日本政策金融公庫への相談時に使う資金繰り表|作成・確認ポイント

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公庫の資金繰り表の作成・確認ポイント。売上・入金・支払いを分ける

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日本政策金融公庫へ資金繰り表を出すように言われても、売上をどの月へ入れるか、借入金をどの欄へ書くかで迷うことがあります。まず窓口の指定を確認し、実績と予定を分けて、入出金が残高につながる形にすることが大切です。

この記事では、公庫の公式様式と記入例を使い、通常版と簡易版の違い、入力する資料、借入がまだ入らない場合の計算を説明します。月末の残高だけでなく、必要な日までに支払えるかを相談する準備に使ってください。

  • どの資金繰り表を選べばよいか知りたい
  • 売上と回収、借入と返済を正しい欄へ入れたい
  • 面談で不足する時期と金額を説明したい

通帳と請求書から入金月・支払月を書き、残高が足りない月を窓口へ説明できます。

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目次

公庫の資金繰り表は公式書式から入手する

公庫の資金繰り表は公式書式から入手するを補足するflow図

日本政策金融公庫へ相談するときは、まず担当窓口に、資金繰り表が必要か、指定の様式や期間があるかを確かめましょう。国民生活事業の各種書式ダウンロードには、通常版と簡易版の資金繰り表、記入例が掲載されています。

ここで扱うのは国民生活事業の配布様式です。相談先が中小企業事業など別の窓口の場合は、その窓口の案内を確認してください。

資金繰り表は、手元のお金がいつ増減し、支払い後にいくら残るかを示す表です。売上が計上される月と代金が入る月を分けるため、損益計算書で黒字でも、途中の支払い資金が足りないことに気づけます。

公庫の申し込み手続きも確認し、今回の相談で求められる資料をそろえましょう。すべての相談で同じ表を一律に提出する、という意味ではありません。

通常版と簡易版は期間と記入欄で選ぶ

通常版と簡易版は期間と記入欄で選ぶを補足するcomparison図

指定がなければ、必要な期間と入出金の内訳を示せるものを選びます。自社で使っている表を提出したい場合も、指定項目を満たせるか担当窓口へ確認しましょう。

様式表の期間・特徴使うときの確認事項
通常版Excel実績1か月と予定11か月を記入できる欄。合計・月平均や翌月繰越の数式がある予測する期間と金額の単位を確認し、数式欄を上書きしない
簡易版Word実績1か月と予定6か月。単位は千円合計や繰越は自分で検算する
記入例Excel通常版の欄と記入の順番を確認できる記入済みの数字を自社の予測として使わない

公式ページには簡易版Excelもあります。ここでは通常版Excel・簡易版Word・記入例を比べています。

金額の単位は、円と千円を混ぜず、「単位:円」など表の中で明記して統一しましょう。窓口の指定がある場合はそれに合わせ、簡易版Wordの「千円」を別ファイルへそのまま当てはめないようにしてください。

入力前に残高と入出金の根拠を集める

入力前に残高と入出金の根拠を集めるを補足するmapping図

通帳の残高だけでなく、これからの回収・支払い予定が分かる資料をそろえましょう。売掛金とは、商品やサービスを提供し、まだ回収していない代金のことです。

用意する資料表で確認する内容
通帳・現金出納帳(現金の出入りの記録)・試算表(各勘定の残高などをまとめた資料)作成開始時点の現金と預金の残高
請求書・売掛金の一覧・取引条件相手先ごとの入金月と金額
仕入先の請求書・給与や家賃の予定支払月と金額
借入金の返済予定表元金返済と利息の支払予定
設備の見積書・税金の納付予定通常の支払いとは別に発生する支出

残高と入出金に含める口座の範囲も統一します。事業用口座の支出を入れながら、その口座の開始残高を落とすと、表の繰越金が合わなくなります。

公庫の記入例は7つの手順で読む

公庫の記入例は7つの手順で読むを補足するseven-step図

現行の通常版の記入例は、売上高から始め、入出金と算出根拠へ進む7手順です。まず直近1か月の実績を資料と照合し、その後の予定を記入すると、実績と予測を混ぜずに進められます。

  1. 売上高に、実績と今後の販売見込みを記入する。
  2. 前月繰越金に、開始時点の現金・預金残高を記入する。
  3. 経常収入に、売上代金などの回収予定を入れる。
  4. 経常支出に、仕入れや給与などの支払い予定を入れる。
  5. 経常外収支に、設備の売却・購入などの入出金を入れる。
  6. 財務収支に、借入金の入金と元金返済を入れる。
  7. 売上や入出金の金額を見込んだ根拠を記載する。

例えば、4月に売上が立っても、契約上の入金が6月なら、売上高は4月、回収予定は6月へ置きます。売掛金の月末残高が減った額だけを回収額とせず、その月に新しく発生した売掛金も含めて確認しましょう。

支払利息は経常支出、借入の元金返済は財務支出として分けます。返済予定表の合計額を両方の欄へ入れると二重計上になるため、内訳を見て転記しましょう。

欄の位置は、公庫の記入例で確認できます。過去の様式では手順や欄の記号が異なるものもあるため、手元のファイルと同じものを参照してください。

繰越金を計算し、借入がない場合も確かめる

繰越金を計算し、借入がない場合も確かめるを補足するcalculation図

翌月繰越金は、前月繰越金に経常収支・経常外収支・財務収支を加えて求めます。通常版の欄では、A+D+E+F=Gという関係です。

次は、金額の単位を万円とした仮の1か月例です。借入は希望段階として、予定どおり入金された場合と、まだ入金されない場合を比べます。

項目借入100万円が入る場合借入がまだ入らない場合
前月繰越金 A100100
経常収入250250
経常支出280280
経常収支 D−30−30
経常外収支 E−20−20
財務収支 F借入100−元金返済30=70元金返済のみ−30
翌月繰越金 G12020

左は100−30−20+70=120、右は100−30−20−30=20です。希望する借入を確定入金にせず、入金が遅れたときの残高も確かめましょう。

月末残高がプラスでも、月の途中で先に給与などの支払いが来る場合があります。残高が薄い月は、入金日と支払日を日付順に並べ、途中で不足しないか確認する必要があります。

面談では必要額・必要日・返済後の残高を説明する

面談では必要額・必要日・返済後の残高を説明するを補足するchecklist図

相談時には、何に使うお金が、いつ、いくら必要かを表と資料で説明しましょう。売上予測は受注済みと見込みを分け、回収月は契約の支払条件と一致させます。

例えば設備代金の支払いが先に来るなら、見積書の支払日と表の支出月を合わせます。借入後は、元金と利息の支払いを反映したうえで、通常の仕入れや給与を賄えるか確認しましょう。

資金使途や売上計画の説明は、運転資金の事業計画書や資金調達計画書の作り方も参考になります。制度の対象や手続きは、公庫の運転資金融資と公式の融資の流れで確認してください。

相談後は決まった条件と実績で更新する

相談後は決まった条件と実績で更新するを補足するcycle図

融資条件が決まったら、入金日、借入額、返済開始月、元金と利息を表へ反映しましょう。その後は月ごとに実績と予定を比べ、回収の遅れや仕入れの増加を先の月へ織り込みます。

差が出た理由も残すと、翌月の予測を直しやすくなります。単に売上が予定を下回ったとするのではなく、数量が減ったのか、入金時期がずれたのかを分けて記録しましょう。

必要日までの余裕が少ない場合は、銀行融資の審査期間を確認し、担当者にも進行状況を相談してください。不承認や希望額に届かなかった場合の確認事項は公庫で融資を断られる理由、表の作成を相談したい場合は資金繰りの相談先で整理しています。

資金管理の考え方は、J-Net21の資金繰り表の作り方も参考になります。

公庫の資金繰り表に関するよくある質問

公庫の資金繰り表に関するよくある質問を補足するfaq図

公庫への申し込みで資金繰り表は必須ですか?

必要資料は相談内容や事業の状況によって異なります。資金繰り表が必要か、どの期間・様式で用意するかを担当窓口へ確認してください。

資金繰り表はどこで入手できますか?

公庫の国民生活事業の各種書式ダウンロードから入手できます。通常版、簡易版、記入例があるため、窓口の指定に合うものを選びましょう。

自社で使っている資金繰り表でも相談できますか?

自社様式を使いたい場合は、必要な期間や項目を満たせるか窓口へ確認しましょう。既存の表で足りない内訳や予測根拠があれば、説明資料を補います。

創業前でも資金繰り表を作れますか?

作れますが、営業実績がない部分は計画として示します。開業時の残高、設備や仕入れの支払い、売上の立ち上がりと回収時期の根拠を用意しましょう。

借入金は売上の欄へ入れますか?

借入金は売上ではなく、財務収入として分けます。元金返済も財務支出へ置き、利息は経常支出へ入れて二重計上を避けましょう。

税込と税抜のどちらで作りますか?

現金の入出金と残高がつながる形で、窓口の指定と金額の単位を確認して統一します。税抜の売上額だけを入金欄へ転記するなど、実際の受取額とのずれを残さないようにしましょう。

まとめ:入出金をつなぎ、必要な資金を説明しよう

まとめ:入出金をつなぎ、必要な資金を説明しようを補足するdecision図

公庫へ相談する資金繰り表は、公式様式の欄を埋めるだけでなく、必要な日までに支払い資金が足りるかを説明するために使います。窓口の指定を確かめ、売上と回収、元金と利息を分けて入力しましょう。

希望する借入が未確定なら、入金されない場合も計算しておくと、先に相談すべき不足が分かります。契約前の比較では、必要日、受け取れる金額、返済や費用を支払った後の残高をそろえて確認してください。

売掛金の早期資金化を検討する場合も、手数料を差し引いた手取り額と、その後の資金繰りを確認することが大切です。複数の会社から条件を集めて比較し、必要な時期と金額に合うファクタリング会社を選びましょう。

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この記事を書いた人

ファクマッチ編集責任者。ファクタリング会社の公式情報、口コミ、比較データをもとに、事業者が自分の状況に合う資金調達先を選べるよう、記事制作とサイト改善を行っています。

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