ブルーリターンAで売掛金を入力する方法|売上・入金・残高確認

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ブルーリターンAで売掛金を入力するときは、売上が発生した日と代金が入金された日の2回に分けて記帳します。掛売上時は「売掛金/売上」、入金時は「普通預金・現金/売掛金」です。入金日に売上をもう一度登録すると、売上高が二重になります。

ブルーリターンAでは、メニュー入力、帳簿入力、振替伝票入力、仕訳帳入力など複数の入力方法があります。売掛金を取引先別に継続管理するなら、補助科目を設定し、売掛帳で発生・回収・残高を確認できる運用がわかりやすい方法です。

この記事でわかること
  • 掛売上と入金の基本仕訳
  • 売掛帳・仕訳帳等から入力する考え方
  • 取引先別の補助科目を使う方法
  • 開始残高・振込手数料・源泉所得税の処理
  • 売掛金残高が合わないときの点検順

本記事は2026年7月30日時点の公式情報と複式簿記の一般例に基づきます。ブルーリターンAの画面・機能・科目コードはバージョン、事業区分、設定で異なる場合があります。申告や消費税区分は所属する青色申告会、税理士等へ確認してください。

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目次

ブルーリターンAの売掛金入力は2段階

売掛金とは、商品・サービスを提供して売上が成立したものの、代金をまだ受け取っていない営業上の債権です。売上の発生日と入金日を分けて記録すると、未回収額を正しく把握できます。

掛売上時は「売掛金/売上」

7月20日に商品・サービス11万円の売上が成立し、代金は翌月末に受け取る例です。

日付借方貸方摘要例
7月20日売掛金 110,000円売上 110,000円A社 7月分・請求書No.123

ブルーリターンAの標準的な科目コードでは、公式の日常取引Q&Aに「107 売掛金」「400 売上」が示されています。ただし、自分のデータで使用している科目・補助科目を画面上で確認してください。

入金時は「普通預金/売掛金」

8月31日に11万円が事業用の普通預金へ入金された例です。

日付借方貸方摘要例
8月31日普通預金 110,000円売掛金 110,000円A社 7月分回収・請求書No.123

これでA社の対象請求に関する売掛金残高は0円になります。入金時の貸方を売上にすると、7月と8月の両方に同じ売上を計上するため注意してください。

請求書発行日だけで売上日を決めない

売上計上日は、商品の引渡し、役務提供の完了、検収条件、継続適用している会計方針等で判断します。請求書を発行した日や入金日と一致しない場合があります。

ブルーリターンAへの入力前に、売上計上日・請求日・入金予定日を分けてください。

年度をまたぐ取引は年度をまたぐ売掛金の仕訳で確認できます。

どの入力画面を使うか

ブルーリターンA公式の解説動画では、取引の入力方法、メニュー入力、帳簿入力、振替伝票入力、仕訳帳入力などが案内されています。どの画面から登録しても、同じ取引を二重入力しない運用が重要です。

帳簿入力の売掛帳

取引先別の発生・回収・残高を追いたい場合は、帳簿入力から売掛帳を使う方法があります。売掛帳では、売掛金が増える売上発生と、売掛金が減る入金・値引等を時系列で確認します。

入力時は次の項目をそろえます。

  • 取引日
  • 相手科目
  • 金額
  • 取引先の補助科目
  • 摘要
  • 必要な消費税区分

売掛帳へ入力した取引は仕訳帳や総勘定元帳にも反映されるため、同じ内容を別画面から再登録しないでください。

仕訳帳入力

借方・貸方がわかる場合は、仕訳帳入力で「売掛金/売上」「普通預金/売掛金」を直接入力できます。複数科目を使う入金や訂正仕訳を確認しやすい方法です。

ただし、取引先別の補助科目を選び忘れると、売掛金合計は合っていても取引先別残高が崩れます。

振替伝票入力

振込手数料や源泉所得税が差し引かれる入金など、借方が複数になる取引は振替伝票の複合仕訳でまとめられます。

請求額110,000円、振込手数料550円、入金額109,450円の一般例です。

借方金額貸方金額
普通預金109,450円売掛金110,000円
売上値引・支払手数料等550円

振込手数料の科目・税区分は契約と消費税上の処理で変わります。差額を含む請求との対応は売掛金の消込で確認してください。

普通預金出納帳

事業用口座への入金から売掛金を回収する場合、普通預金出納帳で相手科目を売掛金として入力する方法があります。銀行通帳と同じ順に確認しやすい一方、取引先・請求番号の摘要がないと、どの請求を消したか分かりにくくなります。

入力画面は一つに固定する必要はありませんが、売上発生と回収をどの画面で登録するかは事業所内で統一してください。

入力画面を選ぶ目安
  • 売掛金の増減を追う:売掛帳
  • 借方・貸方で確認する:仕訳帳入力
  • 複数科目を一度に登録する:振替伝票入力
  • 通帳の入出金順に登録する:普通預金出納帳
  • 簿記に不慣れで質問形式を使う:メニュー入力
小谷良太

どの画面を使っても、登録後は仕訳帳で「売掛金/売上」または「普通預金/売掛金」になっているかを確認すると入力ミスを見つけやすくなります。

売掛金を取引先別に入力する準備

売掛金を1科目の合計だけで管理すると、どの取引先からいくら回収できていないか分かりません。補助科目と摘要を使い、請求単位まで追えるようにします。

売掛金の補助科目を設定する

取引先が複数ある場合は、売掛金の下にA社、B社などの補助科目を設定します。公式操作動画には「勘定科目設定(補助科目の作成)」が用意されています。

補助科目名は、請求書や入金名義と照合しやすい名称にします。法人格の有無や略称が混在する場合は、社内で正式名を決めます。

普通預金にも口座別補助科目を設定する

事業用口座が複数ある場合、普通預金の補助科目を銀行・支店・口座別に分けます。入金口座を誤ると、売掛金は消えても通帳残高が合いません。

摘要へ請求番号と対象月を入れる

同じ取引先へ毎月同額を請求する場合、「A社 入金」だけでは対象請求を特定できません。

摘要例:

  • A社 2026年7月分 請求書No.123
  • B社 Web制作第2回 50%入金
  • C社 6月分 手数料550円差引

請求書・支払通知と同じ番号を使うと、年末の残高確認が早くなります。

消費税設定を確認する

売上に標準税率10%、軽減税率8%、非課税、不課税等が混在する場合、科目だけでなく税区分を入力します。ブルーリターンA公式動画には消費税率設定と日常取引の消費税対応が案内されています。

免税事業者、簡易課税、一般課税、インボイス登録の状況によって確認事項が変わるため、初期設定を青色申告会等と確認してください。

掛売上を入力する手順

画面名称やボタン位置はバージョンで変わる可能性があります。ここではどの入力方式でも共通する確認順を示します。

1. 売上計上日を確定する

契約書、納品書、検収書、作業完了報告から売上日を決めます。現金主義の特例を正式に選択している場合などを除き、入金日だけで売上を計上しません。

2. 売掛金と売上を選ぶ

掛売上なら、借方に売掛金、貸方に売上を置きます。ブルーリターンAの標準例では、売掛金107、売上400です。

3. 取引先の補助科目を選ぶ

売掛金側で対象取引先を選びます。補助科目を使わない場合でも、摘要へ取引先名・請求番号を残します。

4. 金額と税区分を入力する

請求書の税込・税抜、消費税率、端数処理と一致させます。複数税率なら明細を分けて登録します。

5. 登録後に仕訳を確認する

日付、借方、貸方、金額、補助科目、摘要、税区分を確認します。請求書作成ソフト等から連携・インポートしている場合は、手入力との重複も確認します。

入金を入力して売掛金を回収する手順

入金時は、銀行明細と未回収請求を対応させます。

1. 振込名義と請求を特定する

取引先名と振込名義が違う場合があります。金額、入金日、支払通知、対象月から判断し、根拠を摘要へ残します。

2. 普通預金と売掛金を選ぶ

借方に実際の入金口座、貸方に売掛金を置きます。売掛金側は掛売上時と同じ取引先補助科目を選びます。

3. 差額の有無を確認する

請求額と入金額が一致しない場合は、振込手数料、源泉所得税、一部入金、返品・値引、相殺、過入金のどれかを確認します。

原因不明の差額を雑費へ入れないでください。取引先へ照会し、判明まで仮受金等で保留する方法を専門家と確認します。

4. 回収後残高を確認する

対象請求を全額回収したなら、取引先別の売掛金残高から請求額全額が減っていることを確認します。

請求額10万円から手数料550円が引かれて9万9,450円入金された場合、売掛金は10万円減るのが基本です。

5. 通帳残高も照合する

普通預金元帳の残高と銀行通帳・ネットバンキング残高を合わせます。売掛金だけ合っても入金口座を誤っていれば帳簿全体は正しくありません。

小谷良太

売掛金入力では「請求書」「売掛帳」「通帳」の3点照合が基本です。どれか一つだけを見ると、二重売上や別請求への誤消込を見落とします。

開始残高を入力する方法

ブルーリターンAを使い始めた時点ですでに未回収の売掛金がある場合、日常取引として売上を再入力するのではなく、開始残高へ反映します。

期首導入は前年末の売掛金を引き継ぐ

ブルーリターンA公式Q&A「開始残高の設定」のしかたでは、前年分の青色申告決算書の貸借対照表をもとに、1月1日の開始残高を設定する方法が案内されています。

貸借対照表を作成していない場合は、売掛帳の前年末残高等から金額を確認します。

売掛金合計と取引先別内訳を一致させる

開始残高300万円をA社200万円、B社100万円で管理するなら、補助科目の合計を売掛金300万円と一致させます。

補助科目期首残高
A社2,000,000円
B社1,000,000円
合計3,000,000円

期中導入は導入日前後を分ける

年度途中からブルーリターンAを使う場合、導入日時点の各科目残高を確認します。導入前の個別売上をすべて入力する方法と、開始残高・累計損益を使う方法を混在させると二重計上が起きます。

公式Q&Aでは、1月1日以外の開始日を設定すると、その日以前の取引は入力できないと案内されています。期中導入は所属青色申告会へ手順を確認してください。

振込手数料・源泉所得税・一部入金

入金額が請求額と違う場合は、理由別に科目を分けます。

振込手数料が差し引かれた

売手負担として回収を完了する場合、普通預金への入金と売上値引・支払手数料等を合わせて売掛金全額を消します。

公式の日常取引Q&A「売上 値引・返品」では、売掛金の一部を割り引いて残高を回収する単一仕訳・複合仕訳の例が示されています。

インボイス制度では税区分が処理方針で変わるため、会計ソフトの科目コードだけで決めません。

源泉所得税が差し引かれた

原稿料、士業報酬等で源泉所得税が差し引かれた場合、差額を経費にしません。個人事業主の一般例では事業主貸等で処理し、売掛金全額を消し込みます。

請求額100,000円、源泉所得税10,210円、入金額89,790円の単純例です。

借方金額貸方金額
普通預金89,790円売掛金100,000円
事業主貸等10,210円

対象報酬・税率・復興特別所得税を支払明細で確認してください。

一部入金

請求額10万円のうち6万円だけ回収したなら、売掛金残高4万円を残します。摘要へ「一部入金・残4万円・次回予定日」を記録します。

複数請求のまとめ入金

3件の請求がまとめて入金された場合、売掛金合計が一致するだけでなく、各請求・対象月へ正しく配分します。同額請求があるときは支払通知を保存します。

差額取引の証拠
  • 振込手数料:契約、請求書、入金明細
  • 源泉所得税:支払明細、支払調書等
  • 一部入金:入金合意、次回予定
  • 値引・返品:合意書、返品記録
  • 相殺:相殺通知、対象債権債務

売掛金残高が合わないときの確認

残高がマイナス、回収済みなのに残る、取引先別合計と総勘定元帳が違う場合は、修正仕訳を急ぐ前に原因取引を特定します。

売上を入力せず入金だけ入力した

貸方の売掛金だけを入力すると、売掛金が減り、残高がマイナスになることがあります。該当売上の計上日・金額を確認します。

入金を二重入力した

普通預金出納帳で入力した後、仕訳帳でも同じ入金を登録すると、売掛金が二重に減ります。日付、金額、摘要が同じ取引を検索します。

入金時にも売上を登録した

売上発生時に「売掛金/売上」を登録済みなのに、入金時に「普通預金/売上」を入力すると売上が二重になり、売掛金も残ります。

補助科目を選び間違えた

A社の入金をB社の売掛金へ入れると、売掛金合計は合っていてもA社が未回収、B社がマイナスになります。取引先別残高を確認します。

開始残高が未入力・重複した

前年から繰り越した売掛金を開始残高へ入れず、入金だけ登録するとマイナスになります。反対に開始残高と前年売上を両方入れると過大になります。

手数料・源泉税を売掛金へ残した

回収完了なのに数百円・数千円だけ残る場合は、差額処理の漏れを確認します。売掛金がマイナスになる原因も参考にしてください。

修正前にバックアップと証拠を残す

複数年度や確定申告済み期間へ影響する修正は、バックアップを取り、元の取引、修正理由、確認者を記録します。確定申告後の訂正は青色申告会・税理士へ確認してください。

小谷良太

残高を合わせるためだけの一括仕訳は避け、最初に間違えた売上・入金・開始残高を特定してください。原因が残れば翌年も同じずれが起きます。

ブルーリターンAの売掛金入力に関するよくある質問

ブルーリターンAでは売掛金を何回入力しますか?

通常は売上発生日に「売掛金/売上」、入金日に「普通預金・現金/売掛金」の2段階で記録します。同じ取引を売掛帳と仕訳帳など複数画面から重複登録しないようにしてください。

売掛金はどの画面から入力できますか?

帳簿入力の売掛帳、仕訳帳入力、振替伝票入力、メニュー入力等を利用できます。普通預金への回収は普通預金出納帳から相手科目を売掛金として入力する方法もあります。画面は事業所内で運用を統一します。

売掛金の標準的な科目コードは何番ですか?

ブルーリターンA公式の日常取引Q&Aでは、売掛金107、売上400、普通預金102の例が確認できます。科目の追加・変更や事業区分で設定が異なる場合があるため、自分の勘定科目設定を優先してください。

振込手数料を引かれた入金はどう入力しますか?

普通預金への実入金額と、売上値引・支払手数料等の差額を合わせ、売掛金の請求額全額を消し込みます。採用科目と消費税区分は契約・経理方針・インボイス要件により変わります。

前年の売掛金は売上として再入力しますか?

通常は再入力しません。前年末の未回収額を開始残高として引き継ぎ、当年の入金時に売掛金を減らします。前年売上を当年に再登録すると売上が二重になるため、前年決算書と売掛帳を確認してください。

売掛金がマイナスになるのはなぜですか?

売上発生の未入力、入金の二重入力、補助科目の選択ミス、開始残高の未入力、手数料・源泉税の誤処理などが主な原因です。売掛金元帳を日付順に追い、最初にマイナスになった取引から確認します。

まとめ

ブルーリターンAの売掛金入力は、売上発生時の「売掛金/売上」と、入金時の「普通預金等/売掛金」を分けることが基本です。売掛帳、仕訳帳、振替伝票、普通預金出納帳のどれを使う場合も、同じ取引を二重登録しないようにします。

取引先別補助科目、請求番号を含む摘要、開始残高、差額理由をそろえ、月末に請求書・売掛帳・通帳を照合してください。画面や税区分に迷う場合は、公式動画を確認し、所属する青色申告会へ相談すると安全です。

参考にした公的・公式情報

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この記事を書いた人

ファクマッチ編集責任者。ファクタリング会社の公式情報、口コミ、比較データをもとに、事業者が自分の状況に合う資金調達先を選べるよう、記事制作とサイト改善を行っています。

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