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支払いサイトを英語で伝えるときは、支払条件を表す「payment terms」が使えます。ただし、「Net 30」と書くだけでは、どの日から30日を数えるかが相手と一致しない場合があります。月末締め翌月末払いも、単純な30日後払いと同じとは限りません。この記事では、請求書・契約書・メールで使う表現を、起算日と具体的な支払日が分かる例で整理します。
- Net 30の起点と具体期日を、英文で明示したい
- 月末締め翌月末払いを、相手へ誤解なく説明したい
- 請求書と条件確認のメールで、表記をそろえたい
読み終えたら、条件欄・起点・具体期日が一致する記載例を選び、自社の合意内容と照合できます。
支払いサイトは英語でPayment termsと表す

支払いサイトを含む支払条件は、英語で payment terms または terms of payment と表せます。支払期日だけを示したいときは、具体的な日付を添えた due date を使うと区別できます。
日本語の「支払いサイト」は日数や期間に注目した言葉ですが、payment termsは支払時期・方法などの条件を含みます。単語を置き換える前に、期間を伝えたいのか、条件全体を伝えたいのかを整理しましょう。
支払条件・期間・期日を分ける
| 表現 | 伝える内容 | 記載例と意味 |
|---|---|---|
| Payment terms / Terms of payment | 支払条件 | Payment terms: Net 30 from the invoice date(請求日から30日後を期日とする支払条件) |
| Credit period / Payment period | 支払猶予期間・支払までの期間 | A credit period of 30 days(30日間の支払猶予) |
| Due date / Payment due date | 具体的な支払期日 | Due date: August 31, 2026(2026年8月31日が支払期日) |
| Expected payment date | 入金・支払の予定日 | Please confirm the expected payment date.(支払予定日をご確認ください) |
Payment termsとTerms of paymentは、どちらも請求書・契約書で使われます。文書内の見出しをそろえ、書かれた条件と期日が一致することを優先してください。
payment siteという表記は、支払い用のウェブサイトを指すようにも読めます。支払条件を伝える文書では、payment termsや具体的なdue dateを用いて、意図を明らかにしましょう。
Usance・at sightは貿易の文脈で確認する
ここは、貿易で手形や書類の引渡条件を確認する方向けの補足です。通常の請求書の記載を知りたい方は、次のNet 30・Net 60の例へ進んでください。
usanceは、貿易取引などで支払猶予期間を表す語です。また、at sightは手形や書類の呈示に関連する表現として使われます。
たとえば、D/Pは支払いと引き換えに書類を渡す方式、D/Aは期限付き手形の引受けと引き換えに書類を渡す方式です。一般の請求書で使うdue on receipt(請求書を受け取り次第支払う)と、これらの貿易条件を一つの意味として扱わないようにしてください。
通常の請求条件を伝えたい場面では、専門用語を増やすよりも、起点・日数・支払日を具体的に示すほうが確認しやすくなります。
Net 30・Net 60は起算日と支払日をそろえて使う

Net 30やNet 60を使うときは、数字だけで終えず、どの日を起点に、何日後を期日とするかをそろえましょう。請求日を起点にする例がありますが、すべての契約・制度で起点が一つに決まるわけではありません。
請求日を起点にする場合の例
暦日(calendar days)は、土日祝日も含めて数える日数です。営業日(business days)で数える条件とは区別しましょう。たとえば土日を営業日に含めない合意なら、その土日は営業日数には入れませんが、暦日では数えます。
次は、2026年8月1日の請求日から30暦日後・60暦日後を期日とし、休日による調整を行わないと仮定した記載例です。起点日そのものを1日目として数える例ではありません。
| 条件 | 英文例 | この例の支払期日 |
|---|---|---|
| 請求日から30暦日後 | Payment is due 30 calendar days after the invoice date. | August 31, 2026(2026年8月31日) |
| 請求日から60暦日後 | Payment is due 60 calendar days after the invoice date. | September 30, 2026(2026年9月30日) |
短い条件欄には、次のように記載する方法もあります。
Payment terms: Net 30 from the invoice date
請求日から30日後を期日とする支払条件
別の欄に「Payment due date: August 31, 2026」と具体日付を添えます。日数と日付が食い違っていないか、送付前に確かめましょう。
起点が請求書の受領日・検収日なら別に確認する
invoice dateは請求日を意味します。receipt of the invoiceは請求書の受領、acceptance of the deliverablesは成果物の検収です。同じ「30日」でも、起点が変われば期日は変わります。
ただし、英語として書ける条件が、その取引で法的に認められるとは限りません。
取適法(中小受託取引適正化法)は、受託取引の公正化と中小受託事業者の利益保護を目的とする法律です。対象かどうかは、製造・修理などの委託内容と、事業者の資本金規模または従業員基準で決まります。公正取引委員会の「取適法の概要」で、自社の委託内容と双方の規模を照合してください。
その対象取引では、請求書の提出が遅れたり、相手が延長に同意したりしても、定めた支払期日までの支払い義務はなくなりません。検収日や請求書受領日を使えば、支払期日を自由に後ろへずらせるという意味にはなりません。
既存の契約を翻訳するときは、起点を勝手に変えず、適用法令と元の支払期日を確認してください。重要な契約の文言は、取引内容と準拠法を踏まえて専門家へ確認しましょう。
Due on receiptや早期割引は別の条件
Due on receiptは、請求書を受け取り次第支払う条件を表します。Net 30のような30日間の支払条件とは区別が必要です。
また、「2/10, Net 30」は、一般的な表記例では10日以内の支払いに2%の割引を設け、それ以外は30日を支払期限とする条件です。実際に使う場合は、日数の起点や割引対象を契約で確認してください。請求額が100,000円で、全額が2%割引の対象という仮定なら、割引額は2,000円、支払額は98,000円です。
月末締め翌月末払いは締め日と翌月末を明記する

月末締め翌月末払いを英語で伝えるなら、どの月の取引を締め、いつまでに支払うかを文章と具体日付で示します。単にNet 30に置き換えると、月の日数によって日付がずれることがあります。
月末締めを文章で説明する例
次は、売主が各暦月に提供した商品・サービスを月末にまとめ、買主が翌月末までに支払うと合意した場合の表現例です。
Invoices cover goods or services supplied during each calendar month. Payment is due by the end of the following month.
請求書は、各暦月に提供した商品またはサービスを対象とします。支払いはその翌月末までに行います。
2026年9月分なら、補足として次の一文を添えられます。
For goods or services supplied in September 2026, payment is due by October 31, 2026.
2026年9月に提供した商品またはサービスの支払期日は、2026年10月31日です。
「Monthly closing」だけで伝えようとせず、締める対象月と支払月を示すと、相手が日付を確認できます。請求書を発行した月と提供した月が異なる場合は、どちらを基準にする合意なのかも確かめてください。
30日後と翌月末が異なる例
| 仮の条件 | 起点・対象 | 支払日 |
|---|---|---|
| 9月30日から30暦日後 | 2026年9月30日が起点 | 2026年10月30日 |
| 9月分を月末締め・翌月末払い | 2026年9月分の取引が対象 | 2026年10月31日 |
この例では1日の差があります。「Net 30 EOM」を使う場合も、月末から30日という意味と翌月の最終日という意味を混同しないよう、相手の定義を確認しましょう。
なお、この例の10月31日は土曜日です。ここでは日付の違いを比べるため休日調整をしていません。実際に送付する文書では、適用法令に沿う休日の扱いを確認し、認められる調整を具体期日に反映してください。
請求書・見積書・契約書に支払条件を記載する

文書名に応じて英単語を固定するよりも、条件欄・起点・具体期日を一致させることが大切です。請求書、見積書、契約書を別々に作る場合も、条件が食い違わないよう照合しましょう。
英文請求書の記載例
売主が2026年8月1日に請求し、請求日から30暦日後を期日とする合意なら、次のように整理できます。
| 項目 | 記載例 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| Invoice date | August 1, 2026 | 請求日:2026年8月1日 |
| Payment terms | Net 30 from the invoice date | 請求日から30日後を期日とする支払条件 |
| Payment due date | August 31, 2026 | 支払期日:2026年8月31日 |
| Payment method | Bank transfer | 支払方法:銀行振込 |
| Currency | JPY | 通貨:日本円 |
これは記載方法の例であり、相手がすでに合意した条件に合わせて作成するものです。請求書を発行するだけで、既存の契約条件を変更できるわけではありません。
支払方法については、次のような英文も使えます。
Please include the invoice number in the payment reference.
送金時の参照欄に請求書番号を記載してください。
手数料の負担を定める場合の表現例は、次のとおりです。
All bank charges shall be borne by the payer.
銀行手数料はすべて支払人が負担します。
誰が負担するかは交渉・合意の内容であり、支払人負担が当然という意味ではありません。
請求書番号、請求日、期日、金額、通貨、振込先と手数料負担まで、契約内容と照らして確かめましょう。
見積書・契約書は合意する条件を明確にする
見積書には、「Payment terms: Net 30 from the invoice date」のような条件を記載できます。分割払いの合意を示す例もあります。
Payment terms: 50% upfront, 50% upon delivery
50%を前払いし、残り50%を引渡時に支払います。
税額などの扱いを除き、総額100,000円を半分ずつ払う仮定なら、各回50,000円になります。
契約書で、買主の義務を文章にする例は次のとおりです。
The Client shall pay the fees 30 calendar days after the invoice date.
顧客は、請求日から30暦日後に料金を支払うものとします。
銀行振込先を指定する表現の例は、次のとおりです。
Payment shall be made by bank transfer to the account designated by the Contractor.
支払いは、受託者が指定する口座への銀行振込で行うものとします。
これらは意味を説明するための英文例です。納品・検収の条件、期日の数え方、休日の扱い、準拠法などを省いた契約条項の完成形ではありません。実際に使用する際は、原契約と適用法令に合わせて確認してください。
メールでは支払条件の確認と変更の依頼を分ける

メールでは、合意済み条件の案内、入金予定の確認、将来取引の条件変更を分けましょう。相手に何を確認・回答してほしいのかが明確になります。
売主から合意済みの条件を案内する
請求日から30日という条件がすでに合意されている場合に、売主が請求書を添付する例です。
Please find attached our invoice. As agreed, payment is due 30 calendar days after the invoice date. The payment due date is August 31, 2026.
請求書を添付いたします。合意のとおり、支払期日は請求日から30暦日後です。具体的な期日は2026年8月31日です。
この例の請求日は2026年8月1日です。未合意の条件を、As agreed(合意のとおり)と書いて提示しないようにしましょう。
売主から入金予定日を確認する
売主が、請求書番号123の支払予定日を買主に確認する例です。
Could you please confirm the expected payment date for invoice No. 123?
請求書番号123の支払予定日をご確認いただけますか。
回答を求める別の表現例もあります。
We would appreciate it if you could let us know the expected payment date for invoice No. 123.
請求書番号123の支払予定日をお知らせいただけますと幸いです。
期日を伝えるリマインドには、次の表現も使えます。
This is a reminder that invoice No. 123 is due on August 31, 2026.
請求書番号123の支払期日が2026年8月31日であることを、念のためご案内いたします。
This is a reminderという語句だけで、期限前・期限後が決まるわけではありません。連絡する日、支払期日、未入金かどうかを確認し、必要に応じて金額とこれまでの連絡履歴も添えてください。
売主から将来取引の支払期間短縮を相談する
売主が、次回以降の注文について、請求日から60日後の条件を30日後へ短縮できるか相談する例です。
Would it be possible to change the payment terms for future orders from Net 60 to Net 30, both calculated from the invoice date?
今後の注文について、いずれも請求日を起点として、支払条件をNet 60からNet 30へ変更することは可能でしょうか。
希望する起点・日数・適用開始時期を示し、相手の回答を待ちましょう。相談のメールを送っただけで、既存請求の期日が変更されるわけではありません。
逆に、買主から延長を相談する場合も、合意だけで法令上の支払い義務を外せるとは限りません。対象取引の法令と元期日を確認したうえで、条件の見直しを検討してください。
入金までに資金が不足する場合の確認事項

支払いサイトが長いときは、英語の表記に加え、入金予定日と支出日を照合して不足額を把握することが必要です。売上があっても、仕入れ・外注費・人件費などの支払いが入金より先に来る場合があります。
短縮交渉と資金の手当てを分ける
まず、いつ・いくら入金され、いつ・いくら支払うのかを資金繰り表へ並べましょう。海外取引では、契約上の支払期日と自社が着金を確認する予定日も区別し、実際の送金方法に沿って確認してください。
支払期間の短縮を相談するなら、希望条件と開始時期、取引相手が対応できるかを整理します。日本語での交渉の進め方は、支払いサイト短縮交渉の進め方も参考にしてください。
交渉中でも支出期日が来る場合は、必要額と期日をもとに資金の手当てを検討する必要があります。
ファクタリングは対象債権と費用を確認する
ファクタリングは、売掛金を譲渡して入金予定日前に資金を受け取る方法です。手数料がかかり、売掛先や契約内容によって利用可否も変わります。
海外売掛先や外貨の債権について、国内のファクタリング会社がすべて対応するわけではありません。相談する際は、売掛先、通貨、契約と請求の内容を伝え、対象になるかを確認しましょう。
必要であれば、ファクタリングサービス比較やファクタリング会社ランキングで、費用を引いた入金額、入金までの時間、契約上の負担を比べてください。
支払いサイトの英語に関するよくある質問

支払いサイトは英語で何と言いますか?
支払条件としてpayment terms、terms of paymentと表せます。期間だけならcredit periodなど、具体的な期日ならdue dateを使って、伝えたい内容を区別しましょう。payment siteという表記は、決済用ウェブサイトの意味にも読めます。
Payment termsとTerms of paymentは違いますか?
どちらも支払条件を表す表現として使われます。使う文書だけで分けるより、文書内の表記をそろえ、条件の内容が一致するかを確認してください。
30日サイトは英語でどう書きますか?
Net 30と書けます。請求日から30暦日後を期日とする表現例は、次のとおりです。
Payment is due 30 calendar days after the invoice date.
支払期日は請求日から30暦日後です。
具体的な支払日も添えると、日付を確認しやすくなります。実際の起点と数え方は、合意した条件に合わせてください。
60日サイトは英語でどう書きますか?
Net 60と書けます。請求日から60暦日後を期日とする表現例は、次のとおりです。
Payment is due 60 calendar days after the invoice date.
支払期日は請求日から60暦日後です。
検収後などの起点を英語で書けても、その条件が法令上認められるとは限りません。原契約と適用法令を確認してください。
Usanceやat sightは通常の請求書で使いますか?
usanceやat sightは、貿易、手形、書類の呈示などの文脈で使われます。一般の請求条件を伝える場合は、payment termsと起点・日数・具体期日で内容を示せます。at sightとdue on receiptを同じ条件として扱わないようにしましょう。
英文請求書ではNet 30だけで十分ですか?
相手と起点や数え方の認識がそろっていれば伝わる場合があります。誤解を避けたいときは、合意した起点とPayment due dateを併記し、日数と具体日付が一致するかを確かめてください。
まとめ:英語の支払条件は起点と期日まで確認する

支払いサイトを英語で伝えるには、payment termsなどの表現に加え、起点・日数・具体的な支払期日をそろえることが大切です。月末締め翌月末払いを、単純な30日後払いに置き換えないよう注意しましょう。
請求書・契約書・メールは、同じ合意内容を伝える文書です。用語を文書ごとに固定するより、条件と日付の食い違いがないか、誰が何を支払う例なのかを確認してください。英語として意味が通ることと、契約条件が法的に認められることも別に考える必要があります。
参考資料
- Xero:Invoice payment terms(支払条件、Net、期日の表記)
- Xero:Invoice payment terms tips(EOM等の条件の違い)
- Intuit:Set up payment terms(日数型・日付型の条件設定例)
- 米国GSA:用語定義(暦日と営業日の数え方の例。米国政府向け条項の期日調整を日本取引へ適用するものではありません)
- 米国財務省:IPP Prompt Pay Guidance(米国政府取引の起点の例。日本取引の法的根拠ではありません)
- 中小機構:貿易の支払条件に関する解説(NET・usanceなどの貿易用語)
- 米国国際貿易局:Trade Finance Guide(D/P・D/A等の貿易決済)
- 公正取引委員会:取適法に関するよくある質問(Q77・Q78:請求書の遅れ、合意による支払い遅延)
確認日:2026年10月27日。英文は意味を説明するための例であり、個別契約の法的有効性を保証するものではありません。
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