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弥生会計で売掛金を入力するときは、売上発生日に「売掛金/売上」、入金日に「普通預金/売掛金」の2段階で処理します。ただし、入力画面は弥生会計 Next、弥生会計 オンライン、デスクトップ版で異なります。
新規導入の法人向けクラウドでは弥生会計 Nextが中心です。弥生会計 オンラインは新規契約受付を終了しましたが、既存利用者は引き続き利用できます。デスクトップ版では売掛帳や振替伝票から入力します。使っている製品を確認してから該当手順へ進むことが大切です。
- 売上時・入金時の基本仕訳
- 弥生会計 Nextでの入力と消込
- オンライン・デスクトップ版の操作
- 振込手数料が引かれた場合の処理
- 売掛金残高が合わないときの確認手順
本記事は2026年7月30日時点の弥生公式サポート情報をもとにしています。画面はアップデートや契約プランで変わる可能性があります。実際の仕訳、消費税区分、手数料の負担区分は取引内容や会計方針によって異なるため、不明点は弥生の公式サポートまたは税理士へ確認してください。
弥生会計の売掛金入力は使用製品で手順が違う
最初に、利用している製品名をログイン画面、デスクトップのアイコン、契約管理画面などで確認します。「弥生会計」という呼び方だけで手順を検索すると、別製品のメニューを探すことになりかねません。
小谷良太同じ『弥生会計』でも画面が違うので、製品名の確認がいちばんの近道です。検索した手順と自分の画面が違うときは、まずここへ戻ってみてください。
- 弥生会計 Next
- 弥生会計 オンライン(既存利用者向け)
- 弥生会計 デスクトップ版
| 製品 | 利用形態・現在の位置づけ | 売掛金入力の主な入口 | 本記事の該当箇所 |
|---|---|---|---|
| 弥生会計 Next | 法人向けクラウド会計 | 明細ボックス、仕訳帳、総勘定元帳、連携データ | Nextの手順 |
| 弥生会計 オンライン | クラウド会計。新規契約受付終了、既存利用者は継続可能 | かんたん取引入力、仕訳の入力 | オンラインの手順 |
| 弥生会計(デスクトップ) | パソコンへインストールする製品 | 売掛帳、入金伝票、預金出納帳、振替伝票 | デスクトップ版の手順 |
新規導入の法人向けクラウドは弥生会計 Next
弥生会計 Nextは、現在の法人向けクラウド会計です。2026年7月22日に帳簿・伝票入力画面の大規模な更新が案内されているため、古い記事や画像と現在の画面が異なることがあります。
操作を確認するときは、弥生会計 Nextの利用ガイドと、ログイン後のヘルプを優先してください。
弥生会計 オンラインは新規契約受付終了後も既存利用者は利用できる
弥生公式のお知らせによると、弥生会計 オンラインは新規契約の受付を終了しています。既存の契約者は継続して利用できます。
そのため、本記事のオンライン手順は既存利用者向けです。これから法人向けクラウド会計を契約する人に、弥生会計 オンラインの新規申込を案内するものではありません。
デスクトップ版は売掛帳・振替伝票等から入力する
弥生会計のデスクトップ版は、パソコンへインストールして使います。売掛帳、預金出納帳、入金伝票、振替伝票など複数の入力方法があります。
デスクトップ版の画面を使っている人は、Nextやオンラインのブラウザ画面を探さず、デスクトップ版の製品グレードと年度を確認してください。
売掛金は売上時と入金時の2段階で入力する
売掛金の基本は、商品・サービスを提供して売上を計上したものの、代金をまだ受け取っていないときに使う資産科目です。掛取引では、売上と回収を別の日に記録します。
売上計上時は「売掛金/売上」
税込110,000円の商品を掛けで販売した単純例は次のとおりです。
- 売上時は 売掛金/売上高
- 入金時は 普通預金等/売掛金
- 請求日・売上計上日・入金日を分ける
| 日付 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 売上計上日 | 売掛金 | 110,000円 | 売上高 | 110,000円 |
取引先ごとの残高を確認できるよう、取引先または補助科目を設定します。消費税の入力方式や税区分は、課税事業者かどうか、税込・税抜経理、取引内容によって変わります。
入金時は「普通預金等/売掛金」
後日、請求額どおり110,000円が普通預金へ入金された場合は次の仕訳です。
| 日付 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 入金日 | 普通預金 | 110,000円 | 売掛金 | 110,000円 |
この仕訳により、売掛金残高が減ります。入金時に売上高をもう一度計上すると、売上が二重になるので注意してください。
請求日・売上計上日・入金日を混同しない
請求書を発行した日が、必ず売上計上日になるとは限りません。商品を引き渡した日、役務提供が完了した日、契約上の計上基準などを確認します。
弥生会計へ入力する前に、次の3日付を分けて管理しましょう。
- 売上を認識する日
- 請求書を発行する日
- 代金が入金された日
入金予定日は回収管理に使いますが、実際の入金日とは別です。日付の判断が不明な場合は税理士へ確認してください。
弥生会計 Nextで売掛金を入力する方法
弥生会計 Nextでは、手入力だけでなく、請求サービスや金融機関との連携データから仕訳を作る方法があります。連携と手入力を併用する場合は、同じ取引を二重登録しないことが重要です。
取引先と補助科目を確認する
売掛金を取引先別に追えるよう、取引先の設定に関する公式サポートを確認し、取引先情報と会計上の管理単位を整えます。
取引先名の表記揺れがあると、同じ会社の残高が複数に分かれます。「株式会社○○」「(株)○○」などの重複がないか、既存データを検索してから新規登録してください。
売上・売掛金の仕訳を登録する
2026年7月時点の公式ガイドでは、売掛金を含む仕訳は明細ボックス、仕訳帳、総勘定元帳などから手入力できます。画面更新があるため、次の考え方を基準に入力します。
- 売上計上日を入力する
- 借方へ売掛金、貸方へ売上高を設定する
- 取引先または補助情報を設定する
- 金額・税区分・摘要を確認する
- 登録後に仕訳帳で借方・貸方を見直す
メニュー名やボタン位置は、ログイン後の最新画面と公式利用ガイドで確認してください。
弥生請求 Next・Misocaから連携する
弥生請求 NextやMisocaで請求書を作成している場合、対象データを弥生会計 Nextへ連携し、売上・売掛金の仕訳を作成できます。弥生製品間・金融機関連携の公式サポートで、契約中のサービスと連携範囲を確認します。
連携前に手入力した売上があると、同じ請求が二重計上される可能性があります。連携開始日を決め、その日より前は手入力、以後は連携など、境界を明確にしてください。



請求連携を始める日は、手入力を止める日でもあります。担当者間で日付を一つ決めるだけで、売上の二重計上をかなり防ぎやすくなります。
銀行明細から入金仕訳を登録して消込する
銀行明細を取り込んだ場合、入金データをもとに「普通預金/売掛金」の仕訳候補を登録します。取引先と対象の売掛金を確認し、別の請求や前受金へ誤って充当しないようにします。
請求額と入金額が一致しないときは、振込手数料、値引、分割入金、源泉徴収、相殺などの理由を確認します。差額があるまま入金額だけ売掛金を減らすと、残高が残る原因になります。
残高試算表で売掛金残高を確認する
入力後は、残高試算表や総勘定元帳で売掛金合計を確認し、取引先別の請求・入金状況と照合します。残高が合わない場合は、弥生会計 Nextの売掛金残高不一致に関する公式サポートも確認してください。
月末には、次の3つを同じ基準日で照合します。
- 弥生会計 Nextの売掛金残高
- 請求書サービスの未回収一覧
- 通帳・銀行明細の入金
弥生会計 オンラインで売掛金を入力する方法
ここからは既存の弥生会計 オンライン利用者向けです。Nextとはメニュー構成が異なるため、画面名を読み替えないでください。
かんたん取引入力で掛売上を登録する
「かんたん取引入力」を利用する場合、収入取引として売上の発生日、取引先、金額などを入力し、決済状況を未決済として登録します。未決済で登録した取引が売掛金として管理されます。
画面の選択肢や税区分は契約・事業設定により異なるため、登録前の仕訳プレビューで「売掛金/売上高」になっているかを確認してください。
仕訳の入力から売掛金を登録する
複合仕訳や直接仕訳を使う場合は、弥生会計 オンラインの仕訳入力に関する公式サポートを参照します。借方に売掛金、貸方に売上高を入力し、取引先、金額、日付、税区分を確認します。
回収取引を入力する
売掛金の仕訳から「回収取引を入力する」機能を使える場合は、実際の入金日、入金口座、金額を入力します。登録後に、元の売掛金が減り、普通預金等が増える仕訳になっているか確認してください。
自動連携した銀行明細から回収を登録する場合も、同じ入金を別画面から二重に入力しないようにします。
回収予定日を設定する
回収予定日に関する公式サポートを参考に、売掛金の入金予定を登録できます。予定日は督促や資金繰りの確認に役立ちますが、予定日を登録しただけでは実際の回収仕訳にはなりません。
入金後は回収取引を入力し、予定と実績を一致させます。オンラインで残高が合わない場合は、残高不一致の公式案内も確認してください。
デスクトップ版の弥生会計で売掛金を入力する方法
売掛金に得意先の補助科目を設定する
デスクトップ版で取引先別に管理するには、売掛金科目へ得意先の補助科目を設定します。補助科目がないと、売掛金合計は見えても、どの得意先の残高かを追いにくくなります。
既存の補助科目を統合・変更すると過去データへ影響する場合があります。期中の変更前にバックアップを取り、弥生公式サポートの手順を確認してください。
売掛帳から掛売上を入力する
売掛帳から仕訳を入力する公式手順では、売掛帳を得意先別に選び、掛売上や回収を入力します。
売掛帳は初期設定で補助元帳タイプになっているため、売掛金に得意先の補助科目を設定していないと入力できない場合があります。対象得意先を選んだうえで、日付、相手勘定科目の売上高、金額、摘要を入力します。
掛売上の公式入力例も、利用している製品グレード・年度に切り替えて確認してください。
入金伝票・預金出納帳・振替伝票で回収を入力する
回収方法に応じて入口を選びます。
| 入金状況 | 入力候補 | 基本仕訳 |
|---|---|---|
| 普通預金へ振込 | 預金出納帳・振替伝票 | 普通預金/売掛金 |
| 現金で回収 | 入金伝票・現金出納帳 | 現金/売掛金 |
| 手数料等を含む複合仕訳 | 振替伝票 | 普通預金・支払手数料等/売掛金 |
入力方法が違っても、同じ取引を複数の帳簿から登録しないようにします。帳簿間で仕訳は連動するため、別画面から再入力すると二重仕訳になります。
得意先別の残高を確認する
売掛金元帳または補助元帳で、得意先別に発生・回収・残高を確認します。残高試算表の売掛金合計と補助科目合計が一致するか、月末に照合してください。
振込手数料が差し引かれて入金された場合
請求額110,000円に対し、振込手数料550円が差し引かれ、109,450円が入金された例を考えます。売掛金を109,450円だけ減らすと550円が未回収として残るため、差額の処理が必要です。
- 請求額と実入金額
- 手数料・値引・相殺などの差額理由
- 契約と会計方針に合う勘定科目・税区分
支払手数料として処理する場合
自社が振込手数料を負担する契約・会計処理で、支払手数料を使う単純例は次のとおりです。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 109,450円 | 売掛金 | 110,000円 |
| 支払手数料 | 550円 |
借方合計109,450円+550円=110,000円となり、売掛金全額を消し込みます。



差額の550円を残したままにすると、少額の売掛金が積み上がります。請求額・入金額・差額理由の3点を一緒に確認してください。
売上値引として処理する場合
差額の契約上の性質や会計方針によって、売上値引等として処理する場合があります。インボイス制度上の取扱い、消費税区分、返還インボイスの要否なども個別事情で変わります。
勘定科目を便宜だけで決めず、契約で誰が手数料を負担するか、差額が値引か手数料かを確認し、税理士へ相談してください。
売掛金を入金額だけ減らさない
差額を処理せず109,450円だけ売掛金から減らすと、550円が残高として残ります。少額残高が多数残る原因になるため、請求額・実入金額・差額理由の3点を確認して仕訳します。
反対に、差額を確認せず売掛金110,000円を消し込むと、普通預金の帳簿残高が通帳と合わなくなります。
弥生会計 Nextの仕訳ルールを使う場合
銀行明細から同じパターンの入金が継続する場合、仕訳ルールで候補を効率化できることがあります。ただし、手数料額、取引先、税区分が毎回同じとは限りません。
初回は手入力または候補の明細を確認し、正しい仕訳を登録してからルール化します。自動登録後も、月末に通帳・売掛金残高と照合してください。
導入時の売掛金期首残高を入力する
前年度決算書と期首残高を一致させる
年度初めから弥生会計を使う場合、前年度末の売掛金残高を新年度の期首残高へ引き継ぎます。前年度貸借対照表の売掛金と、新年度の期首売掛金が一致するか確認します。
開始残高の入力画面や移行手順は製品ごとに異なるため、Next・オンライン・デスクトップ版それぞれの公式ガイドを使ってください。
得意先別残高と売掛金合計を一致させる
売掛金合計だけでなく、得意先別の内訳も設定します。たとえば期首売掛金1,000,000円なら、A社600,000円+B社400,000円=1,000,000円となるようにします。
合計だけを入力すると、入金時にどの得意先の期首債権を消すのか追跡できません。移行前の売掛金元帳を保存し、得意先別に照合します。
期中導入では導入日前後の重複入力を防ぐ
期中から導入する場合は、期首から全仕訳を取り込む方法と、導入日時点の残高から始める方法を混在させないでください。
たとえば4月〜6月の売上仕訳を取り込んだうえで、6月末売掛金を開始残高として追加すると二重計上になります。移行基準日と取込対象期間を作業記録に残します。
売掛金残高が合わない・マイナスになる原因
売上時の仕訳を入力していない
入金仕訳だけを「普通預金/売掛金」として登録すると、元の売掛金がないため残高がマイナスになります。該当する売上が現金売上なのか、掛売上なのかを確認してください。
入金仕訳を重複して登録した
銀行明細から自動取込したあと、通帳を見て手入力すると、売掛金が二重に減ります。仕訳帳で同日・同額・同取引先の仕訳を検索します。
期首残高が未入力・誤入力
前年度から残る売掛金の入金を入力するには、期首売掛金が正しく引き継がれている必要があります。前年度末貸借対照表と期首残高、得意先別内訳を照合します。
取引先や補助科目を間違えた
A社の入金をB社へ登録すると、売掛金合計は合っていても得意先別残高が合いません。仕訳の金額だけでなく、取引先・補助科目を確認します。
売掛金と未収入金を取り違えている場合も、科目別の残高差が生じます。
自動取込と手入力が重複した
請求書サービスから売上を連携し、同じ請求を手入力するケースもあります。自動連携の開始日、連携ステータス、手入力の運用範囲を確認します。
売掛金の消込方法も参照し、次の順で原因を探します。
- 売上仕訳があるか
- 入金仕訳が一度だけ登録されているか
- 売上と入金の取引先が同じか
- 期首残高が正しいか
- 手数料・値引・相殺の差額が処理されているか
二重入力を防ぎ売掛金管理を効率化する方法
請求書発行サービスとの連携範囲を決める
請求データから売上仕訳を連携するなら、どのステータスで会計へ送るか、修正・取消時にどう反映するかを決めます。連携対象外の売上だけを手入力する運用にすると、重複を減らしやすくなります。
銀行明細の自動取込と仕訳ルールを使う
定型的な入金は、自動取込と仕訳ルールで入力を効率化できます。ただし、自動化は確認を不要にする機能ではありません。取引先、対象請求、差額、税区分を確認して確定します。
月末に売掛金元帳・請求一覧・通帳を照合する
月末の締め手順を固定します。
- 銀行明細を最新まで取り込む
- 未確定の入金候補を処理する
- 売掛金元帳を取引先別に出す
- 請求サービスの未回収一覧と照合する
- 通帳の入金と回収仕訳を照合する
- 差額理由と修正内容を記録する
決算時だけでなく毎月照合すれば、誤りが生じた期間を限定しやすくなります。
弥生会計の売掛金入力に関するよくある質問
弥生会計では売掛金を何回入力しますか?
掛売上は基本的に2段階です。売上計上時に「売掛金/売上高」、入金時に「普通預金等/売掛金」を入力します。請求連携や銀行連携を使う場合も、会計上は発生と回収の2つの仕訳を確認します。
売掛金の回収はどの画面から入力しますか?
製品によって違います。Nextは銀行明細等の連携データや帳簿、オンラインは回収取引、デスクトップ版は売掛帳・預金出納帳・入金伝票・振替伝票などが候補です。利用製品の公式ガイドを確認してください。
弥生会計 Nextとオンラインの手順は同じですか?
同じではありません。基本仕訳は共通ですが、画面名と操作が異なります。弥生会計 オンラインは新規契約受付を終了しており、既存利用者向けの製品です。
振込手数料を引かれた場合はどう入力しますか?
請求額全額の売掛金を消し、実入金額と差額を複合仕訳で記録します。差額を支払手数料、売上値引等のどれにするかは契約・会計・税務上の取扱いにより異なるため、税理士へ確認してください。
売掛金がマイナスになるのはなぜですか?
売上仕訳がないまま入金を登録した、入金を二重登録した、期首残高がない、別の取引先へ登録したなどが考えられます。仕訳帳を日付・金額・取引先で検索し、発生から回収まで追います。
Misocaや弥生請求 Nextと連携できますか?
弥生会計 Nextでは、弥生請求 Next・Misocaとの連携が公式に案内されています。契約プラン、対象データ、連携開始日、修正時の挙動を公式サポートで確認してください。
まとめ
弥生会計で売掛金を正しく入力する基本は、使用製品を確認し、売上時と入金時を分けることです。
- Next・オンライン・デスクトップ版のどれかを確認する
- 売上計上日に「売掛金/売上高」を登録する
- 入金日に「普通預金等/売掛金」を登録する
- 手数料や値引があれば差額を適切に処理する
- 月末に売掛金元帳・請求一覧・通帳を照合する
画面名や機能は更新されるため、弥生公式の最新ガイドを優先してください。仕訳や消費税処理に迷う場合は、自己判断で残高だけを合わせず、税理士へ確認しましょう。

