本ページにはプロモーションが含まれています。振込口座の変更可否、必要書類、反映時期は、ファクタリング会社、申込者の形態、契約方式、手続き段階によって異なります。
ファクタリング申込後でも口座変更を相談できる場合はあります。ただし、変更したいのが買取代金の受取口座なのか、売掛先が支払う口座なのか、2社間契約で回収後に送金する口座なのかによって手続きが変わります。
契約直前に別名義口座へ変更すると、本人・法人確認のやり直しや追加書類が必要になり、入金が遅れる可能性があります。売掛先への振込先変更を自己判断で行うと、契約違反や誤送金につながるおそれもあります。
この記事では、ファクタリングで使う口座の種類、申込段階別の変更方法、必要書類、法人・個人事業主の注意点、口座変更詐欺の防止策を解説します。
口座を変更したい時は、まず「誰が、誰へ、何の代金を振り込む口座か」を特定してください。
メールで新しい口座番号だけ送らず、申込中のファクタリング会社の公式窓口から変更手続きを確認しましょう。
- 変更する口座の役割
- 申込・審査・契約・振込のどの段階か
- 旧口座と新口座の名義
- 法人名・屋号・代表者名との一致
- 通帳やネットバンク画面の提出可否
- 売掛先への通知の要否
- 変更反映前の振込予定
口座変更できるかは口座の役割と申込段階で異なる
申込フォームへ入力した直後であれば、審査担当者へ連絡して修正できる場合があります。一方、契約締結後や振込処理後は、変更できない、いったん契約を止めて確認し直す、次回取引から変更するといった対応になることがあります。
変更可否を判断する二つの軸は次のとおりです。
- 変更する口座が何に使われるか
- 申込がどこまで進んでいるか
買取代金の受取口座はファクタリング会社が申込者へ送金する口座です。売掛金の入金口座は売掛先が請求代金を支払う口座です。同じ「振込口座」でも、送金者と資金の性質が異なります。
ファクタリングとは何かとファクタリング手数料の相場も確認すると、買取代金と売掛金の違いを整理しやすくなります。
変更手続きを始める前に、旧口座への振込処理がすでに開始されていないか確認します。
ファクタリングで使う4種類の口座
買取代金の受取口座
契約成立後、ファクタリング会社から買取代金を受け取る口座です。SBIビジネス・ソリューションズの請求書買取サービスガイドでも、取引に使用するメイン口座と買取金の振込先口座の入力を案内しています。
口座名義、金融機関、支店、口座種別、口座番号を確認します。法人申込で代表者個人口座へ変更できるか、個人事業主が屋号なし口座を使えるかはサービスごとに異なります。
審査資料として提出するメイン口座
売掛先からの入金実績、他の取引、資金移動を確認するため、通帳やネットバンクの入出金明細を提出する場合があります。
買取代金の受取口座を変えても、取引実績のある旧口座の明細提出が不要になるとは限りません。複数口座を使っている場合は、何の取引に使う口座かを説明します。
売掛先が請求代金を支払う口座
請求書に記載し、売掛先が通常の売掛金を支払う自社口座です。口座変更には売掛先側の登録変更手続きが必要なことがあります。
フジタは取引先向け案内で、請求書の振込先と登録口座が異なる場合は振込手続きが遅れることがあり、変更依頼書の提出が必要と説明しています。この例のように、請求書を書き換えるだけで変更が完了しない取引先もあります。
2社間契約で回収後に送金する口座
2社間ファクタリングでは、売掛先から自社口座へ入金された代金を、契約に従ってファクタリング会社へ送金する形があります。
売掛先からの入金口座を変更すると、回収確認や送金方法に影響する可能性があります。契約後は自己判断で変更せず、事前にファクタリング会社へ確認してください。
買取代金を受け取る口座と、売掛先から売掛金を回収する口座は別々に確認します。
申込段階別の口座変更手続き
申込直後
申込番号、会社名・氏名、変更前後の口座、変更理由を用意し、公式窓口へ連絡します。申込フォームを再送すると二重申込になる可能性があるため、担当者の指示を受けてください。
入力ミスの場合は、正しい通帳表紙・見開きやネットバンク画面等、指定された資料を提出します。
審査中
審査中の変更では、名義確認、取引履歴、売掛金入金実績の確認をやり直す場合があります。旧口座を解約済みでも、過去の入出金明細を求められる可能性があります。
「急いでいるから新口座だけ見てほしい」と資料を省略せず、変更理由を説明します。商号変更、法人成り、代表者変更、銀行統合、支店変更などは、口座以外の登録情報も合わせて確認します。
契約締結前
契約書に受取口座や回収口座が記載される場合は、変更後の情報が反映されているか確認します。電子契約でも、署名前に金融機関名、口座名義、口座番号を確認してください。
契約締結後・振込実行前
すぐ担当者へ連絡し、振込処理を止められるか確認します。変更届や契約変更が必要な場合があります。
三菱UFJファクターのでんさい一括ファクタリングでは、決済口座等の変更に書面の変更届を求め、本人確認を行うため時間がかかる場合があると案内しています。サービスは異なりますが、契約後の口座変更が即時ではない例として参考になります。
振込実行後
旧口座へ正常に着金している場合は、新口座へ再送してもらえるとは限りません。自社で資金移動するのか、組戻しが必要かを確認します。
口座番号や名義の誤りで振込できなかった場合は、銀行から資金が戻るまで再振込できない場合があります。再振込手数料の負担も契約・事業者によって異なります。
即日入金を希望していても、契約直前の口座変更では確認時間を見込む必要があります。
変更時に用意する情報・書類
ファクタリング会社ごとに異なりますが、次の情報を求められる場合があります。
| 情報・書類 | 確認目的 |
|---|---|
| 金融機関・支店・口座種別・番号 | 振込先の特定 |
| 口座名義 | 申込者との関係確認 |
| 通帳表紙・見開き | 名義・番号の確認 |
| ネットバンク画面 | 口座情報・取引履歴の確認 |
| 履歴事項全部証明書等 | 商号・所在地・代表者変更の確認 |
| 本人確認書類 | 代表者・個人事業主の確認 |
| 変更理由 | 不正変更・誤入力の防止 |
スクリーンショットを提出する場合は、ファクタリング会社が指定する範囲を確認します。パスワード、ワンタイムパスコード、暗証番号を渡してはいけません。
国税庁の法人番号公表サイトでは、法人の名称・所在地の基本情報と変更履歴を確認できます。ただし、法人番号情報だけで口座名義や申込権限まで確認できるわけではありません。
法人・個人事業主別の注意
法人
原則として法人名義口座を求めるサービスもあれば、個別事情を確認するサービスもあります。法人申込から代表者個人口座への変更を当然に認められるとは考えず、事前確認が必要です。
商号変更後に旧商号の口座を使用している場合は、登記、銀行口座、請求書、ファクタリング申込情報の関係を説明します。
個人事業主
屋号付き口座と個人名口座のどちらを使えるかはサービスによって異なります。屋号の表記順、カナ名義、旧姓などで申込名と異なる場合は、口座名義を省略せず伝えます。
法人成り
個人事業から法人へ移行すると、契約主体と売掛債権の帰属が変わる場合があります。個人名義口座から法人口座への変更だけで済むとは限りません。
売掛債権が個人事業時代のものか、法人設立後のものか、売掛先との契約変更が完了しているかを確認します。
第三者名義口座
家族、従業員、別会社、取引先など第三者名義の口座を指定できるとは限りません。なぜその口座を使うのか、資金の受領権限があるかという確認が必要になります。
申込者と口座名義が異なる場合は、関係を隠さず、変更前に説明してください。
2社間・3社間別の注意
2社間ファクタリング
売掛先へ債権譲渡を知らせず、自社が売掛金を回収してファクタリング会社へ送金する契約では、回収口座の変更が重要です。
口座を変更すると売掛先から旧口座へ入金される、入金確認ができない、送金期限に間に合わない可能性があります。契約書に指定口座、回収委託、送金期限がある場合は従います。
3社間ファクタリング
売掛先がファクタリング会社へ直接支払う場合は、売掛先への通知・承諾や登録変更が関わります。利用者だけで振込先を変更せず、ファクタリング会社と売掛先の正式な手続きに従います。
でんさい・一括ファクタリング等
銀行系・決済型サービスでは、決済口座、利用者番号、届出印、書面等の変更手続きが定められている場合があります。オンライン型請求書買取と同じ手続きだと考えず、サービス規約を確認してください。
口座変更で審査・入金が遅れる理由
申込者との関係確認
口座名義が法人名、代表者名、屋号と一致しない場合、なぜその口座を利用するかの確認が必要になります。
売掛金の入金実績確認
旧口座には売掛先からの継続入金がある一方、新口座には実績がない場合があります。新口座へ変えた理由と、旧口座の履歴を提出できるかを確認します。
振込処理の組み直し
振込データ作成後は、修正、取消、組戻し等の手続きが必要な場合があります。銀行営業時間や振込状況により、希望時刻へ間に合わない可能性があります。
不正送金の防止
第三者が担当者になりすまして口座を変更すると、買取代金が盗まれるおそれがあります。そのため、電話確認、登録メールへの通知、本人確認書類の再提出等が行われる場合があります。
口座変更詐欺・誤送金を防ぐ
公式窓口から確認する
口座変更を指示するメールやSMSを受け取っても、記載された電話番号やリンクだけを使わず、公式サイトや契約書の連絡先から確認します。
複数経路で確認する
担当者メールだけでなく、代表電話、会員画面、既存登録メール等で確認します。自社内でも、口座変更を1人だけで承認しない仕組みにします。
変更完了通知を保存する
変更後の口座、適用される取引、反映日、旧口座の扱いを保存します。口頭確認だけで終わらせません。
売掛先にも正式手続きを求める
売掛先から「メールで口座変更を受け付けた」と言われても、自社の請求管理システムや契約に反映されたか確認します。誤送金時の責任が問題にならないよう、双方で記録を残します。
口座変更は資金の行き先を変える重要手続きなので、速さより本人確認と記録を優先します。
変更できない場合の対応
旧口座をまだ利用できる場合は、今回だけ旧口座で受け取り、次回契約から新口座へ変更できるか相談します。旧口座を解約済みの場合は、解約証明や口座変更理由を提出します。
振込期限に間に合わない場合は、次の支払いを無断で遅らせず、相手先へ相談します。ファクタリング会社へ別の口座を隠して再申込する、別人名義で申込むことは避けてください。
変更によって即日入金が難しくなった場合は、即日ファクタリングの条件とファクタリングの必要書類を確認し、書類の再提出時間を見込みます。
よくある質問
Q: ファクタリング申込後でも振込口座を変更できますか? A: 相談できる場合はありますが、申込段階、口座の役割、名義、サービスによって異なります。振込処理前に公式窓口へ連絡してください。
Q: 法人申込で代表者の個人口座へ変更できますか? A: 一律にはいえません。法人名義口座を求めるサービスもあるため、変更前にファクタリング会社へ確認し、必要な関係資料を提出してください。
Q: 個人事業主は屋号なしの個人口座を使えますか? A: サービスによって扱いが異なります。申込者名、屋号、口座のカナ名義を正確に伝えて確認してください。
Q: 口座を変更すると即日入金できなくなりますか? A: 本人・法人確認や振込データの修正で時間がかかる可能性があります。必ず遅れるわけではありませんが、変更が分かった時点で早く連絡してください。
Q: 売掛先へ新しい口座を伝えれば変更できますか? A: 請求書の書換えだけでは完了しない場合があります。売掛先の登録変更と、ファクタリング契約上の手続きの両方を確認してください。
Q: 口座変更の案内メールが届いたらどうすればよいですか? A: メール内の連絡先だけを使わず、公式サイト・契約書・カード等に記載された既知の窓口から変更が本物か確認してください。
まとめ
ファクタリング申込後の口座変更は、次の4種類を分けて考えます。
- 買取代金の受取口座
- 審査資料として提出するメイン口座
- 売掛先が請求代金を支払う口座
- 2社間契約で回収後に送金する口座
申込直後なら修正できる場合がありますが、審査・契約・振込処理が進むほど、追加確認や変更届が必要になりやすくなります。
名義違い、法人成り、商号変更、旧口座解約などの事情は隠さず説明してください。売掛先への口座変更や回収後の送金先は自己判断で変えず、ファクタリング会社と売掛先の正式手続きに従うことが重要です。
