数料を抑えやすい場合があります。
スタートアップでは、取引先との関係を重視して2社間を選びたい場面もあります。ただし、手数料負担が大きくなるなら、3社間や支払い条件の交渉も含めて比較しましょう。
口コミ・対応品質も見る
資金繰りが急いでいるときほど、担当者の説明品質が重要です。
手数料が安く見えても、契約条件の説明が曖昧、質問への回答が遅い、見積書の内訳が分かりにくい会社は慎重に見てください。
会社を比較する場合は、ファクタリングサービス比較やファクタリング会社ランキングも参考にしてください。創業直後で審査に不安がある場合は、ファクタリング審査で見られるポイントも確認しておくと判断しやすくなります。
スタートアップ向けファクタリングのFAQ
Q: 創業1年未満でもファクタリングは使えますか? A: 売掛金や請求書があり、売掛先や支払期日を確認できる場合は相談できる可能性があります。ただし、審査結果は会社や売掛先の状況で変わります。
Q: 決算書がなくても申し込めますか? A: 決算書なしで相談できる会社もあります。ただし、請求書、通帳、契約書、試算表、本人確認書類など別の資料を求められることがあります。
Q: 売上前のスタートアップでも使えますか? A: 通常の請求書ファクタリングは、発生済みの売掛債権が前提です。売上前、未発注、将来売上だけでは対象になりにくいです。
Q: ファクタリングはVC調達の代わりになりますか? A: 代わりにはなりません。VC調達は成長資金や株式の話で、ファクタリングは入金待ちの売掛金を早く資金化する方法です。
Q: スタートアップが使うと資金繰りは悪化しますか? A: 一時的な入金待ちを埋めるなら有効な場合があります。一方、継続的に使うと翌月以降の入金を前倒しし続けるため、手数料負担で苦しくなることがあります。
まとめ:スタートアップのファクタリングは売掛金がある短期資金向け
スタートアップでも、BtoBの売掛金があり、請求書、売掛先、支払期日を確認できるなら、ファクタリングを相談できる可能性があります。
ただし、売上前、未発注、請求書未発行、将来売上だけの段階では、通常の請求書ファクタリングには向きません。融資やVC調達の代わりではなく、入金待ちの売掛金を前倒しする短期資金として見てください。
使う前には、手数料を粗利から見て、継続利用にならないか、買戻し義務や償還請求権が強すぎないかを確認しましょう。候補を比較する場合は、まずファクタリング診断で、自社の請求書や希望条件に合う会社を絞ってください。
[^fsa]: 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」 https://www.fsa.go.jp/user/factoring.html [^jfc]: 日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」 https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/01_sinkikaigyou_m.html
